カオスドラマ |
[ Chaos Drama wiki ]
[ It's Rule ]
[ Back home ]
[1682090] 「 あなた「―――――!(刹那、怨嗟が逆巻く地獄のような光景に差し込んだ唯一の光芒が、手となって差し伸べられる。聞き覚えのある女性の声だ。「あなた」は、藁にも縋る思いで恐る恐るその手を掴むと、「彼女」にひかれるままに千鳥足でかけ始めた) 」
[1682089] 「 金髪の女性「こちらデス!落ち着いて、息を整えて! あなたとあなタ!走れますね!?私がこの子の手を引きますから、あなた達は声をかけてあげて!(カタコトな訛のあるその女性は項垂れるあなたの肩を掴み呼びかけつつ、メディⅡやユゥへ目配せをした、そして返事を待たず、行動で急ぐよう促すようにしてあなたの手を引いて前へ駆け足で前進した。顔こそ見えなかったが、どこか既視感のある後ろ姿だ) 」
[1682088] 「 ―――――幻聴、幻覚はやがて"幻肢痛"へ。夢だと割り切るには膨大にして鮮明な量の情報に苛まれるあなたの手に温かな感覚が灯る。細く、靭やかな指先が力強くあなたの手を握っていた。 」
[1682087] 「 『大丈夫デスか!?落ち着いて、大丈夫!大丈夫デス、私達がいますカラ!さあ、手を取って!!』 」
[1682086] 「 ガッ (暗闇に閉ざされる思考、視界、意識。そこに人の手の形をした光が、それが"触れた"感触と共に弾ける。 あなたの思考は憑き物が取れたかのように、突然鮮明になった) 」
[1682085] 「 『 よかったね! よかったね! よかったね! よかったね! よかったね!あなたは 私/わたし/俺 とは関係ない!! よかったね!! 』 」
[1682084] 「 『 痛い こわい でもあなたは行ってしまう こんなに叫んでも 足があるから 遠くに行ってしまえる 』 」
[1682083] 「 『 憎い 悲しい でもあなたは別 誰も憎まなくていい 全部持ってるから 』 」
[1682082] 「 『 飢える 苦しい でもあなたは 一緒 仲間と一緒 分け合える 』 」
[1682081] 「 あなた「―――――――(痛い。痛い。痛い。痛い。死にたくなるほどに、痛い。そんな痛烈な衝撃が、「あなた」の体を蝕み続けている。目を逸らしても瞼の裏で反響する怨嗟の断末魔によって無理矢理開かれそうになる感覚。傍に駆け寄ってくれたユゥの救いの言葉すらも無残に掻き消されて―――) 」
[1682080] 「 ユゥ「…なんなの…これっ……――――!?(自身にとっては見覚えのない、ただただ意味不明な誰かの記憶の断片を象ったと思わしき恐怖映像にただただ狼狽していたが、「あなた」の容態が著しく悪化していることに気づいてすぐに駆け寄る)大丈夫…っ…!?どうしたの…っ…!?(少女には、水たまりに映るもうひとりの「あなた」が見えていない様子だった) 」
[1682079] 「 『お前等は朝焼けの空を見たことがあるか?―――綺麗だよなぁ。だが、その中で死者の魂が鴉たちについばまれるのはどうだ? 見たことがないだろう? 俺は、ある。そのとき、俺は至高の痛みを覚えたッ!!―――痛み(ペイン)、そう痛み(ペイン)だッ!! 痛みを覚えろッ!! 』 」
[1682078] 「 ギャァッッ ギャァッッ ギャァッッ ギャァッッ (狼狽するあなたを嘲笑うかのように、或いは腐敗した獣の死体を待ちわびるかのように、煙のように実態が定かでない烏の群体があなた達を囲い、濁った歌を奏でる。 それぞれが"人面"を有し……) 」
[1682077] 「 あ■た/■■ークス・■ルフ「息が、出来ない……ぐる、じいい……目が痛い、よぉお……なにも、見えない、よぉおお…くさい、よぉ…パパァ、ママぁ……どこ、どごに、いるの……ひとりにしないでぇえええええええええ(腐敗した眼球が狼の面から何度も、何度も滴り落ち地面に崩れた肉塊の塊を蓄積させてゆく。あなた自身の意に反し、狼の面は絶えず慟哭を発していた。) 」
