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[188] 未来への道標U]Z
ダイゴウジ・ガイ - 2006年07月08日 (土) 00時45分

第二十七話 「瞬間、覚悟、決めて」

その後もレクは続いた、予想外だったが以外とキチンとしたゲームが用意されていた。そしてレクはようやく終わりを迎えた。

「ハ〜イ!!それじゃあこれでバスレクは終わりで〜す☆それじゃあ負けちゃった人は罰ゲームとしてこの激ニガジュースを飲んでもらっちゃおう☆」

来た・・・・・罰ゲームを受ける事になったのは僕とワタル君と芽露さんである。それぞれ本来なら負けるハズの無かった戦いで負けてしまったのだ。

「よし、それじゃあ皆一斉に飲んで貰おうかしら、ハイ!5、4、3、2、1・・・・・」

花菱さんがカウントを始めた、しかし激ニガと言うか、激マズって方なんじゃないだろうかコレ?顔から三十センチくらい
離していても悪臭が鼻につく、いったい何混ぜたらこんなんになるんだろ?飲んだら正直死にそうだ。

「・・・・・・0!!」

カウントが終了した。僕達三人は紙コップ一杯分入っている緑色の液体を一気に飲み干した。その瞬間にこの世の物とは
思えない味が脳まで突き刺さった。

「うわ〜・・・・・すっごくマズイねぇ・・・・・コレ・・・・・」

「ホントだぜ・・・・・青汁を何日か置いて腐らせた感じの味がするな・・・・・」

二人とも満身創痍的な状態で味の感想を言った。しかし言葉では表現不可能と言った方が良いだろう。
それでも知りたい人は実際に飲んでみた方が良いんじゃないかと・・・・・・


バスレクは終了、そして今旅館に着いた所だ。中々広い、流石白王学院泊まる所にもお金を使っている。

「はい、それじゃあこの後六に晩御飯、その後にお風呂!!今は4時だからそれまでは自由時間!はいじゃあ皆部屋に行って!」

桂先生が説明を終わらせると皆それぞれグループごとに部屋に行く、僕達のグループは目の前に部屋があったので移動せずにすんだ。

「ワタル君、カギ持ってますよね?あけてください」

「おう」

ワタル君が部屋を開ける。旅館のその一室はかなり広かった。ホウカさんと伊澄さんは和風の屋敷に住んでいるせいか
この様な旅館の畳の部屋でも全く動じていない、しかしお嬢様は違った。

「おお・・・・これが畳の部屋と言うものか・・・・・ベッドは何処にあるのだ?」

「あのねえ、ベッドじゃないのよ、布団敷いて寝るの!それくらい知っときなさいよ、もう!」

ヒナギクさんが呆れたようにお嬢様に言う、それより気になるのが部屋のしきりなどが無い事だった。

「よう、皆!楽しくやってる?」

アキトさんだ、丁度良い僕が聞こうとした部屋のしきりについてアキトさんが僕が問うより先に答えた。

「ああ、ちなみに男女同じ部屋で寝るそうだゼ、しきりも無いからなぁコリャ交流を深めるってのが前提だな」

「だ・・・・男女混合なんですか!?アキト先輩!?」

ヒナギクさんが声を張り上げてアキトさんに問い掛けた。それに対しアキトさんはいつもの調子で

「あれ?ヒナちゃん知らなかったの?つーか俺もさっき聞いたんだけどね、まあ大丈夫だって、天地がひっくり返ってもハヤテは
ヒナちゃんとかに手ェ出したりしねぇって、それじゃあ俺達はゲーセン行ってるから後で来いよな!!」

アキトさん・・・・・・いや・・・・別に僕はヒナギクさんを襲ったりはしないけど・・・・・男女混合って・・・・・・・
この状況で何故かワクワクしているのはお嬢様だ。目の輝きがいつもの三倍くらいになっている・・・・・・



続く



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