目から鱗が落ちまくりの1冊でした。
身の回りに溢れる様々な言葉の、漢字を取り除いた「やまとことば」……つまり「ひらがな」の組み合わせから、それらが持つ本来の意味合いを丁寧に解説してくださっています。
例えば「たらちねの母」の「たらちね」とか、学校では、単純に「母」につく修飾語というだけで特に意味はない……なんて教えられていたのですが、とんでもない!
ちゃあんと、素晴らしい意味を持った言葉だった事が分かります☆
他にも、「さいわい(幸い)」の解説には感動しました。
よく思春期に「《幸せ》って何?」的な問いかけを耳にしたりしますが、これは、1つの答えでもあるよなぁ〜って思いました。
もう1つの目から鱗は、「優しい」の「優」!
そういえば、「人」と「憂」で構成されているのですよね!!
「人」は「憂い」を知ってはじめて、「優しく」なれる……みたいな。あるいは、「優れる」事ができる……みたいな。
辛いけれど、そういう経験をしてやっと、少しでもマシな自分になる事ができるのかなぁ〜って。それを知らなければ、なんて言うか……まだまだ未完成? みたいな。
そういう、日本人がいにしえから連綿と培ってきた死生観とか人生の価値観なんかもうかがう事ができる本です。
すごく読みやすいですし、本当にオススメですvv