| 戦ふにも無敵の心境で戦へ (2284) |
- 日時:2016年06月23日 (木) 21時16分
名前:童子
『生長の家』 昭和21年2月号 11頁 ~
吾々は本当に勝つ為には敵愾心を起してはならない。
平等心を起さなければならない。
憎悪心を起して戦う時にはそれは必ず敗れる。
憎悪の心境と云うのは、彼と我とは互いに隔てがあり、離れていると云う相対的立場の心境であります。
互いが疎通を欠き、離れているから戦争も起るのでありますが、それは戦争責任者のことで、一般の国民が戦う場合には何も相手を憎まなければ戦えないと云うことではない。
敵を愛してでも戦える。
相手を憎む心は互いに離れている、すなわち裂け目のある心であるから形の世界にも裂け目即ち傷きが現れるのであります。
戦争をするにも、他の如何なる事をするにも、平等の心にならなければならない。
敵を心に見てはならない。
みんな味方なのである。
斯くの如き平等心を以て進む時に自然と、若し敵に邪念がある時には、邪心は既に傷いた心だから敵自身の傷ついた心の形に現れるものとして敵が自ら仆れるのである。
こちらが邪心を起してはならない。
こちらが相手を傷けようと思ってはならないと云うことを私は常に説いて来たのであります。
「象徴として觀たる神話」 より
―‐―‐―‐―‐―
|
|