| [242] 未来への道標V]U |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年08月04日 (金) 02時49分
第三十二話 「流派東方不敗はあ!!王者の風よ!!」
「ハイハイ、ここが俺のかつての修行の場だぜ」
自由行動を開始したアキト達三人が真っ先に来たのがココ、アキトのかつての修行場である。 洞穴のような所に隠し通路があり、それを抜けるとココに辿り着くのである。ハッキリ言って草原だ、しかもその 草原の奥には木の小屋さえ建てられている。これは修行時代にアキトが一人で建てた物だ。
「へえ、まさかこの付近にこんな隠し通路があるとはねえ、しかも金閣寺と銀閣寺のすぐ近くって・・・・・」
今回アキト達はこの後金閣寺、銀閣寺と回って美味しい店を食べ歩き、最後にお土産を購入する予定なのだが ヒムロが言いたいのは一番初めに回るココが次に回る金閣寺、銀閣寺の隣だと言うのは都合が良過ぎると言う事である。
「まあ細かい事は気にすんな、大体設定自体に無理あるし、ほんじゃ次行こうぜ」
「行くも何ももうすでに来てしまってますがね、金閣寺も銀閣寺も目の前ですし・・・・・・」
「細かい事は気にしないの野々原君、それじゃあチャッチャッと行こうか」
アキトはこの時心の中で「お前が言うな」とヒムロにツッコミつつ、ハヤテ達は今どのあたりだろうか? と気に掛けていた。まあヒナギクが付いているから心配無いとは思うが
そして僕等は今お土産売り場にいた。早いかもしれないが、話し合いをした結果こっちを最優先した方が後々良い と決まった。何が良いのかと言うと、それはココにもう一度来れる保証が無い、つまり迷う可能性があると言う事だ。 下手すれば遭難だろうが考えたくもない、この案はヒナギクさんとワタル君が出した物である。大体迷う要因なら 数え切れない程にあるのだから。まず確実に一番最初にいなくなりそうな伊澄さん、不幸を招く男の僕、お嬢様は 言うまでも無い・・・か・・・・実際問題出発するにも僕はともかく伊澄さんとお嬢様をどう攻略するかが課題だ。
「なあ、ハヤテ、マリアへのお土産どうしようか?何が良いと思う?」
そうこうしていたら問題のお嬢様からお言葉がかかった。僕はもう自分の分も皆さんの分も決めちゃったけど お嬢様は全然まだ・・・・・でも無かった、カゴの中はすでにお土産品でいっぱいだ。店ごと買う気かこの人は?
「おい、ハヤテ!!聞いているのか!!」
「あっ!!ハイ!それじゃあこの子猫のヌイグルミなんかどうでしょうか?」
「おおっ!!それはいいな!!それじゃあコレを買って行こう!!」
そうしてお嬢様はレジへと並んだ。店員さんもその量に驚愕したに違いない、確実に僕かワタル君あたりが荷物持ちだなあ ってこんな事考えている場合じゃない!!あの二人を迷わないようにする方法、グループを遭難なせない方法を見付けなきゃ!
「お教えしましょうか?綾崎先輩」
今僕に声を掛けたのはあのルリさんだった。何か名案でもあるのだろうか?
続く
次回予告 ルリの提案した遭難しない方法、はたしてそれはいったい何なのか!?そしてアキト達はいったいどれ程の店を 回って食べるのか!?生徒会三人組のボケの酷さに奈津紀のツッコミ炸裂!! 「アンタ等バカァ!?」 そうして彼等に地味に迫る黒い影とは!?次回!未来への道標!! 「ユニゾンツッコミ」 京都の歴史を、守りぬけ!!ハヤテ!!

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