《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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東京五輪の聖火の燈る8月を迎へるにあたり、『白鳩』誌昭和46年8月号の谷口輝子先生の御文章を紹介申し上げます (13580)
日時:2021年07月23日 (金) 10時52分
名前:立葵

合掌
この夏は、皇位継承問題と選択的夫婦別姓問題との二つの懸案が住吉大神様の御神威あらたかに、あるべき方向にひとまづ落ち着いたことに安堵いたしました。
しかし闘ひはこれからだと肝に銘じなければなりません。国体破壊勢力はこれまでにも増して攻勢に出る時機を窺ってゐるに違ひありません。
一例、夫婦別姓の最高裁判断の出た日のネットニュースの見出しの中には「25年経っても進まぬ議論」との趣旨が見受けられました。これは、25年経っても大多数の国民は夫婦や親子が一つの家族であることを象徴する夫婦同姓を自然と受け入れてゐて仕事上不都合な場合は通称使用で問題なかったことの証左に他なりません。それを「議論が進まぬ」とは、家族解体を目論む一部の方々の代弁でしかありません。
これに対して祖国日本の実相を顕現し護持せんと希ひ志す者は、一心に祈りを深め、学びを積み、団結して行動の実力を尚一層培ふべく努めるのみです。

本日は、先に皇位継承問題について別の掲示板で、ある投稿者さんが言及された『白鳩』誌昭和46年8月号の谷口輝子先生の御文章「女の生と死」の概要と、輝子先生がその御文中で触れられてゐた、今で云ふ夫婦別姓についての愚見を申し述べます。

別の掲示板に、ある投稿者さんが次のタイトルで投稿されました。
>2021年04月21日 (水) 21時07分
>谷口輝子先生のご文章を「男系男子継承固守」の根拠にするのは拡大解釈です、「男系男子継承」に固執するのは生長の家の教えではないと思います。 (40517)

すると、それを読まれた方から、投稿者さんはこの『白鳩』誌の御文章の全文を読んでから論評したのかと問ふ質問があったやうです。
投稿者さんは、全文を読まずに他の人が引用された一部分だけから発言したことであり、禁じ手を使ってしまったのだと認められましたが、それでも当初のタイトルを改めるべきだとのお考へには至らなかったやうです。

過去の神誌の入手は困難であっても求める心には道は開けるものと確信しますが、ともあれ私も亡き母の本棚から見出した導きに感謝しつつ拝読できました。
『白鳩』誌昭和46年8月号の谷口輝子先生の御文章「女の生と死」は、全文の引用転載はここでは不可と判断して、輝子先生にこれで間違ひありませんかとお尋ね申し上げつつ概要を紹介させていただきます。

この玉稿は、平塚らいてうさんの訃報に接せられた輝子先生からの、平塚らいてうさんへの御追悼文であると拝しました。
文中には二組の御夫妻が登場されます。
光明思想普及會や日本教文社の取締役も務められて戦前戦中戦後を通して『いのち』『白鳩』等にも多数の短歌や御文章を寄せられた西村陽吉さんと夫人の佳圃さん、そして画家であり指輪の作家でもあった奥村博史さんと平塚らいてうさんです。

西村陽吉さんは、書肆の東雲堂主人であると同時に社会主義者をもって任ずる歌人でもあられました。その方が生長の家に入信されてからの軌跡が『いのちの自覺:求道手記』(昭和13年、厚生閣刊)と『新天新地』(昭和17年、光明思想普及會刊)の二著に綴られてゐます。
前者に於て、西村陽吉さんが生長の家に入信した動機は、不摂生が祟って身体が危なくなった時に『生長の家』誌と『生命の實相』を取り寄せた折しも、夫人から、平塚らいてうさんのお宅でも『生命の實相』を読んでゐると聞き、同時に平塚らいてうさんから九段の軍人会館に於ける「人類光明化運動第四回講演會」のチラシが送られてきたので夫妻で聴講したのだと明記されてゐます。(『いのちの自覺:求道手記』9~13頁)

