《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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【論評9/15】 総裁が主張する「ジェンダー平等」と「社会の変化に応じた教義の解釈」を合理的に展開すると、「雅宣総裁は『総裁』の立場を純子奥様に譲り、自分は『白鳩会総裁』にならなければならない」という結論に到着する。 (15514)
日時:2025年02月27日 (木) 12時55分
名前:勝手に論評家

【論評9/15】 総裁が主張する「ジェンダー平等」と「社会の変化に応じた教義の解釈」を合理的に展開すると、「雅宣総裁は『総裁』の立場を純子奥様に譲り、自分は『白鳩会総裁』にならなければならない」という結論に到着する。
 

(『神の子は性別によらず」の第5回目の引用のつづき)生長の家が発祥した時代にできた『白鳩』創刊号…は一九三六年三月七日の日付で発行され…雅春先生はこの『白鳩』創刊号に「創刊の辞」を寄せられていて…そこから学ぶことは重要です。

     女性の天分は、愛と美と優しさと純潔とですぐれている。…吾らの使命
     は女性がより多く女性であるが故に、男性が専制になろうとしても専制
     になり得ないような大調和の世界の創造にある。
     (同誌一頁、原文は旧漢字、総ルビ)

ここで雅春先生は…当時までの女性運動を「否定」とまでは言えないけれども、あまり認めておられなかったということが分かると思います。
(本冊子18頁~19頁)

どうです、皆さん? …重要なことは…これは、八十八年前の日本の女性に向かって…書かれたご文章です。…雅春先生は、当時の社会の女性に対して最も適切と思われた表現を使って教義を説かれたということです。『生命の實相』第三十九巻のはしがきに書いてある雅春先生のお考えを援用すると、そうなるのです。

だから、『白鳩』創刊号のこの御文章を金科玉条にして、二十一世紀の今、これからの女性もこうでなければいけないと説くことは原理主義となります。生長の家は原理主義ではないのですが、私がこれを引用したのは、歴史的事実として皆さんにしっかり知っておいていただきたいからです。

日本における女性運動
さて、この後、日本では何が起こったかをまとめます。…。
(本冊子19頁~20頁)


京子
今回も引用が長くなったわね。

次郎
総裁が谷口雅春先生の御文章を引用しているから、引用の引用になってしまった。…それにしても、ここで完全に論点が変わってしまったね。

京子
ここで完全に論点が変わってしまった…。どうして?

次郎
総裁は、前回(5回目)の引用文の最後で、生長の家が長らく採用してきた、「男は仕事で女は家庭」…は今もそれで良いのか、よくないのか。今日はそれをよく分かるようにしたい…と述べていた。

京子
うん。そうだった。

次郎
それなのに、今回の引用文になると話題が「女性運動」に話題が変わってしまったからだ。次回からは、「日本における女性運動」という表題で、谷口雅春先生の教えと関係なく、「大自然賛歌」や「観世音菩薩賛歌」とも関係がない話が延々と続く。

京子
なぜ総裁は話題を変えたのかしら…。

次郎
雅春先生が「創刊の辞」で説いておられる「男は仕事で女は家庭」を否定するためだよ。…もっとも、ここで厳密なことを言うと、本当は、雅春先生の「創刊の辞」は頑固に「男は仕事で女は家庭」を主張している御文章ではない。しかし今それは横に置いておく。

京子
ふむ。…それで、総裁はここで何を言っているの?

次郎
『白鳩』誌の「創刊の辞」が書かれた88年前から日本の女性は男女平等を実現するために涙ぐましい努力をしてきた(その具体例は次の記事で出て来る)。そして現在、それがようやく認められるようになってきた。だから雅春先生が88年前に「創刊の辞」をお書きになったときと現代とは時代も人々の思想も変わった。だから、88年前の「創刊の辞」を金科玉条にして、「男は仕事で女は家庭。今もこれでよい」と決めつけてはイケナイ。なぜならば、そのように決めつけることは、社会の変化…を拒否する…原理主義(11頁)になるから…ということだ。

京子
ふ~ん。

次郎
ところで、京子さん。最近、面白い世論調査の結果が出たのだよ。

京子
なに?

