機関紙第2面の特集は「谷口雅春先生の生命観を学ぶ ―優生保護法(現母体保護法)改正運動と流産児供養」です! (14769) |
- 日時:2023年05月03日 (水) 15時52分
名前:護法の天使
機関紙『躍進する生長の家社会事業団』初夏号第2面の特集を紹介します。
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谷口雅春先生の生命観を学ぶ
―優生保護法(現母体保護法)改正運動と流産児供養
本欄では先祖供養の意義や功徳、生長の家独特の「霊牌供養」等について紹介していますが、今回は、胎児をめぐる現在の問題を取り上げ、谷口雅春先生の生命観と生命尊重運動、流産児供養について紹介します。
少子化対策と経口中絶薬承認の間に横たわる矛盾
令和4年に生まれた赤ちゃんの人数が統計開始以来、初めて80万人を割ったというニュースが流れ、岸田文雄首相は少子化に歯止めをかけるため、第211回国会の施政方針演説で、「従来とは次元の異なる少子化対策を実現する」と表明。
しかしその一方で、厚労省は経口中絶薬の承認を目指しています。
この新薬は、1錠目を飲むと胎児の命が奪われ、2錠目で胎児を体外に出すというとんでもない薬なのです。
少子化はわが国を襲う最大の国難と大騒ぎしている裏で経口中絶薬の承認に向けた動きに、 「異次元の少子化対策と経口中絶薬の承認。この組み合わせに違和感を覚えたのは私だけではないはずだ」 と言う〝モンテーニュとの対話〟(3月2日『産経新聞』)の筆者の言葉に全面的に同意します。
谷口雅春先生の生命観
谷口雅春先生は、「人間の受胎はすべて神聖(しんせい)受胎(じゅたい)である」(『光明道中記』)と説かれ、〝生命尊重の根拠は神の生命の延長顕現だからである〟と、次のようにご教示下さっています。
《無限の個性を内包(ないほう)したまう神は、人間を、自己の個性的延長として他に類例のない特殊な個性を各人に与えて、それぞれ異なる使命を遂行(すいこう)する役割を賦与(ふよ)して地球上に遣(つか)わされたのである。(中略)
かけ替えのない生命的顕現をなしているのが各人であるから、各々の人間は絶対価値ある存在として尊いのである。
胎児の生命も、その「かけ替えのない生命的顕現」の途上にあるのであるから、それを人工中絶によって殺してしまうということは恐るべき「神への反逆」という大罪を犯すものであるのである。》 (『理想世界』誌昭和48年8月号)
生命尊重運動のご足跡
谷口雅春先生は、終戦直後、占領軍と日本女性との間の混血児や混乱と貧困の中で私生児が堕胎されるのを防止するため、昭和22年、「赤ちゃんを救う」施設を「飛田給」に設立すると発表されました。(GHQの不許可で頓挫)
また「優生保護法」成立以降、堕胎数が年々増加することを憂えられ、『白鳩』誌昭和27年7月号巻頭に「百万人の児童を救う運動を起こせ」とご提言、白鳩会を中心とした署名活動や他団体と「いのちを大切にする運動連合」を結成しての国民大会の開催に力を注がれました。
さらには、昭和39年8月28日、政治結社「生長の家政治連合」を結成され、国会へ議員を送り、憲法改正とともに優生保護法改正の運動を展開されたのです。
その傍(かたわ)ら、昭和36年8月20日、宇治別格本山に「全国流産児無縁供養塔」を建立され、日本全国の人工流産児の霊(みたま)を招霊供養されました。この供養塔建立から急速に小児麻痺患者の発生が激減したといわれています。
流産児の供養について
谷口雅春先生は、流産児の霊(みたま)、特に人工流産された中絶児の霊魂は、親を憎んでいる場合が多いので、その憎しみの念や悲しみの念が近親者や子供に送られて、人生の脱線や非行化に繋がることになると指摘されます。
そして、このような場合は、懺(ざん)悔(げ)の心で流産児に名前をつけ、「今後こう云う名前で呼びますから、その時、必ず神(仏)前にお出で下さい」と呼びかけ、「聖経『甘露の法雨』を誦(よ)みますから、聖経の真意を汲み取って悟りを開き霊(みたま)の向上に資(し)して下さい」と申し上げて聖経『甘露の法雨』を誦(よ)むと、真理を聴聞する機会を得た霊(みたま)が向上し、近親者や子供の脱線や非行が解消する実例が沢山でてくるとご指導下さいました。(『霊供養入門』)
昨今のニートや引きこもり、発達障害の問題や残忍な事件、或いは大きな自然災害なども、その背景には谷口雅春先生のご指摘のように、救われない流産児の霊(みたま)の憎しみや悲しみの念が影響しているのかもしれません。
その意味からも、先祖代々の霊牌、個別霊の霊牌とともに流産児の霊牌を記載して、その霊(みたま)を浄めることも私たちの大切なつとめであると思うのです。
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