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[211] リレー小説・ヒナギク奮闘記C
山中入江 - 2006年07月19日 (水) 17時17分

第4話・「疲れた矢先にまた疲れる。」

「ぁ〜...もう、疲れたわ...」

色々ありつつ、私は、もう「誰にも会いたくない!!」というばかりに、急いで図書室へと入っていった。

「あれ?桂さん?」

この声に聞き覚えがあった。一番ドアから近い席に座っている子だ。…ぁ、あの子は…

「…日向さん…」

春日日向さんだ。成績もいいほうで、いつも何故か敬語を使っている子である。

「桂さん?何の本をお読みに来たのですか??」

『…ぇ…』私は何の本を読むとかじゃなく、ただ逃げるために図書室へと入っただけだったので焦った...

「ぇ〜っとね!!…ひっ…日向さんにお勧めの本を聞こうと思って探しに来たのよ!!」

普通に考えて、無理ないい訳だ。しかし、春日さんは違った。

「ぇ!!!??ぁ…えっとですね!!!私的には「あおぞら」という本がお勧めですよww」

『・・・』

「…日向さんったら、本当に面白い人ね。こんなに本が好きな人なんてなかなかいないと思う。素敵だわ。」

「ぇ!!!ぁ、有難うございます!!!そ…そんな…そんな事で褒められるなんて…///…」

春日さんは顔を真っ赤にした。褒められるのが慣れていないのだろうか??

 くすっ 「とりあえず有難うw この本は大事に一人で読ませてもらうわw」 

ヒナギクは日向の持っていた「あおぞら」という本を手に取った。

 がたんっ

ヒナギクは図書室を後にした。

「…桂さんってやっぱり素敵ですw 尊敬しますw」

こうしてヒナギクのバレンタインに貰うチョコは年々増えるという...

「ふ〜…さーって、つぎはどこにいこうかしらー…」

ヒナギクは之からおこる事など知らずに、廊下を歩いていた…。

続く



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