次郎
すぐに言うけれども、そのまえに一つだけ確認しておくネ。総裁は本冊子の「ジェンダー関連問答集」の36頁で、

   先進国の中でも、女性の管理職の登用に消極的な日本は、なおさら、男性の
   育休取得ヘの理解が薄いと言えます。このように、ジェンダー平等が求められ
   る現代において、日本では世代が上がるほど、「女性は家庭を支え」「男性は
   社会で働く」という旧来の考えから抜け出せないのが現状です。

と述べている。

…もっとも、ここで細かいことを言うと、この言葉は総裁が述べた言葉ではなく、総裁が編集者に書かせた言葉なのだが、要するに、「日本人は女性を管理職に登用しない傾向が強いからケシカラン」、「男は仕事で女は家庭…。こんな考えは古い」と言って、現代日本人を叱っているのだ。京子さん。これを覚えておいてほしい。

京子
いいわよ。…それで、次郎さん。「面白い世論調査の結果」とは何なの?

次郎
その総裁が叱っている現代日本人のなかの20代女性の40%超の本心は、「専業主婦になりたい」なのだ。つまり今の20代女性に最も多い夢は、「子供を育てて家を守る専業主婦」らしい。これが20代女性最多の「勝ち組イメージ」ということなのだ。

京子
なに。それ。具体的に説明しなさいよ。

次郎
ソニー生命保険が令和4年(2022)11月1日にネット上に公開した「女性の活躍に関する意識調査2022。ソニー生命保険」
https://www.sonylife.co.jp/company/news...
によると、
(1)
「本当は専業主婦になりたい」の質問に対して、「そう思う」を選んだ20代女性が43.2%で、「そう思わない」を選んだ同世代女性が33.3%だった。しかも、「そう思う」を選んだ女性の割合は、60代が24.1%、50代が28.7%、40代が30.3%、30代が33.3%、20代女性が43.2%で、若い世代になるほど比率が高くなっている。今後の日本は、「本当は専業主婦になりたい」と思う女性の割合が増えていく可能性が極めて高い。これが女性の意識の変化だ。

京子
ふ~ん。

次郎
(2)同調査によると、「管理職志向の女性の割合は、大幅に下降した前回調査の水準のまま横ばいで推移」とのことだ。女性の意識は緩やかに、しかし確実に変化している。

京子
ふ~む。

次郎
実はネ。ぼくの友人に昔の生長の家で練成会をうけて青年会の活動もしていた男がいるのだよ。

京子
ほう・・・。

次郎
その友人には20歳代の娘さんがいて、今の花形業種であるIT関連企業に勤めておられる。

京子
うん。それで?

次郎
その娘さんはいつも、「下手に出世したくない。うかつに出世すると、責任が重くなるだけで給料がそれに伴うわけでなし、それまで仲が良かった付き合いが壊れてしまうこともある。まちがえて管理職などになったりすると大変だ」と言っているそうだ。

京子
へえ~。それじゃあ、その娘さんの考え方は、総裁の主張と逆さまじゃないの。総裁は、「日本人は女性を管理職に登用しない傾向が強いからケシカラン」、「男は仕事で女は家庭…。こんな考えは古い」と説教していたわよネ。

次郎
そうなのだ。今の実際の20歳代の女性の本音は、ほとんどが総裁の意識の先を進んでいる。今の20代の女性の最多の本音は、「男は仕事で女は家庭。これも悪くない。昔のことは知らないけれど、今はこれでもよいでしょう」なのだ。…雅宣には気の毒だが、女性の意識が谷口雅春先生のころの意識にもどってきた。…というか、もともと谷口雅春先生のころから女性の根強い意識はそれほど変わっていなかったと見るべきなのだろう。

京子
しかし総裁先生はその事実を認めるのかしら?

次郎
おそらく認めない。総裁は現代欧米発のジェンダー原理主義だから。

京子
だったら、総裁は「総裁」の立場を純子奥様に譲るべきだわ。私が前回・第8回目の最後で言ったように、雅宣総裁は『総裁』の立場を純子奥様に譲り、自分は『白鳩会総裁』にならなければならないのよ。

次郎
う…。また出た。京子さんは前回でもそのようなことを言ったね。…どうして総裁が『総裁』の立場を純子奥様に譲り、自分は『白鳩会総裁』にならなければならないの?

京子
ジェンダー平等だもの。

次郎
ん…?

京子
ジェンダー平等なのだから、「生長の家」という組織のトップが女性になっても問題ないでしょう。だって、総裁は連合や日本航空のトップが女性になっても、「まだ不十分だ」と批判している。だから自分が「生長の家」のトップを女性である純子奥様に譲るべきよ。それでこそ総裁先生の主張が実現するじゃない。

次郎
う…。しかし、それはあまりに過激な…。

京子
なにが過激よ。これは総裁先生のご主張から出た当然の結論よ。

次郎
しかし、総裁が「白鳩会総裁」に降格するのは余りに気の毒…。

京子
そんなこと、私の知ったことじゃないわ。だって総裁先生は、「生長の家は男女平等でなければならない」とおっしゃった。さらに、連合や日本航空の組織のトップに女性が就いても、「まだ不十分だ」とおっしゃった。だったら生長の家も負けていられない。女性である純子奥様が「生長の家の総裁」になるのは当然よ。それでもまだ連合や日本航空に遅れをとっている。

次郎
う~ん。

京子
男女平等だから雅宣総裁と純子奥様の立場が変わって、雅宣先生が「白鳩会総裁」になっても問題ない。連合や日本航空の男性は女性社長の下にいる。

次郎
ふむ…。

京子
ここまで納得がいった?

