「日本教文社」は、もはや出版会社とは言えない状態になっているようです… (14385) |
- 日時:2022年06月16日 (木) 14時11分
名前:破邪顕正
表題は、「第98期定時株主総会招集御通知」を見せてもらって感じたことです。
確かに、経常利益(経常損失△)、当期純利益(当期純損失△)ともに、今回は黒字に転じています。
それぞれの過去5年間の推移を見てみましょう。
【経常利益(経常損失△)】
94期… 44,443,000円 95期… 4,802,000円 96期… △49,046,000円 97期…△269,344,000円 98期… 43,972,000円
【当期純利益(当期純損失△)】
94期… 32,338,000円 95期… 11,888,000円 96期… 38,612,000円 97期…△260,840,000円 98期… 56,329,000円
これだけを見れば、赤字体質から脱したかのように見受けられます。
ところが、その内実はというと、決して喜べるものではないということが判ります。
まずは【売上高】の推移を見てください。
95期… 352,845,000円 96期… 333,391,000円 97期… 286,415,000円 98期… 273,223,000円
毎年、減少の一途を辿っているのです。
そして、今回、最も注目すべきが【営業損失】なのです。
【販売費および一般管理費】 172,948,000円 営業損失 △137,433,000円
本業であるはずの出版事業で、1億3千万円もの赤字を計上しているのです。
にもかかわらず、どうして黒字転換できたのか。
そのカラクリが本業以外の収益にあります。
【営業外収益】 受取利息及び配当金 81,800,000円 在庫調整勘定戻入 74,760,000円 その他営業外収益 138,100,000円 営業外収益合計 294,660,000円
つまり、【営業損失】を【営業外収益】によって穴埋めして、無理矢理、黒字転換を図ったと思われるのです。
それでは、【営業外収益】とは何でしょうか。
不動産収入とか、資産の運用とか、いろんなことが考えられますが、今回の資料だけでは具体的なことは見えてきません。
ただ、それでも、これだけは言えます。
出版事業という本業が揮わないのを、本業で取り返そうという気は無い…。
出版会社としては経営が成り立っていない状況下にある…。
それが今や常態化している…。
これが「日本教文社」の実体ではないのか。
そんな気がしております。
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