この記述は、谷口輝子先生が西村佳圃さんから、入信の動機は平塚らいてうさんに勧められたからだと聞いたと書かれてゐることと一致してゐます。(『白鳩』S46.8 45頁)

文芸雑誌『青鞜』を創刊して婦人解放運動でも名高い平塚らいてうさんが生長の家を友人に勧めるほど信奉された時期があられたことは、一般にはあまり知られてゐないのかもしれません。
しかし平塚らいてうさんは『生命の實相』教育實踐篇第十二章「宗教教育を如何に施すか」の座談会に「平塚明子(はるこ)」さんの御名で参加されてゐます。(新編第41巻72頁~、頭注版第26巻108頁~)
その中で平塚さんが谷口雅春先生から直々に参禅の修行で得たことを話して下さいと請はれて雅春先生に次々と答へてゆかれるさまが紙数を費やして記されてゐます。

さらに、昭和30年刊教文新書『愛を語る女性群像』(谷口輝子先生他執筆)の広告チラシには、
>平塚らいてう氏評
>わたしたちの不幸や、苦しみ、惱みの原因を只政治惡、社會惡だけに歸して、自分自身を省みようとしない今の若い婦人たちも、たまには謙虛なこころで、この本を讀んで下さい。
とあります。

さて、生長の家の草創期に、谷口輝子先生は制定されたばかりの生長の家のマークの図案で奥村博史さんに指輪を作っていただいては、と人から奨められたので承諾されたところ、夫人の平塚らいてうさんが出来上がった指輪を届けに来られたと「女の生と死」に書かれてゐます。(『白鳩』S46.8 46頁)
そして予想に反して上品な美しいしとやかな平塚らいてうさんが「元始、女性は太陽であつた。…」と宣言された御事情を憶念してゆかれます。

>天照大神は肉體的には女身を現してゐられるが、その靈性は陽であつて男性だと私は教へられてゐる。…天照大神の靈系を繼いで居られるのが日本天皇であり、男性であるのが正しいとされてゐる。
(『白鳩』S46.8 50頁)

の段落は、平塚さんの、天照大神が女身で現れ給うたので元始は女性は太陽の如く立派であったものが次第に低められていったといふ女性観に対しての生長の家の御教への御立場を表明された御言葉ではないかと、畏れ憚りながらも拝し奉ります。

無論、このお言葉は、皇位の男系継承は神話時代から一貫して当然であったために敢へて云ふまでもなかったので、雅春先生の御文章の基調は今日なされてゐるやうな男系か女系かと両者を対比させた議論の形とは一線を画してゐると拝されます中で、するための議論ではなく自然に書かれたお言葉ゆゑ、どれほど心強い御一文であるかは申すまでもありません。

(令和3年8月1日追記:亀の子様よりの御返信に谷口雅春先生が「皇統継承」に於て「男性」と明記された御文章として『聖なる理想・国家・国民』の中から御紹介いただきました。御参照下さい)

そして輝子先生は率直に、平塚らいてうさんが自身の結婚生活を結婚と呼ばずに実家から分家した平塚家の当主として奥村氏との「共同生活」と称したことへの違和感をも記されてゐます。
ところが、らいてうさんの死亡を告知した新聞に「本名奥村明(はる)」と記されてあり、「いつの間にその心が變つたのか」「らいてうさんは何故奥村姓に變られたのか、私は知らない。」とあります。(『白鳩』S46.8 48頁)

そこで、この間の消息を平塚らいてうさんの自伝により辿ってみました。

>さてここで、わたくしは、奥村との婚姻入籍についてふれなければなりません。
>日記というものを、ほとんどつけたことのないわたくしですが、昭和十六年八月十四日の日付で、こんなことがしるされています。
>「朝、山崎今朝弥さんを訪問、婚姻届の証人を依頼、快く引受けて署名捺印して下さった。いま一人を曙町の姉さんになって貰ふ。それをもって、お父さんに渋谷区役所に行って頂く。無事、婚姻届はこれで済んだ。長い間の懸案が片付いてうれしく、安心したやうなものの、しかし同時に平塚家の廃家は、またなんとも一方で淋しいものも感じられる。しかしお父さんが満足して下さるならこれが何よりの慰めであり、よろこびとしやう。また敦史にも幸することなのだもの……」

