デビューしたころ森昌子は「ものまねの女王」と言われ、さまざまな「うたまね番組」を荒らしまくっていた。
当時は、歌まね番組が1週間に何本かあったがそのすべてに「女王」として君臨していたのが森昌子でした。
彼女の物真似は、他の歌手のそれとはまったく違って、オリジナル歌手と同じキーで物真似するのです。
アグネス・チャン、小柳ルミ子、島倉千代子、チェリッシュ、菅原都々子 etc.----- なかでも、すばらしいとおもったのは八神純子の「水色の雨」の真似でした。この音域の広い歌をオリジナル曲のキーの高さで物真似したときには、驚いてしまった----
そんな森昌子の「歌まね」を聞いて、ある「ものまね番組」の審査員だった作曲家の曽根幸明さんがが「この歌手の音域はどこまであるのかわからない!」と感嘆されていた-----
森昌子の物真似、その絶品とも言えるのが、天地真理の真似でした。微妙に音をはずして歌う天地真理---音が外れてしまう天地真理の歌い方---その微妙に音をはずしてしまう天地真理の歌い方をそっくりそのまま真似してしまう----なんという音感の鋭い少女かと驚いた。
この歌手が真に音楽、歌を理解できる教師のもとで音楽教育を受けていたら----悔やまれてならない。