《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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ルソーと福沢の対話。天皇永続の原因と意義【11】日本の天皇は1500年以上、126代も続いた (15854)
日時:2025年11月20日 (木) 22時13分
名前:政治思想マニア

日本の天皇は1500年以上、126代も続いた 

福沢
「ルソーさん。日本の天皇がほとんど一つの家系でほぼ126代、1500年以上つづいているのは本当なのです。」

ルソー
「日本の王室が一つの家系で1500年以上も続いている?しかも126代…?信じられない。」

学生
「そんなことを言われても…。」

福沢
「ルソーさん。軍事力も政治力も経済力もない天皇家が滅びなかったのは、天皇がいつも国民全体の平和と幸福を願って行動してきたからです。」

ルソー
「え…?なに…?おたくの国では、いつも国民全体の平和と幸福を願って行動した王が126代も続いて現れた?…信じられない。」

学生
「また、『信じられない』が出た。」

龍馬
「しっ。静かに聞け。」

ルソー
「福沢さん。実は、私は今まで必要がないから言わなかったのですが、私は、本当は『最高の国家』を求めていました。それはどのような国家かというと、 『国王と国民が同じ利益や幸福を求める君民共治の国家』です。しかし、残念ながら、この理想国家は無理です。なぜならば、国王と国民は別の人間だから利害が衝突する。さらに国民が一万人いたら、国民のあいだでも利害が衝突する。だから私が理想とした『最高の国家』は現実には不可能でした。だからこそ私は次善の策として、『社会契約論』を書いたのです。それなのに…」

福沢
「それならば、ルソーさんは『社会契約論』のなかで、どういう国家を目指したのですか?」

ルソー
「先ほど申したように私は、『一般意志』に導かれる国家を目指しました。これを具体的にいうと…くり返しになりますが…すべての国民が、『全体の利益を第一に考える一般意志。この一般意志によって国家を作ろう。』という約束を交わす。そして、その約束を交わした人間だけで実際に国家を造っていく…。これが私の『社会契約論』の核心です。」

福沢
「なかなか論理が徹底しておられる。」 

ルソー
「そうです。私の社会契約論は、イギリスのジョン・ロックの社会契約論と違って人間の神聖性に徹しているのです。ロックの社会契約論は『聖書に立脚している』などと言われて、いかにも敬虔そうですが、実際には『神』の名のもとに人間の所有欲や利己主義を放置しています。」

龍馬
「ほう…。」

学生
「そうか…。それでルソーさんは女子大生に人気があるのだ。」

ルソー
「おや…。私は日本の女子大生に人気があるのですか?」

学生
「ありますよ。ルソーさんは世界の思想家のなかで最も人気があります。」

ルソー
「ほう…。私のライバルであるロックよりも私のほうが評判がよいと…。」

学生
「そのロックよりも評判わるいのがマルクスとレーニン。」

ルソー
「ほう…。」

学生
「マルクスはボサボサの髪がきたならしい。その髪との境目がない濃いあごひげは最悪。あの顔に接吻されると思うと、すべての女子大生が悲鳴をあげる。また、マルクスの弟子レーニンは禿げかかった広い額が致命的です。」

ルソー
「お気の毒に…。」

龍馬
「最近、アメリカで評判わるいのが、トランプ大統領。」

ルソー
「なぜですか?」

龍馬
「トランプは、『アイ・メイク・アメリカ・グレート』と言っているが、実際には逆です。」

ルソー
「…と言いますと?」

龍馬
「実際には、トランプ・メイクス・アメリカ・スランプ」

学生
「ようよう。」

ルソー
「君たち。もう帰りなさい。」

龍馬
「お慈悲を…。」





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