次郎
行った…のかな?

京子
納得が行ったのでしょう!

次郎
はい…。

京子
それはどうもありがとう。

次郎
どういたしまして。

京子
ふふ…。次郎さん。もう一つ当然の理由があるのよ。

次郎
もう一つ当然の理由…。なに。それ。

京子
純子奥様が「生長の家総裁」になって、雅宣総裁が「白鳩会の総裁」にならなければならない理由よ。

次郎
まだある…。どんな理由?

京子
総裁先生が何度も力説している社会の変化に応じた「教義の解釈」(本冊子11頁)よ。これを拒否することは「原理主義」に陥る。「原理主義」は「生長の家」ではない。

次郎
それ、どういうこと?

京子
まだわからないの?

次郎
わからない。

京子
本当にめんどうな人ね。

次郎
なるべくわかりやすく説明してください。

京子
いつもと逆さまネ。…次郎さん。総裁先生は、信者数を大きく減らしつづけていて、17年後には「生長の家」の信者数がゼロになってしまうのでしょう?

次郎
文化庁の報告を単純計算すると、それは間違いない。

京子
生長の家の信者数がこのように急激に減少することは今までになかったことよね。

次郎
そうだよ。

京子
ということは、「生長の家という社会」と「生長の家の人々の意識」に大きな変化が起こったということでしょう。

次郎
言われてみれば、そのとおり。

京子
「生長の家という社会」と「生長の家の人々の意識」に大きな変化が起こった以上、生長の家の指導者は社会の変化に応じた「教義の解釈」を行って、雅宣総裁はトップの立場を純子奥様に譲るのが当然よ。

次郎
少し論理が飛躍しているような…。

京子
あなた、本当に頭が悪いわね。…手間がかかって仕方がない。

次郎
すみません。よろしくお願いします。

京子
そもそも「生長の家の総裁は男がよいか、女がよいか」という問題は、「人間は神の子」という中心真理(黄身の部分)ではない。だから「周辺部分(白身)」の問題。だから「社会の変化に応じた教義の解釈」をしなければならないのよ。

次郎
なるほど。

京子
これからは、この問題について、「女性も神の子だから、女性が生長の家の総裁になることを排除すべきでない」というように解釈するのが当然。しかも、このままでは「生長の家」の信者数がゼロになってしまう。これは大変だ。…これが「生長の家という社会」と「生長の家の人々の意識」に起った大きな変化。

次郎
ふむ…。

京子
だから、「生長の家の消滅」を食い止めるためにも純子奥様が「生長の家総裁」になり、雅宣総裁が「白鳩会総裁」にならなければならない。それができたら総裁先生の理想である男女平等の「論理」と「理想」と「生長の家の復活」が実現するのよ。

次郎
もし総裁先生が、「私は、そんなこと嫌だ」とおっしゃったら…?

京子
総裁が「原理主義」になってしまう。原理主義は「生長の家」でないから、総裁は「生長の家」でないことになる。

次郎
う~。

京子
…それとも何?…次郎さんは「時代の変化に応じた解釈」を拒否して日本会議になるつもり?

次郎
とんでもない。

京子
だったら、私の意見に賛成しなさいよ。

次郎
うん…。

京子
ああ。すばらしい。純子奥様が「生長の家総裁」になり、雅宣総裁が「白鳩会総裁」になる。これですべてが解決。女性が「生長の家総裁」になることで、雅宣総裁の時代に去った信者たちを再び「生長の家」の呼び戻すことができる。女性には男性以上の能力があることを証明できる!

次郎
なるほど…。

京子
ああすばらしい。円満完全よ。これで「社会の変化に応じた生長の家のジェンダー平等」が実現する。生長の家が復活する。…ああ素晴らしい。夢のようだわ。

次郎
そうだね。うん。そのとおりだ。

京子
谷口雅宣総裁先生。総裁のお立場を純子奥様にお譲りください。ご自身は白鳩会総裁にご就任あそばされて、光り輝く「時代の変化に応じた生長の家ジェンダー平等」さらに「生長の家の復活」をすべての信徒にお見せください。

次郎
男からもお願いいたします。




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