橋下徹氏が、昔ならばありえない非現実的なご発言を連発。それに対して同席した立憲民主党の衆議院議員は橋下氏の発言を批判せず。かえって賛同するかのようなご発言。生長の家は立憲を支持する愚行をやめて創始者に帰るべきである。 (14220) |
- 日時:2022年03月20日 (日) 17時02分
名前:生長の家レジスタンス・パルチザン
大阪府知事や大阪市長として活躍した橋本徹氏の評判がインターネット上で芳しくないようなので、不思議に思って氏の発言を追跡させてもらった。
どうやら氏は、現在、テレビ評論家あるいはニュースキャスターのような仕事を行っているためか、昔の「実際に実現可能な責任ある発言」よりも「刺激的で話題性が高まる発言」を意図的に行っているようである。
たとえば「フジテレビ日曜報道 THE PRIME 2022年3月20日」のビデオ動画のなかで、氏はウクライナ戦争を念頭において、「戦争指導者」という言葉を多発している。
しかしウクライナにおいてもロシアにおいても「戦争指導者」は「政治指導者」である。
氏の「戦争指導者」という用語法はウクライナのゼレンスキー大統領が好き好んで戦争を長引かせているような印象をテレビの視聴者に与える。
これは「刺激性」「話題性」を重視する今の氏の発想が使わせた用語法なのであろう。
ところで、
氏はさらに異様な発言を平然と行っている。それは、
(ウクライナで)一定の市民の被害が拡大してきたときは一般市民が、「(ロシアに)譲歩しよう」と考えることもあるのだから、電子投票制度のようなシステムを作って、(ウクライナが)戦争を終結するときの条件を国民投票で決めるべきだ。そうしないと市民の被害が止まらなくなる。
というご発言である(詳細は下を)
この発言は、知事や市長を担っていたときの橋下氏にはありえない非現実的な発言である。
具体的には三つの非現実性が含まれているのであるが、それにもかかわらず、その場にいた立憲民主党の衆議院議員はその橋本氏の非現実性を指摘せずに、氏に同調するかのような発言を行った。
今の立憲民主党は「護憲」と「平和」の子守歌に眠ってしまって、具体的にウクライナの政治状況を想像する力量が枯渇している。
生長の家は居眠りを続ける立憲民主党を支持せずに、早く創始者に帰るべきである。
ということで、上記の橋下発言に潜んでいる三つの非現実性について。
(1)橋下氏の発言には、「一体、何人のウクライナ死傷者が出たら国民全員に電子投票を行うのか。」が不明である。
たとえば、「国民の一万人が死傷した時点で電子国民投票を行い、ロシアへの譲歩案を策定しよう。」と、ウクライナ国民が決定した。 ↓ それを知ったロシアのプーチン大統領は、ウクライナ政府発表の死傷者数を見て、「あと千人の死傷者が出れば、そのあとはロシア有利の会談が可能だ。」と考え、死傷者数が千人ふえるまでは戦争をやめない。 ↓ 橋下氏の発言は戦争を早く終わらせる方法ではなく、戦争を一定の犠牲者数になるまで終わらせない方法である。 ↓ 橋下氏の発言は非現実的であり、とても氏が知事・市長の責を担っていたときには出せない発言である。
(2)橋下氏の発言には、「国民全員に電子投票を行った結果、国民の対露譲歩案がまとまらずに分裂した時にどうするのか。」が不明である。
たとえば多数決で強引に対露譲歩案を決定した。 ↓ これはウクライナ国家を分裂させる大きな原因となる。「戦時中の国民意思の分裂」は単にウクライナ兵の志気をそぐだけでなく、ロシアやベラルーシが今以上に暴力的にウクライナ内政に介入するきっかけを与えることになる。 ↓ 橋下氏は幕末の勝海舟や西郷隆盛が「国内分裂による外国の日本介入」を防ごうと努力したことを知るべきである。橋下氏の発言は、氏が知事・市長の責を担っていたときには出ない非現実的発言である。
(3)橋下氏の発言は、露ウ譲歩会談の場でゼレンスキー大統領を圧倒的に不利な立場に導く。
