| [189] 未来への道標U][ |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年07月08日 (土) 02時24分
第二十八話 「ゲーセン、お遊びの場」
現在アキトさん達と共に僕等のグループは旅館のゲームセンターで遊ぶ事になった。誰が誰と行動するかは決まっていない
「それじゃあ俺は美少女ちゃん二人と動くカナ?」
アキトさんがそう言って芽露さんとこむぎさんを引き寄せた。芽露さんは何とも無いようだが(かえってテンション高くなってる) こむぎさんはやはりオロオロしている。正直回りに振り回される人だな
「よおし!ハヤテは私と一緒にゲームしよう!!それとヒナも一緒にやろう!」
ヒナギクさんは「ハイハイ」と応じると先を歩くお嬢様に着いて行った。僕も同じく後を歩く 伊澄さんはこう言うのはどうやら分からないらしく、ワタル君と話し込んでいた(ワタル君はかなり嬉しそうだったけど・・・・・) お嬢様がまず選んだのは戦闘機系のシュミレーションゲームだった。すでに一人ゲームを開始しており対戦が可能だ。
「よーし、まずは手始めにコイツを倒してやるぞ!!」
お嬢様はこう言うゲームはかなり強いので大抵の人には負けないだろう。後々機嫌を損ねて怒られる心配も無い お嬢様が選んだのは赤い攻撃専門の戦闘機「レッドスネイク」である、むこうの対戦相手が使っているのは機動とスピード専門の 「ブルーボルテッカー」で、このゲームの中では最もスピードが速い戦闘機だが、その反面扱い辛い
「よおし!!速攻で倒してやるぞ!!戦闘開始!!」
お嬢様が出撃のボタンを押し、バトルフィールドが展開される。このフィールドは海上ステージ、太平洋艦隊が障害物だ。 お嬢様は一気に機体を加速させ、ボルテッカーの至近距離まで近づくと、砲を一斉にゼロ距離で発射する。 攻撃面に優れる変わりに加速性やスピードに欠けるスネイクを見事操り機体の遅さまでカバーしている。しかし直撃の報告は無い その瞬間だった。刹那、上空からボルテッカーは飛翔し、左右の翼に搭載されている「スパイラルカッター」でスネイクの右翼を切り裂いた。 ボルテッカーの機体のクセや戦闘方などは全て知り尽くしたような操縦方法だった。お嬢様も唖然としている その直後、再び被弾を示すランプが赤く点滅し、みるみるHPゲージが減って行く
「お嬢様!!ボルテッカーは上空です!!」
「分かっている!!だがまだこっちには勝機がある!!」
瞬時にスネイクの機体を回転させ上空に向き直り、お嬢様はスネイク必殺兵器の「デスフォーラカノン」を連射する。 しかし再び回避され、逆にボルテッカーの高速ミサイルとリニアガンの直撃を受ける。スネイクはもってあと一、二発だろう。 その瞬間に真正面からボルテッカーが突撃をかけて来た。お嬢様はそれをかわそうとするも被弾したボロボロのスネイクでは それもままならない、エネルギーも残りあとわずかですでに残された武器は機銃と対空ミサイルのみだった。必殺兵器の連射が エネルギー切れの原因である。ボルテッカーの機体はギガノスシールドを最大に展開、そしてスピードを最大にしてスネイクに突撃した。 必殺技の「ギガノススティンガー」である。それを食らった瞬間、お嬢様のゲーム画面にゲームオーバーを示す文字が現れていた。
「ハッハッハ!まだまだだなあナギ!!それじゃあ俺には勝てないゼ」
予測はしたがやはりボルテッカーを操縦していたのはアキトさんだった。お嬢様がゲームで勝てない相手はマリアさんとアキトさん だけなのである。
「ア〜キ〜ト〜!!お前少しは手加減しろ!!おかげで何か別の話しみたいになってるじゃないか!!」
「それは著者の趣味だっつーの!!こう言うの大好きなんだよ!!」
何か僕等は結局ゲームできなかったけど・・・・・まあ楽しかったからいいかな?
「それにしてもあの二人、ホントに兄妹みたいに仲良いわよね」
ヒナギクさんが二人の姿を見ながら楽しげに言った。走って楽しそうに追いかけるお嬢様とそれから逃げるアキトさん、二人は本当に 血縁関係のあるような仲に見えた。
続く

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