つい先日に京極先生の本を読んだ所為なのですが、ラストは思わず、「憑き物落としか小股くぐりか、それでもダメならエノさん呼んでー!」と叫んでしまいました(苦笑)
いや、映画の余韻をめっちゃ潰す発想なのは分かってはいるのですが…… (^^ゞ゜。゜。
マックスじゃダメだ! エノさんでもダメなら諦めるから!! みたいな。
どうして海を、あのラストを選んだのかも、彼が伝えたかった事も分かるけれど、でも死んじゃあダメだよ!
そりゃ、陸に上がった所で待っているのは生き地獄だと思う。
あれほどの才能に溢れた人が、ピアノが弾きたくても弾けなくなるのは、本当に辛い。多分、タラップを降りた所で待っているのは、やっぱり自殺だったのかもしれない。
それでも、降りてみなくちゃ。マックスに、あんな傷を負わせるくらいならば。
『巷説』で又さんが、どんなにみっともなくても情けなくても、格好悪くても苦しくても生きろって言葉の方が、私はうなずける。
死んだら何にもならないもの。
誰の上にも「その時」は来るけれど、映画を観て私は、ナインティーンはまだその時じゃないって感じました。
たとえほぼ100%ダメだって分かっていても、残りのゼロじゃない確率の為にも、1度は降りて欲しかった。
美学とか死に場所とかの問題でなく、そうして欲しかった。
ラスト、すんごいやりきれない思いになってしまったので、もう感情の赴くままに、感想を書き連ねてしまいました゜。゜。