《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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八ヶ岳怪談~実相は其れ自身以外のすべてを滅す (14156)
日時:2022年02月26日 (土) 18時55分
名前:雲の上のラッパ吹き

何年か前に八ヶ岳の物故者慰霊祭に参列した前夜の体験談です。
その年の八ヶ岳ロ〇ヤ〇ホ〇ルは外装工事のため、一泊一万円超のホテルに三千円台で泊まれる訳アリプランがありました。
これはチャンスだと思い、宿泊した時の体験談です。

泊まった部屋はトリプルルームでベッドが三つもあり、アイロンとアイロン台まで完備してあり、まさに高原に建つ高級リゾートホテルといった趣。

部屋に入った私はすぐに先祖供養としゃれこみました。
そして甘露の法雨の読誦を始めてしばらくすると・・・

うるさい!!

という、とてつもなく大きな怒声が天井の方から響いてきました。

シングルでも一泊一万円近くするロイヤルなホテルです。
隣室や上階の部屋に音漏れする造りとは思えません。
それになにより、空気を伝わって鼓膜に響いてきた大声とは思えませんでした。

なんだこりゃ?

そう思いつつ無視して聖経を読み続けると、いきなり心臓を鷲掴みにされたような痛みがやってきます。
呼吸ができないとかいった生易しいものではありません。
はっきり言って死ぬかと思いました。

で、ここで死ぬならそれはそれでどうでもいいや、
即座にそう思った私が無視して読誦を続けたところ、いつの間にか心臓を握りつぶされるような痛みと感じは消えてしまい、なんともなくなりました。


・・・この話を後日、さる誌友会で述べたところ、参加者の一人から、八ヶ岳周辺の旅館ホテル業界ではよくある話だそうです。
どういうことかというと、八ヶ岳は妙見菩薩の星辰信仰にまつわる山で、古来より、信仰者の転落死亡事故があるとのこと。
そのせいで死亡した登山者の霊が化けて出ることはよくあることなそうでこの手の怪奇現象には事欠かないとか。

ちなみに妙見信仰は北極星を神格化したしたもので、匈奴やモンゴルなど中央アジアの遊牧騎馬民族のそれが仏教に組み込まれたものだとか。

なんにせよ、実相真理の力に勝てるようなものは存在しえないということですね。



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