| [210] 未来への道標V] |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年07月19日 (水) 01時28分
第三十話 「なんだかんだ言ってもコレが一番盛り上がるんじゃね?」
何か悪魔のささやきが聞こえた気がしたけど・・・・・お屋敷は大丈夫みたいだ・・・・とりあえず僕等は お風呂から上がって各自の部屋へと戻っていた。アキトさんたちは部屋に戻ったらすぐに布団をしいて電気を消すそうだ。 そして僕等は今、誰が何処に寝るのを決めている真っ最中だった。
「それじゃあ僕はこの位置、お嬢様とヒナギクさんの真ん中って事になりますね」
僕の寝る位置は今言った通りの場所だ、ホウカさんはヒナギクさんの左隣に、ホウカさんの下にワタル君、その隣に伊澄さん と言う形が決まった。明日もこれで寝る予定だ。
「それじゃあ消灯!!皆明日のために寝ましょう!!」
ヒナギクさんが電気を消し、すぐに布団に入って寝ようとする。僕も明日のために今日はグッスリ寝ておこう
「なあ?こう言う場合って普通は打ち解け話しとかすんだろ?親交深めたりするためにさ?」
ここはアキト達の部屋である。アキトの隣で寝ている奈津紀が溜め息交じりに答えた。
「打ち解け話しって言っても何か話せる人いる?」
その奈津紀の問いにヒムロが答えた。
「それじゃあ僕がとっておきのをしよう」
「ヒムロさんが・・・・・ですか?」
野々原が多少不安げにヒムロの方を見やる。ヒムロの用意していた話しとはやはりとんでもない物だった。
「実は今日僕は晩御飯作るのを手伝ったんだけどね、ハンバーグ作り終わった時に気付いたんだけど指にしてたバンソーコー が無くなってたんだよね」
その瞬間に部屋にいる全員からヒムロに対してヒドイくらいにツッコミが入った。
「全くお前もロクな話ししねえな!!よし!!俺が話してやろう!!実は、こないだの事なんだが・・・・・・・・」
アキトが必用以上に真剣な表情と声で話すので部屋のメンバーはどんな話しなのか覚悟しつつ待った。しかし
「素足でゴキブリを踏み潰したんだわ」
尚、この後ヒムロと同じくアキトもかなりヒドクツッコミを入れられた上にマクラを投げられたのは 読者の方々にはすでに分かりきっている事だろう。
続く
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