[1682076] 「 あなた「 ! ! ? (悪夢から解放されたかと思った次の瞬間、凄まじく耳障りとなると覚えが頭蓋の隅々まで痛みのように響き渡り、耐えられない衝動から思わず頭を抱えてその場に蹲ってしまう。だが、屈んでもすぐ目の前にある水たまりに浮かんだ「もう一人の自分」の、変わり果てた姿に目を大きく見開いた) 」
[1682075] 「 オ ォ ォ ミヂ ギ チ ギ チ ォォ オ オ ン (どこからか、狼の遠吠えが響き"あなたの頭蓋の中で耳障りに反響した"。骨が内側からひしゃげ、軋み、脳髄と混ざるような音と感覚があなたの脳裏を揺さぶり、少女の慟哭が小さな頭蓋の中で反響した。たまらず項垂れると水溜りに『顔半分が血染めの狼の頭蓋へ変貌したあなた自身の顔』が映り込んでいた) 」
[1682074] 「 『う゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!パパ―!!ママー!!どこ、どこにいるのぉおおおおお!!!やだよぉおおお!!暗いよぉおお!!!』 」
[1682073] 「 フ ッ (一瞬のノイズの後、景色は敷けった真夜中の森林へ。飴玉は水溜りの上に投影された満月となった) 」
[1682072] 「 ボ ドッ (肉塊の口が最初に吐き出したのは飴玉だった。k難詰系の味だろうか、それが「あなた」の眼の前に横たえる。 直視してはいけない/必要はない のに、それはあなたの目線を追って転がる。 見れば見るほど、真ん丸なそれは淡い光を放ち……) 」
[1682071] 「 ■ン■■レ■■オク■■■/あなた達にとってどうでもいいもの「 あぁ ど あ ぁぅ いか いかせな な あな なた なち ないかもな こ っ いで ち いにか な く る (糸も容易くあなたから引き剥がされ、人から骨を抜いた上な肉袋が、顎を失い大口を開け何かを懇願しながら離れてゆく。 気にする 必要 は ない 。 これは ただの 夢) 」
[1682070] 「 メディⅡ「―――――主様ッ!(そんな「あなた」の片腕に組み付いて引き剥がそうと必死に抵抗の意を示す) 」
[1682069] 「 あなた「――――――― ! ! ? (瞬きとともに消えた女性がすぐ隣にいたこと、自らの頭に加えられた重圧によって見たくもない苛虐的な顔面――"だった"もの――と直面させられる。見えざる重圧に前身の自由を奪われていく錯覚に、「あなた」は無表情の中に確かな"恐怖"を感じた――――) 」
[1682068] 「 ■ン■■レ■■オク■■■「 パァンッ (あなたにこれでもかと近づけた顔の頭部が著しく大きく変形し、蛸のように膨張したかと思えば、左眼球が"爆ぜ"、体液を撒き散らし蛸の足が暴れまわる。開いた大口からは歯がポップコーンのように溢れて溢れ、代わりに生えた歯もまた、全てが蛸足のように畝ってあなたの喉笛へ絡みつこうとした) あ"の"こ" あ"の"こ" アアァ ア あ アッ アァ アニニニニニイィィ!!!!ココ、ココココここにいたのねッッッ(蛸足はあなたの皮膚に、毛穴に張り込んで同化し内蔵を侵食していく……ように"見える"。視覚情報の密度から錯覚しかけるが"痛覚"はない。) 」
[1682067] 「 子を探す女性「 (ガッッ 何かがあなたの肩を、頭を"掴み"振り返らせる。眼の前で消えた女性が、背後からあなたへ掴みかかり、"心臓に届くまで"指を食い込ませていた) こ"んなと"ころにアァッだノノノギギねァ”ァ” アアアあ、あのこ、あ"の"子"のお"菓"子"ッ グブッッ ギチ ブチッッ ビチビヂッッ(指先が、顔が、全身が泡立ったかのように、体内で小爆発を無数に引き起こすかのように膨れ上がっていく。皮膚は節々が裂け、赤が、絶えず赤が、芋虫のような内容物が溢れ、溢れ……) 」
[1682066] 「 子を探す女性「 ギョ ロ (倒壊した建造物の瓦礫を押し退けようとしていた若く、細く、端正な顔立ちの女性の眼球が半回転しあなた達を捉える。 瞬間、彼女の姿は映像が途切れたかのように消え――――) 」
[1682065] 「 メディⅡ「これは……っ……!?(突拍子もなく流れ出した「悪夢」の混濁に、人工知能の少女ですらすぐに理解することは困難だった) 」
