| [194] 3年前の出来事(璃娑との出会い編) |
- ありさ - 2006年07月15日 (土) 19時11分
僕があの少女とであった今日。 僕は昔のことを思い出していた。 〜3年前〜 僕はあの少女と待ち合わせている場所で待っていた。 「ハヤテく〜ん☆」 「あ、璃娑さん!」 この子の名前は桐野璃娑。 僕が喫茶店でバイトをしてるときに偶然であった。 「ごめんね〜、忙しかったのに〜。のに〜。」 「いいですよ〜、誘ったのは僕なんですから」 僕は実を言うと明日引っ越してしまう。 だから、最後の日にどこかへいこうと約束をした。 「寂しくなるね〜・・ね〜」 「大丈夫ですよ。又遊びに来ますから。」 僕は璃娑さんをなぐさめようとした。 「でも・・・・・後には・・・」 「へ?何か言いましたか?」 「ううん!何にもないよ〜☆」 僕はほっとした。 「ねえねえ!動物園にいかないかな。な」 「はい!分かりました」 僕たちは電車に乗って動物園まで言った。 「うはぁ〜!すごいよ、すごいよ〜」 キリンを見ただけでこんなに驚く子は、初めてだった。 「動物園は・・来たことないの?」 「・・・・うん、巫女の仕事が忙しくてさ・・」 「へ〜」 「ハヤテ君は?」 「・・・僕もあまり・・・来たことないんだ・・・」 「親・・でしょ?・・でしょ?」 「まあね」 「大丈夫だよ。3年後になれば、あなたは幸せになれるよ」 「・・・へ」 僕は冗談かと思った。 だって、こんな僕が3年後になれば幸せになるなんて思わなかったからだ。どうせ、死ぬに決まってる・・・ 夕方になった。 僕たちは最後にいい景色が見える場所があるところに行ったがそこには不良たちがいた。 「なんだ、てめぇら?」 「ここは、俺たちの場所なんだ。とっとと帰れ!」 僕は、どうしようとおもった。 こんな数じゃ勝ち目がない。 「・・・帰るのはあなたたちのほうよ・・・」 「あ?」 「りっ璃娑さん!」 璃娑さんは、まるで人が変わったように不良たちに話しかけた。 「なんだ?この女ぁ?」 「帰らないと・・のろわれますよ?」 「んだと!てめぇ!」 不良の一人が璃娑さんを殴ろうとした。 「璃娑さん!」 助けようとしたそのとき。 「・・・この・・私にね・・」 「ん・・・なぁ!」 不良は、璃娑さんに投げ飛ばされた。 「てっ・・てめぇ!」 「あなたも、ばかねぇ」 またまた投げ飛ばされた。 どんどん璃娑さんに負けていく不良たち。 そしてとうとう一人だけ残った。 「りっ・・・璃娑さん・・・」 僕は止めようとしたが璃娑さんが、 「大丈夫・・・あなたには被害は加えないから・・」 「へ?」 「くっ・・くそう!」 不良は、ナイフを持ち出した。 「ちっ、近づくとこれがお前の腹に刺すぞ!」 僕は、はじめて知った。 「ちっぽけなもので、何ができるのかしら?」 「・・・なぁ!?」 璃娑さんはー・・・ 「ばいばい・・・」
「・・・・がはっ!・・・」 怒ると人が変わる・・・人だと・・・ 璃娑さんは、僕のほうを振り向いた。 「景色を見ようよ〜。ハヤテ君!」 「え・・あっはい」 どうやら元に戻ったようだ。 不良たちは、みんなどうやら気絶しているようで・・ 傷はひとつもしていなかった。 「いい景色だねぇ〜」 「はい。もう、この景色が見られなくなるなんてほんと、残念ですね〜」 「・・・・でも、ハヤテ君は3年後には大きいお屋敷に住むから大丈夫だよ」 「へ・・・・なんで・・・・」 僕は驚いた。 「教えてあげようか?すべてを・・・・」 僕は、つばを飲んだ。 冗談だと思って璃娑さんの話を聞いた。 「3年後のクリスマス、あなたは、ヤクザに狙われる」 「・・・・」 「だけど、その途中にどこかの女の子があなたを拾ってくれる」 何で、見ず知らずの女の子が?と僕は思った。 僕はすべての話を聞いた。 そして最後に。 「3年後、あなたと私は、もう一度出会う」 と・・・そう伝えた。

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