| 【論評5/15】 雅宣総裁の主張とその論理を分析すると、「多くの矛盾を含んでいる」という結論に到着する。さらに、総裁の一部の主張は、一般的な「詭弁」の定義に合う内容になっていると論評することができる。3分の1番目。 (15510) |
- 日時:2025年02月27日 (木) 12時31分
名前:勝手に論評家
【論評5/15】 雅宣総裁の主張とその論理を分析すると、「多くの矛盾を含んでいる」という結論に到着する。さらに、総裁の一部の主張は、一般的な「詭弁」の定義に合う内容になっていると論評することができる。3分の1番目
(第2回目の引用の続き)では、「男女平等」の考え方についてはどうなるのだろう——というのがこの後のテーマです。先ほど少し触れましたが、現在、私たち日本の社会では、政府の正式な機関として「内閣府男女共同参画局」というのが存在しています。…この部門のトップである男女共同参画担当大臣は現在、加藤鮎子さんです。 (本冊子13頁)
…日本社会の現状は、「男女平等」からはまだまだ距離があります。連合(日本労働組合総連合会) の今の会長は芳野友子さんという女性です。…日本航空の今の社長も女性で、鳥取三津子さんと言います。しかし…今の日本社会は男女平等ではありません。 (本冊子15頁)
これに対して、生長の家では「男女平等」は説かれていないのです。では、否定しているのかそうではない。生長の家の基本教義では「人間は、男女にかかわらず全て神の子」だからです。では、社会の中で男女はどうやって生きるのかといったら、生長の家はかつて、「男は仕事で女は家庭」とする固定的な役割分担説を採っていました。今はそうハッキリとは言いません。言っていいのか、それともいけないのかも分からない。よく分からないので、今日はそれをよく分かるようにしたい、というのが私の目的です。 (本冊子17頁)
京子 さあ。次郎さん。「総裁先生は記憶力に欠陥がある」などと無礼に決めつける理由を説明しなさい。
次郎 そんなに命令しなくても…。京子さん。雅宣総裁はここで「生長の家は男女平等についてどう考えるか」を論じているのだよね。
京子 そうよ。
次郎 そして、日本社会の現状は、「男女平等」からはまだまだ距離があります。…今の日本社会は男女平等ではありません」と断言しているよね。
京子 そうよ。…それがどうしたというの?
次郎 京子さん。実はネ。総裁は以前、今回の結論と逆さまの内容を「小閑」のなかで信徒たちに説教していたのだよ。
京子 どういうこと?
次郎 総裁は「小閑」の平成23年(2011)2月11日の記事の表題に、「日本は男尊女尊の国」と書いた。そして、そのうえでいろいろ説教しているのだ。
京子 男尊女尊…。それは、「男尊女卑」のまちがいではないの?
次郎 いや。「男尊女尊」だ。「男尊女卑」でも「男女平等」でもない。もちろん、男尊女尊ということは、「男も女も尊い」ということだ。だから「男女平等」だ。
京子 たしかに…。「男尊女尊」なのに「男女不平等」になるはずはない。
次郎 ところが雅宣総裁は今回の引用文のなかで、日本社会の現状は、「男女平等」からはまだまだ距離があります。…今の日本社会は男女平等ではありません。と、何度も断言している。
京子 総裁の発言は矛盾しているわね。
次郎 そうだ。総裁は自己矛盾を堂々と語っている。
京子 しかし…あえて質問するけれど…総裁が、「日本は男尊女尊の国だ」と断言してから、「今の日本社会は男女平等ではない」と断言したあいだに、「私は意見を変えました」と言ったことはないの?
次郎 ない。ぼくが調べたかぎり、「小閑」のなかにも「唐松」のなかにも全くない。総裁はコロッと主張を変えているのだ。
京子 ふ~ん。…総裁は〇〇じゃないの?
次郎 おい。君こそ総裁に失礼だぞ。
京子 だって、総裁は『凡庸の唄』という本を日本教文社から出しているじゃない…。
次郎 ん…?
京子 総裁は、「唐松」2017年1月10日 の記事、「凡庸の唄 (2)」 http://masanobutaniguchi.cocolog-nifty.com/monologue2/2017... のなかで、「凡庸であること『恥』と思ってはいけない。凡庸は人生の達人である」と言っている。それなのに、私が「総裁は凡庸じゃないの」と言ったら、どうしてそれが総裁に失礼なのよ!!
次郎 あ…。凡庸か。
京子 それよりも次郎さん。その「小閑雑感」の記事を出しなさいよ。証拠がまだ出ていないわよ。
次郎 あ…。そうだった。総裁は「小閑」2011年2月11日の記事、「日本は“男尊女尊”の国」 http://masanobutaniguchi.cocolog-nifty.com/monologue/2011... のなかで、次のように語っているのだ。かなり長いので関連部分を引用するネ。
…しかし、その一方で、日本神話は“女性優位”だけで成り立っているので はなく、男性も大いに活躍している。例を挙げれば…など、神話中の有名な 物語の主人公はほとんど男性である。だから、日本文化を単純に“女性優位” と表現することは間違いだが、逆に“男性優位”と考えるのも間違いなのです。 …このように考えてくると、日本という国は古来、女性を重視してきた国柄 があるということが分かります。 (点線は引用者が省略した部分。赤色は引用者)
総裁はこの引用文の最後で、「日本という国は古来、女性を重視してきた国柄」と言っている。もちろん古来とは、「昔から今にいたるまで」という意味だ。だからこの記事によれば、日本という国は昔から今に至るまで男尊女尊であり、女性を重視してきたしてきたのだよ。
京子 それなのに総裁先生は今回の引用文で、今の日本社会は男女平等ではありません。と断言している…。
次郎 これはオカシイだろう?
京子 おかしい。
次郎 ご丁寧なことに、総裁は翌2012年の「唐松」2月11日の記事、「日本建国の理想を高く掲げて」 http://masanobutaniguchi.cocolog-nifty.com/monologue2/2012... のなかで、「昨年の建国記念日に…私は『男尊女尊』という言葉を使いました。…日本人の考え方は『男尊女尊』だと私は申し上げました」と述べて、「男尊女尊」を繰り返している。
京子 ふむ…。
次郎 このようなこと、普通の記憶力を持つ人にありえるのか?
京子 う~ん。…記憶力に欠陥がないかぎり、ありえない。
次郎 だから僕は、「総裁は思考力だけでなく記憶力にも重大な欠陥がある」と言わざるをえないのだ。
京子 ふ~む。やはり総裁は〇〇なのね。
次郎 しかもネ。京子さん。このほかにも総裁の思考力欠陥や記憶力欠陥を思わせる実例が他にもある。それどころか、総裁は思考力や記憶力に問題があるだけでなく、自己矛盾を平気で繰り返している。総裁は詭弁家だと言わざるをえないのだ。
京子 え…。次郎さん。あなた、そんな重大なことを知っていながら今まで隠していたの?
次郎 べつに隠していたのではないけれど…。次の記事で実例を出すよ。
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