『文藝春秋 2月号 (2012年)』で安倍前首相が語ったこと−「女性天皇・女系天皇」阻止へ (12723) |
- 日時:2020年10月23日 (金) 10時23分
名前:破邪顕正
安倍前首相が、「女性天皇・女系天皇」阻止に向けて、どんな戦いをしてこられたか、それを是非、知っていただきたいと思います。
話は、15年前まで遡ります。
当時、秋篠宮皇嗣殿下以降、男性皇族が40年近く誕生していなかったため、小泉政権は女性皇族にも皇位継承資格を広げる検討を開始します。
有識者会議を発足させ、約10カ月後にまとめた報告書では、「皇位の男系継承を維持することは極めて困難」として、女性・女系天皇を容認する流れに傾いていきました。
その中で、それに猛反対したのが安倍官房長官(当時)でした。
「もっと慎重に議論するべき」と主張し、そのために、小泉純一郎首相との間に亀裂が入ったほどでした。
しかし、小泉首相は、有識者会議の「皇室典範の改正以外ない」という多数意見に従い、通常国会で皇室典範改正案を提出する方針を固めます。
その矢先、ご存じのように、紀子皇嗣妃殿下のご懐妊が明らかになり、改正案提出が見送られることとなります。
そのときのことを表題の『文藝春秋』で、安倍前首相はこう綴っています。
〈もしご懐妊判明が数カ月後だったら、「女子にも皇位継承権を認め、継承順位は長子優先とする」という有識者会議の報告をもとにした法案が成立していた可能性があるからだ。そうなれば、浩宮さまの次の代の皇位継承第一位は愛子さまとなり、悠仁さまが天皇として即位することは永遠になくなっていたかもしれないのだ。皇室の歴史に取り返しのつかない変化を招いてしまった汚名は、後世けっして消えることはなかっただろう。〉
ご懐妊判明時の記者会見で「皇室典範改正の議論にも変化はあるか」と質問された時も、こう述べています。
〈官僚から差し入れられたメモには、「ご懐妊になられたけれど、有識者会議で出た結論を踏まえた法制化を粛々と進めていきたい」と書いてあったのである。 私はそのメモを脇に押しやり、「当然、今回のご慶事のことを踏まえなければならない」「ご懐妊をふまえ静かな環境が必要、改正論議は凍結する」と自分の判断で答えた。〉
そして安倍前首相は、第1次安倍内閣の発足に際し、「最初から議論をやり直したほうがいい」と言って、あっさりと白紙撤回、今日に至っているというわけです。
この一連の動きを見ていれば、「女性・女系天皇」を阻止したのは安倍前首相であったということがおわかりいただけると思います。
「女性天皇・女系天皇支持」の総裁が“アンチ安倍”になったのも、宜なるかな。
余計なことをしやがってと思っているかもしれませんね。
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