>ここに「お父さん」とあるのは、むろん奥村のこと。日記に書いてあるように、この日わたくしは、奥村との婚姻届を完了したのです。大正三年、ふたりが共同生活をはじめてから、二十七年目のことでした。わたくしが奥村姓となることを、もっともよろこんだのは奥村でした。(中略)

>根が自由人の奥村のことですから、この法律無視の独自の結婚生活に、世俗的な意味でこだわったということではありません。そんなありきたりのことでなく、奥村の気持としては、戸籍に記載された「妻」として、わたくしとの絆を自分の手でしっかりにぎりしめていなければいられないおもいが、たえず胸にわだかまっていたのでしょう。そしてそれは、奥村の気持の内部に、相当切実な要求として、長いあいだくすぶっていたのは事実でした。(後略)
(『続 元始、女性は太陽であった』戦後篇22~23頁 昭和47年、大月書店刊、文庫版は平成4年発行の④37~38頁)

平塚らいてうさんの功績と人生の厚みはあまりにもスケールが大きくて今の私などには到底論ぜられるものではありません。しかし、らいてうさんが奥村家に入籍されるにあたっての素直な気持を夫君への思ひ遣り溢れる爽やかな一文にしたためて自伝に入れられたことは、貴いことだと思ふ次第です。
再拝

日本国は霊性本源(ひのもと)の国である (13630)
日時:2021年08月01日 (日) 23時29分
名前:亀の子

 立葵 様

 合掌

 『白鳩』誌昭和46年8月号の谷口輝子先生の御文章を紹介して下さりありがとうございます。

 もともと、小生のブログである「亀の子ブログ」で、今年の4月14日の「谷口輝子先生の天皇觀」でこの『白鳩』誌の谷口輝子先生の御文章の一部を採り上げたのがキッカケでした。

 皇位継承問題を考察している中で、フト、目に留まった御文章の一部でしたが、谷口輝子先生の天皇觀を知る上で重要な御言葉でしたので紹介しました。全文の掲載となると著作権の問題等もあるかと思ひ一部分のみ採り上げた次第です。

 今回、あえて谷口雅春先生の御文章から「皇統継承」において「男性」といふ言葉が出てくるところを紹介すると、

 < 日本国は霊性本源の国である
 国家としては神の生命が筋金となって一本ズーッと縦に貫くのがいわゆる「皇統連綿」である。日本はヒノモトとして、霊性本源(ひのもと)として、その発祥は天照大御神の神勅をもって肇(はじ)まり、皇統の霊統が連綿として縦に貫くのである。“霊”は“ヒ”とも読み、それは“日”であり、“陽”であり、その幽之幽なる本源神はタカミムスビ神である。神名の含意(がんい)を漢字に従って当てはめれば高身産霊(たかみむすび)の神である。髙身は、雄身(たかみ)であり、陽神であり、男性神であり、その人格的顕現がイザナギノ神であり、“イザ波”の唯物論で分割分裂して波涛にはげしく揺れる世界を、ナギ(凪)たらしめて四海波静かに平和をもち来す大神であらせられる。そのイザナギノ神の日足(ひた)り(左―陽の極点)より誕生せられた大神が天照大御神であらせられ、この神が日本国の存在形態の根本を成す神聖理念を創作し給うて、それをいわゆる「天孫降臨の神勅」として瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)とともに地上に降下せしめられたのである。…(略)…
 天照大御神の創作し給うた日本国の存在形態の根本を成す此の神聖理念が、いよいよ“地上の国家”として具体化したのが、神武天皇建国の“大日本帝国”の出現であったのである。爾来、昭和五十三年で二千六百三十八年、皇統連綿(れんめん)として霊の系統が日本国を一筋に貫く“霊の筋金”として続くのである。すなわち日本国はタカミムスビの国、霊系の国、イザナギ文化の国であるのである。>(『聖なる理想・国家・国民』昭和五十三年四月十五日初版発行 49頁より)