[1682064] 「 あなた「 ? ! (それは「あなた」も然り。視覚と聴覚だけにまざまざと伝わる生々しい「悪夢」に眉を微かに歪めてしまう) 」
[1682063] 「 ユゥ「 ふ ぇ ―――――― ? (虹採色の景色が前触れもなくグレーアウトし思考が一瞬だけ停止)………!? ……?! ……っ……!!? (映写機のように次々と写し出されては切り替わっていく、何者かの記憶を描いた惨憺たる「悪夢」に、少女は理解が追い付けずただただ困惑を垂れ流す) 」
[1682062] 「 BGM♪:Unhealed - SiIvaGunner: King for Another Day 」
[1682061] 「 戦場という情景の最中で感じ取れる情報は視覚と聴覚のみ。炎熱、腐臭、炎熱、腐臭……本来五感を揺さぶる情報の一部はカットされており、『夢』を通してあなた達は悲劇の当事者に『あれずにいた』。 」
[1682060] 「 『赤』である。黒が塗りたくるのは腐敗、土塊、影、夜。『白』が灯すのは人の肌、光。 その他一切が『赤』で染め上げる悪夢があなたやメディ達を取り巻いていた。 」
[1682059] 「 『恐怖が、恐怖が来る……あぁ、あぁあああ!!! あの子は!あの子はどこ!!?私のかわいい娘!!私の大事なアニー!!どこなのぉお!?……あぁ、赤い、赤、赤、赤、赤、赤、炎、血、泥……中に、あの子が……お、おうぅええええええッ!!! お菓子、お菓子はどこ!?あの子が最期に食べてたの!!あの味、あの形、娘が食べていたのよぉおお!!!』 」
[1682058] 「 ――――――灰色だった。地平まで広がる土塊、燃え盛る炎、人の営みの残骸。景色、物体、視覚情報の識別に用いれる要素は"明暗"のみ。光源の有無、モノクロフィルムのように投影された世界。だが、その中で唯一褪せない色彩が熱を灯していた。最も遠くまで届き、そして生命に脈々と流れ、視覚化される事が望ましくない色彩――――― 」
[1682057] 「 フッ (あなた、メディⅡ、ユゥを取り巻いていた空間から色彩が失われる。ブラックアウトした視界に光が戻ると飛び込んできたのは―――――) 」
[1682056] 「 あなた「……―――――――(ユゥに続いて歩き始めようとしたその時、ふと、視界の中に入り込んだ右手の手袋。DOMANが言っていた、契約の証である「令呪」。それを目にした時、彼のあの時の言葉が脳裏に過る。そして疑念が生じる。彼は…本当に自分たちを裏切ったのか、と…。それを回避するために、この「力」を使うべきだったのか、と… そうして複雑な心境を浮かべていた、その時だった――――) 」
[1682055] 「 ユゥ「こ、こほんっ…!と、とにかく…!3人いれば探索もしやすいと思うし…早速、この湖を越えていこうよ…!(照れ隠しするように我先に歩き始める) 」
[1682054] 「 あなた / ユゥ『……!? / そそそッ…相思…相愛……っ…??そ、それって……どういう、こと…なのかな……?変な意味じゃない…よね……?(首を振る「あなた」と、若干頬を赤らめる少女が互いに咄嗟に距離を置いた)』 」
[1682053] 「 メディⅡ「……?ははぁ~ん…おやおやぁん……?ひょっとしてぇ……?主様とユゥ様ってぇ……かなり相思相愛なのではぁ~…?(ニヤニヤ(二人の初々しい雰囲気を傍目にほくそ笑む) 」
[1682052] 「 あなた「……!……♪(ユゥの賛同を得られたことに、「あなた」もまたどこか嬉しそうな眼差しを浮かべたのだった) 」
[1682051] 「 ユゥ「………わかった…!じゃあ、これも…私たちの新しい「冒険」だね…♪一緒に行くよ。仲間を取り戻す為に、その「意識」…っていうのを探せばいいんだね?「あなた」の仲間を救うことが、この奇妙な夢の世界を脱出するために必要な事なら、惜しみなく手伝うよ…!それに……「あなた」とこうしてまた冒険できることが、何よりも嬉しい…♪(裏表のない、心の底から嬉々とした笑みが滲み出ている) 」