《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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谷口雅春先生の「明治憲法復元・改正」の背景には何があったのか?!そこに込められた、その戦略的背景に注目しよう! (2718)
日時:2016年07月09日 (土) 10時52分
名前:破邪顕正


教団のホームページに掲載された、6月9日付けの《今夏の参議院選挙に対する生長の家の方針「与党とその候補者を支持しない」》は、こう言います。

《日本会議の主張する政治路線は、生長の家の現在の信念と方法とはまったく異質のものであり、はっきり言えば時代錯誤的です。》

この「時代錯誤」という文言、実は、『限りなく日本を愛す』の40頁にもあります。

《占領軍の占領政策として無理にサーベルの圧迫下に於いて定められた憲法は、日本の独立、そして占領の停止と共に停止せらるべきものであり、それを後生大事に護っている如きはまことに嗤うべき時代錯誤》

尊師・谷口雅春先生がご存命であれば、この「通達」は、次のように言われるのではないでしょうか。

《「通達」の主張する「占領憲法」擁護の路線は、生長の家の本来の教えとはまったく異質のもの、というよりかは真逆であり、はっきり言えば亡国に導く、まことに嗤うべき時代錯誤であります。》

さて、谷口雅春先生は、占領解除後、時代に先駆けて占領憲法の廃棄を訴えられました。

そして、昭和31年10月号『生長の家』誌巻頭言に「明治憲法復元運動に協力せよ」をご発表になります。

それが実に戦略的な観点から述べられていたことに、今、改めて注目する必要があると思うものであります。

当時、日本国内には、ソ連に内通する者が跋扈して、内からの革命を目指す動きが顕著でありました。

それを許しているのが「占領憲法」であるとして、谷口雅春先生はこのように「改定」の必要性を訴えられました。

《日本國破壊の自由さへも保障するところの現行憲法を改定する必要はあるけれども、「改定」と云ふことを今まで「改悪」と稱してあまりにも新聞ラジオ等に宣傳されてゐるために改定は困難であり、たとひそれが議會の多数決で押し通しても、その後の國民投票では、「改悪」と誤認して反對する民衆を更に煽動する左翼分子等入りみだれて、左翼右翼の恐るべき内戦が起こることは必至である。

そこで現行憲法改定は内戦の危険をはらんでいるので實行不可能である。

だから、とも角、占領政策によってサーベルの圧力下で定められた占領憲法の無効を宣言することである。》

即ち、谷口雅春先生は、当初、占領憲法の「改定」の必要性を認めておられたが、その改定手続きに従えば〝内戦〟を惹起しかねない。

そこで、「占領中の法令は無効であると云ふ裁判所の判決まで出たことであるから、占領憲法も無効であると宣言することは可能である…自然に明治憲法は復元する。」

もとより、それをそのまま復元するというのでは、また戦前に戻るのかという批難も出て来る。

そこで、先生は「先ず明治憲法へ復歸しておいて、それを改定する順序をとるのである。

…これなら社会黨の反對もなく保守派の獨断もない日本人が日本國の憲法をつくる。

出来上がったものは日本人が日本國の憲法をつくったのであるから、國民投票の際にも反對するものもなく、内戦の危険もない。」と言われるのです。

このことから、谷口雅春先生の「明治憲法復元・改正」は、〝内戦〟をどう避けるかの観点から導き出されたということがよくわかります。

しかし、時代は流れて、「占領憲法」が公布されて既に70年を閲しているのです。

昭和31年当時ではまだ有効な戦略と思われたそれも、今では却って実現性が乏しい。

実際、生政連が機能していた時代も、その実現の可能性を鑑みて、「大日本帝国憲法復元改正」から「正統憲法実現」へと路線変更を行っています。

ましてや、今は、憲法改正の発議ができる改憲勢力の2/3が手の届くところまで来ているのです。

戦略的に見ても、「占領憲法」の改正に尽力するのが最も実現性をともなう運動路線であると思うものであります。

とにかく、愛国者の総力を結集して「改憲勢力」が2/3の議席をとるよう尽力してまいりたいと思う次第です。

すべてはそこから始まる!

そんな思いでいっぱいです。




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