《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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佐藤優氏の菅政権が崩壊した「三つの理由」を読んで考えさせられたこと… (13757)
日時:2021年10月11日 (月) 10時26分
名前:破邪顕正


表題は、『月刊Hanada』11月号に掲載されています。

要点のみを記します。

①菅氏が自身の派閥をもっていなかった。管氏に擦り寄った政治家は、権力に近づきたかっただけで、支持率がじり貧になったら、蜘蛛の子を散らすように去ってしまったのは、生死をともにするような本当の仲間をもっていなかったからだ。

②菅氏のところに正確な情報が入っていなかった。自分ですべてを統括、首相に権力を集中させる方が効率的に運営できると考えた。一見、合理的に見えるかもしれないが、それが却って裏目に出てしまった。

③菅氏自身に命がけでやりたいという政治課題がなかった。何か歴史に名前を残したいというような課題を持っていれば、ぎりぎりのところで気力が萎えるようなことはなかった。

それぞれについての、私なりの感想を付記しておきます。

①本来、派閥というものは、その領袖を総理大臣にするという目的をもって構成されるものです。その派閥を持っていなかったということは、そもそも、菅氏にはそういう野心をもってはいなかった…。たとえ、持っていたとしても現実的とは考えていなかったのだと思います。だから、総理になるための覚悟も勉強もしてこなかった…。それが、あの国民の心の琴線に触れるような言葉をもち得ていなかったという事情であり、結果的にそれが致命的になってしまったように思います。
 確かに、本当の同志がいなかったというのは、最後に頻繁に相談した相手が、小泉進次郎氏であったということ。また、現職の総理大臣が後継総裁に河野候補を支持したというのに、その河野候補が議員票で惨敗した…。そういうところに如実に現れていると思います。

②なるほど、菅氏は名官房長官ではあったでしょう。しかし、名官房長官、必ずしも名首相とはなり得ない、それを図らずも満天下に晒すことになったのではないでしょうか。世情、よく指摘されるように、菅首相には〝菅官房長官〟がいなかった…。ために、勢い、首相でありながら自分で官房長官の役割まで担おうとしてしまった…。それが菅内閣のアキレス腱となったように思います。

③私が最も共感したのが、これです。①にも繋がることですが、何のために総理を目指すのか。それがなかったわけですから、命がけの政治課題というものをもってはいなかった…。それに対して、安倍元首相には、自民党結党の精神、憲法を改正するという大義があった。さればこそ、あれだけの反対運動を受けながら、それでも「安保法制」を成し遂げた…。政治家に求められるのは、そういう命がけの政治課題をもつということではないかと改めて思った次第です。

この、命がけの政治課題というのは、何も政治家だけの話ではないと思うのです。

宗教の世界にも、それは言えるのではないでしょうか。

尊師・谷口雅春先生は、最晩年、何故、総本山の御造営に全精力を傾注せられたか。

それはひとえに、人智ではもはやどうすることもできない…。

かくなる上は、住吉大神のお力をいただいて「天皇国・日本」をお護りするしかないと思い定められたが故でしょう。

そのお心に、信徒として、弟子として、何としてでもお応えしたい。

そのために人生を捧げても惜しくはない…。

そういう思いで、尊師の膝下に馳せ参じた信徒が陸続と生まれたからこそ、「生長の家」は支えられてきたのだと思うのです。

その「生長の家」を根本から解体せんとしているのが、私に言わせれば、谷口雅宣・現総裁に他なりません。

その意味では、現総裁も、命がけで「生長の家」をぶっ壊そうとしている…。

それに人生を賭けているのだと私は見ます。

そうでなければ、とてもここまでのことは出来やしません。

よくもまあ、ここまで壊せるものだな…。

だって「愛国運動の柱・生長の家」が、今や、まるで「日本共産党」のフロント組織のような格好になっているのですから…。

現総裁は、人生賭けて、尊師の「生長の家」を壊しにかかっている…。

ならば、こちらも人生賭けて尊師の「生長の家」を取り戻す…。

もうやるしかない、そんな思いでいっぱいです。



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