ここで重要なところは、

< 日本はヒノモトとして、霊性本源(ひのもと)として、その発祥は天照大御神の神勅をもって肇(はじ)まり、皇統の霊統が連綿として縦に貫くのである。>

 として、日本国は、「天照大御神の神勅」で肇(はじ)まったこと。

 ※ 「天照大御神の神勅」とは、『聖なる理想・国家・国民』の65頁、178頁にも示されている天孫降臨の神勅(天壌無窮の神勅)のことであり、曰く、「豊葦原(とよあしはら)の千五百秋(ちいほあき)の瑞穂國(みずほのくに)(世々)是れ吾が子孫(うみのこ)の王(きみ)たる可(べ)き地(くに)なり。」であります。ハッキリと「吾が子孫の王たる可き地なり。」と示されてゐることに思ひを致さねばなりません。「女系」天皇になってしまったら、吾が子孫(うみのこ)の王たる可(べ)き地(くに)ではなくなってしまうのです。

 また、「皇統連綿(れんめん)として霊の系統が日本国を一筋に貫く“霊の筋金”として続く」と云ふ「神聖理念」を、

< その幽之幽なる本源神はタカミムスビ神である。神名の含意(がんい)を漢字に従って当てはめれば高身産霊(たかみむすび)の神である。髙身は、雄身(たかみ)であり、陽神であり、男性神であり、その人格的顕現がイザナギノ神であり、“イザ波”の唯物論で分割分裂して波涛にはげしく揺れる世界を、ナギ(凪)たらしめて四海波静かに平和をもち来す大神であらせられる。>

 として「幽之幽なる本源神」として「タカミムスビ神」を挙げられ、その神名の含意の中で「陽神」「男性神」とハッキリ示されておられます。

 「生長の家」の御教へを受け継ぐ者として、このことは、魂にシッカリと刻んでまいりたいと思ひます。

 今回の“「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議”も神意に導かれ、本來の“あるべき姿”に落ち着くやうですが、今後とも國體破壊を目的とする勢力が言葉巧みに素直な人達をミスリードしようと窺っています。

 シッカリと谷口雅春先生、谷口輝子先生の御文章を學んで参りたいと存じます。

                          再拜

御教示ありがたうございました (13632)
日時:2021年08月02日 (月) 10時01分
名前:立葵

合掌

亀の子様
谷口雅春先生が皇統継承に於て「男性」と云ふ言葉をお書きになってゐる玉文を『聖なる理想・国家・国民』より御紹介下さいましてありがたうございました。

「国家としては神の生命が筋金となって一本ズーッと縦に貫くのがいわゆる「皇統連綿」である。」

「日本はヒノモトとして、霊性本源(ひのもと)として、その発祥は天照大御神の神勅をもって肇(はじ)まり、皇統の霊統が連綿として縦に貫くのである。“霊”は“ヒ”とも読み、それは“日”であり、“陽”であり、その幽之幽なる本源神はタカミムスビ神である。神名の含意(がんい)を漢字に従って当てはめれば高身産霊(たかみむすび)の神である。髙身は、雄身(たかみ)であり、陽神であり、男性神であり、その人格的顕現がイザナギノ神であり、…」

余計な解釈なり所感なりを付け加へる余地のない深い真理の御言葉を何度でも虚心に心読して参りたいと思ひます。

この御本は、初めて参加した青年会全国大会のテキストとして日本武道館で求めました。
当時は、将来絶版同様となって入手も困難になるとは夢にも思はず、文字を追ふだけで精一杯でした。
今手に取りますと、その後の学生時代にはこの御本に夥しい傍線を引いて必死に再読してゐた自分に驚きます。
何故大学で天皇陛下の御聖徳を伝へようとするのか、何故自分の殻を破らうと努めてまで生長の家教団がやらなくなった御在位六十年の奉祝運動を貫徹しようと志すのか、そのやうな問ひがおのづから聖典を拝読せしめたのだと思ひます。

それでしたら、今こそ当時を凌ぐ情熱を注いで生長の家の大神様が谷口雅春先生を通してお説き下さった真理国家日本の姿を、雅春先生の御言葉に求めてゆくべき時であることを改めて思はせていただきました。
ありがたうございました。
再拝

