何故、つくられた〝時流〟というのか… (13518) |
- 日時:2021年06月24日 (木) 15時28分
名前:破邪顕正
内閣府がおよそ5年ごとに5000人(有効回収数は3000人弱)を対象にして行っている「家族の法制に関する世論調査」というのがあります。
これは、対面式の「個別面接聴取」ですから、マスコミの世論調査よりも信頼性が高いといわれています。
平成29年12月の調査によれば、「夫婦がそれぞれ婚姻前の名字を名乗ることができるように法律を改めてもかまわない」と回答したのが、42.5%。
かたや、「夫婦は必ず同じ名字を名乗るべきである」は29.3%でした。
これだけを見れば、やはり選択的夫婦別姓を支持する人が多いのだと思ってしまっても不思議はありません。
実際、マスコミも「賛成42% 反対派上回る」と報じたりもしました。
これが世の流れだ、大勢だというように…。
ところが、この調査にはもうひとつ「夫婦は必ず同じ名字(姓)を名乗るべきだが、婚姻によって名字を改めた人が婚姻前の名字を通称としてどこでも使えるように法律を改めることはかまわない」という回答が24.4%もあったのです。
これは、所謂、通称別姓を認めていけば良いという回答で(私もそういう立場ですが…)、夫婦別姓には反対という意志表示とみなすことができます。
とすれば、「反対派」は29.3%+24.4%で合計53.7%となり、純粋な「選択的夫婦別姓賛成」を上回ることとなるのです。
ところが、マスコミは、この24.4%の人々の意見を完全に無視して、先ほどいいましたように「賛成42% 反対派上回る」などと報じて、あたかも国民の多数が夫婦別姓を支持しているかのように煽ってしまったのです。
これが、マスコミのいう〝時流〟の本体だということです。
残念なことに、これに一部の自民党議員までが乗っかってしまったということ…。
そういう議員には、「保守」とは何か、今一度、肝に銘じてほしいと思うものであります。
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