《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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怒つて下さる師のない悲劇 ー誰もがDJになれる時代來りてー (14285)
日時:2022年05月03日 (火) 22時06分
名前:立葵

合掌

 今をときめくらしい「Tラジオ」なるものを私は一度も拜聽したことがありません。
 谷口雅春先生はラヂオの受信機の譬へを常時お使ひになつて、今此處にある眞理の光の言葉も受信機の波長を合はせなければ受けることが出來ないとお説き下さつてゐます。
 畏れ多くもその箴言を引合ひに出すのもためらはれますが、件の「番組」とは波長が合はないので、間違つてもそのURLをクリックしようとは思ひません。

 その昔、自分の書いた文章等が活字となるには、手書きの原稿を印刷所が活字を拾つて組版してくれたものを印刷してもらふといふ工程が一般的でした。
 それがいつしかワープロやパソコン、そしてインターネットが普及して誰もが氣輕に執筆者や著者となれるやうになりました。
 次いで愈々、"ネットラジオ"の配信といふ手段で誰もがDJになれる時代が到來したことに一種の感慨さへ覺えました。

 さて、その個々の配信内容は、名DJ樣がお附け下さるタイトルで大方想像出來て、"中(あた)らずと雖も遠からず"(『禮記』「大學」にある言葉)ではないかと思つてをります。

 そのDJ樣は、御自分と立場や考への異る者に自分のホームにやつて來てアウェイで議論をするやうに要請なさいます。
 しかし、御本人樣は眞劍に議論をなさつてゐるおつもりかもしれませんが、私は本當の議論には、如何なる揶揄や侮蔑の言葉をも鎧として居丈高に語る雰圍氣の入る餘地はないと考へます。そのやうな空氣の充滿した場所には行きたくても行けません。
 どのやうに「安全地帶で吼える」等々と難じて下さつても結構です。どうぞ「ラジオ」ででも如何やうにでもお嗤ひ下さいませ。

 このたび、貴番組を未だ拜聽する氣には至つてをりませんが、聞き捨てならぬタイトルを目にしましたのでこの場で申し上げる次第です。

「学ぶ会ユーゲント」とは何でせうか。
 一般語の「ユーゲント」の意味は以下の通りです。
[Jugend〈独〉]青年.若者.青春.
"ユーゲント[カタカナ語]", 情報・知識 imidas, JapanKnowledge,

 素直に善意に受け止めようと努力しますと、「学ぶ会」には近年若い青年のリーダーも充實して參りましたので、若い青年や青少年のことなのかもしれません。
 しかしながら、センスあるDJ樣におかれましては、單に「ユーゲント」だけで調べますとそのまま表示される「ヒトラー・ユーゲント」を念頭に置かれて造語なさつたのではないかとの疑念を拭ひ去ることが出來ません。

({ドイツ}Hitlerjugend )
ナチスの青少年組織。一九二六年に発足。ヒトラーが政権獲得後、他の青少年組織を吸収、三六年の法律で一五~一八歳の男子を強制的に加入させた。なお一四~一七歳の女子にはドイツ少女連盟、一〇~一四歳の男女には少年団・少女団があった。
"ヒトラー‐ユーゲント", 日本国語大辞典, JapanKnowledge,

「だつたら聞いて確かめろよ」と言はれさうですが、假に前者の意味での溫かい應援の意味だとしましても、誤讀される可能性のある書き方をなさいました方に責任があると思ひますので惡しからず。

 DJ樣が「学ぶ会」にどのやうな印象や感情をお持ちでせうとも御自身は雅春先生の聖典に論據を置くと主張なさつてゐることからも、その御信條をお變へになることはまづないと思ひます。それはどうぞ御自由にとしか申し上げやうがありません。
 さうでありましても、「学ぶ会」に歡びや感謝や雅春先生への報恩の使命感に溢れて集ふ人々を「学ぶ会ユーゲント」と揶揄する權利があなたにはあるのですか?

 言ひたい放題の御姿を叱つて下さる師をお持ちでない方をお可哀想に思ふと同時に、その振り撒く惡影響を憂慮する者でございます。
 再拜



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