祝!「にんぎょ姫」生誕50周年!
当時このアニメは見ておらず、東宝側の「チャンピオンまつり」を見てました。その後もこれを見た時は「これが上映してる時、『メカゴジラの逆襲』を見てたな」と思う程度で、見る機会は極めて少ないです。
この時期は、海外名作ものは「ハイジ」みたいにテレビで放送するのが多く、劇場で見るのは少ない、それでも長編アニメの原点たる劇場版海外名作を東映アニメーションは製作しましたが、やはり人魚姫の悲恋、そして王子を殺そうとして、結局自分が自害するというアンハッピーな結末、こういう作品では見るのも少なくなります。せめてなら人魚姫が王子と結ばれると改編してもよかったですが、それが出来ないのは海外(特にデンマーク)への販売が出来ないのでしょうか。
でも声優陣は素晴らしく、人魚姫役は女優・樫山文枝、イルカのフリッツ(映画のオリジナルキャラ)役は初作「白蛇伝」以来の宮城まり子、そして王子役は当時青春俳優の志垣太郎です。特に志垣は後年、「ベルばら」でアンドレ、「白鳥の湖」でジークフリードを演じるなど活躍しました。
同時上映は、
*グレートマジンガー対ゲッターロボ
*これがUFOだ!空飛ぶ円盤
*魔女っ子メグちゃん
*仮面ライダーアマゾン
*がんばれ!ロボコン
「ロボコン」が初登場する一方、今回を以てしばらく魔女物が中断、この時期は「ウルトラシリーズ」の終了(実際は中断)が発表され、更に年末には「仮面ライダーシリーズ」も終了(これも中断)と、子供番組の新旧交代が行われた時期でした。
一方、私が見た「チャンピオンまつり」は、本多猪四郎が監督を担当し、平田昭彦が久々に出演した「メカゴジラの逆襲」を中心にしましたが、これを以てゴジラ物も中断、ヒーロー新旧交代はゴジラまでになります。
こちらの同時上映は「ハイジ」「サザエさん」「ギャートルズ」「アグネスからの贈りもの」「新八犬伝」で、前とは随分変わっており、既に終わった「ハイジ」や、前年に引き続きアイドル映画が登場、また珍しくNHKの人形劇を映画化(九ちゃんの声は懐かしい)ですが、一番なのは「サザエさん」。当時は何てことなかったですが、現在「サザエさんのアニメが劇場でやってた」などと聞くと、みんなビックリするでしょう。