たとえば、ウクライナ国民が電子国民投票を行い、何とか国民意思の分裂を防ぎながら一つの対露譲歩案Aを決定した。 ↓ ロシアのプーチン大統領は、ゼレンスキー大統領が譲歩案Aでロシアと妥結しなければならないことを知っている。 ↓ プーチンは譲歩案Aよりも遥かにきびしい内容の妥協案Bをゼレンスキーに要求する。 ↓ ゼレンスキーは会談を物別れに終わらせることができないから、必死で抵抗するがプーチンの要求を飲まざるをえない。 ↓ プーチンはそのあと、さらに要求を追加する。ゼレンスキーはそれも結局のまざるをえない…。 ↓ その会談のやりとりを知ったウクライナ強硬派の国民は「国賊ゼレンスキー排除!」を叫ぶ。ウクライナは国家分裂とロシアやベラルーシによる内政介入を招くに至る。 ↓ 橋下氏の発言は、氏が知事・市長の責を担っていたときには出ない非現実的な発言である。
このような欠点を持つ発言であるににもかかわらず、橋下氏と同席した渡辺周(立憲民主党・衆議院議員)は橋下氏の発言を批判することなく、それどころか賛同するかのような発言を行った(詳細は下を)。
現在、テレビ解説者あるいはテレビキャスターのような立場にいる橋下氏が非現実的な発言をすることは仕方ないことであるとしても、現職の国会議員である渡辺周が氏に賛同するかのような発言をしたことは看過できない。
もっとも、同席した松川るい(自民党・参議院議員)も橋下発言を批判しなかった。だがこれは呆れて物が言えない…という状態での沈黙であった。
自民党も誉められたものではないが立憲民主党は初めから話にならない。
立憲民主党は「護憲」と「平和」の子守歌に眠ってしまって、具体的にウクライナの政治状況を想像する力量が枯渇している。
その立憲民主党を生長の家が次の参議院選挙でも支持(推薦?)するのであろうか…。
生長の家も早く目を覚まして創始者に帰るべきである。
フジテレビ日曜報道 THE PRIME 2022年3月20日 https://www.youtube.com/watch?v=B7ndbCPLuAo
橋下徹 戦争後、市民被害が出た時にどこまでの市民被害を許容するのか、これは政治決断ですよ。やっぱり一定の市民被害が拡大してきたときは、やはり譲歩ということを考えなければいけないということと、戦争指導者・専門家が考える「ここは譲歩できない。」というところと、本当に悲劇を受けている一般市民が、「こんなことだったら、そこ譲歩してよ。」という気持ちがずれるということが、すごくよくわかりました。
だから、ここを一致させるためにはネ、これは厳しいかもわからないかもしれないけれども電子投票制度か何かのインフラをキチッと作ってネ、僕は本当に思ったけれども最後戦争を終結するときの条件については、一回国民判断を踏まえないと、戦争指導者の感覚だけで行ったらドンドンドンドン市民被害が拡大するというのが…
渡辺周(立憲民主党・衆議院議員) あのね。今回のことでネ、防衛省の人間と話すとしたら、国民保護、国民保護をどうあるべきかということについて今回相当警鐘を鳴らされたということでこの問題は取り組まなければいけないということはですネ、議論が、あ~今出ましたけれどもまさに一致しているところだと…
橋下徹 ミサイルの避難地という所が今少ないというところが報道に出ていましたけれど、やっぱりポイントは最後に協議をやったときに戦争指導者がどこまで譲歩するかというのが、やっぱり国民の声をちゃんと聞くシステムがないと… (44分50秒~45分58秒)
この少しあとで、宮家邦彦(内閣官房参与)が、
…もちろん非戦闘員の犠牲というものが正当化されるわけはないんだけれども、しかし今おっしゃったようにあまり犠牲のことだけを考えて、そして国民の…電子的に投票ができるかどうか分かりませんけれども、やはりその国の国民の中長期的な、戦略的な利益は何かと、その判断が出来るのは政治家だけなんですよ。政治家にはそれを求めていた…。 (46分13秒~)
橋下徹 ミサイルを打たれる状況がもうおかしかったんです。そこは防衛力の強化で本当は止めるような、そういう抑止力…
宮家 いや…。それは抑止ができなかったんですよ。抑止ができないということは常に起こるのです。人間の歴史のなかでは。
松川るい(自民党・参議院議員) 主権国家でなくなったときにどういう悲惨な目にあうか、そういうことも含めて考えるのが、やはり政治だと思うんですね。
橋下徹 でもまあ、そこは国民の意思というものは、もう…死を間近にした国民の意思は重要だと思いますよ。
以上で、このテーマに関する討議終了。渡辺周(立憲民主党・衆議院議員)の橋下批判なし。
|
|