天皇の消滅は日本国家の消滅 (13645)
日時:2021年08月09日 (月) 11時22分
名前:亀の子


 合掌、ありがとうございます。

 最近出版された本に『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか』(門田隆将・竹田恒泰 共著 株式会社ビジネス社 発行 2021年7月1日初版)がありますが、その『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか』と云ふ問いに谷口雅春先生が、答えられていると感じられる御文章が目に留まりましたので紹介させていただきます。

 ここには、当然、「男系天皇」「女系」天皇といふ現在の概念である御言葉は、使はれておられませんが、「皇室以外」の誰かを「天皇」とすること(母親を辿っていっても「吾が子孫」に辿りつかない系統である「女系」も含まれるわけである)では、「天皇の消滅」となってしまう、即ち「日本国家の消滅」となってしまうと説かれた御文章です。

< 日本国民は、古代よりその民族信仰としては、
 豊葦原(とよあしはら)の千五百秋(ちいほあき)の瑞穂国(みずほのくに)は、これ吾(あ)が子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)なり。宜しく爾皇孫(いましすめみま)、就(ゆ)きて治せ。行矣(さきくませ)。宝祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと、当(まさ)に天壌(あめつち)と窮(きはま)り無かるべし…… (『日本書紀』)
 天照大御神の命以(みこともちて)ちて、豊葦原(とよあしはら)の千秋(ちあき)の長五百秋(ながちいほあき)の瑞穂国(みずほのくに)は、我(あ)が御子正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかあかつかちはやびあめのおしほみみのみこと)の知らさむ国、と言因(ことよ)さし賜い……(『古事記』)
 というような、日本発祥の精神的歴史を持ちつづけて来たのである。……(中略)

 天照大御神の神裔(しんえい)たる皇室が、国民統合の中心となるべき日本の在り方が、歴史的伝承として厳然として日本民族の潜在意識の中に存するのである。だから、日本皇室以外の誰かを「天皇」として祀(まつ)りあげて皇位につかしめ、それを「国民統合の象徴」たらしめようとしても、それは成り立たないことになるのである。それは歴史的国民感情が受入れられないのである。……(中略)

 それと同じく天照大御神の神裔たる日本皇室が国家の中心体でなくなったときには、日本国家は消滅したことになるのである。…

 天皇の消滅は日本国家の消滅であるのである。だから、日本国憲法においてすら、天皇は国家の象徴とされているのである。>
(『神の真義とその理解』昭和54年3月1日 「資料編」「伊勢の神宮に就いて」242頁~ )

 ※ これは『聖使命の実践』より引用されたものであり、原文である『聖使命の実践』では、正漢字(旧漢字)・歴史的仮名遣ひです。この一文は、『日本を築くもの』にも「伊勢神宮に就いて」の章にも記載されております。

 ここにハッキリと、

< 日本皇室以外の誰かを「天皇」として祀(まつ)りあげて皇位につかしめ、それを「国民統合の象徴」たらしめようとしても、それは成り立たないことになるのである。>

 とお示しくださり、しかも、

< 天照大御神の神裔たる日本皇室が国家の中心体でなくなったときには、日本国家は消滅したことになるのである。>

< 天皇の消滅は日本国家の消滅であるのである。>

 との強い表現で書かれていることに改めて襟を正すべき御言葉だと感じ、恐懼した次第です。

 「天照大御神の神裔たる日本皇室」といふ御言葉は、男系でなければ「天照大御神の神裔たりえない」ことになりますから、『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか』といふ問いに対する谷口雅春先生の回答であると感じさせられました。

 以上、簡単に紹介させていただきましたが、『神の真義とその理解』は、お持ちの方も多いと思いますので、是非、その前後のページをご確認くださり、谷口雅春先生の御心をお汲み取りいただきたいと存じます。

 谷口雅春先生の御言葉を青色にしたいところですが、掲示板の勝手がよくわからず、前回の投稿も「黒色」になってしまいました。ご了承ください。

  再拝





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