《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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〈私の予感〉総裁は、「住吉大神」を無化したように、いずれ「實相」額を外す?!そう思う根拠、理由をここに書き記しておきます… (12147)
日時:2020年06月10日 (水) 15時07分
名前:破邪顕正


今回の「通達」の、一番のポイントは何か?

それは、礼拝する際の言葉を変えたことにあります。

〈万物調和のムスビの働きを表した造化の三神と、神の創り給いし無限多様の実相世界を象徴する七重塔を通して、宇宙の大生命に礼拝いたします。〉

これまでは、ご存じのように、信徒は、

〈「實相」の御額を通して(又は「實相」のご揮毫を通して)宇宙の大生命に礼拝いたします。〉

このように言ってきたわけです。

なるほど、今回の「七重燈」と“造化の三神”の神霊符を納めたお社は、「實相」額の前に置かれることになってはいます。

しかし、その礼拝の言葉をよくよく見れば、「實相」額が絶対に必要ということにはなっていません。

即ち、無くても一向に構わない…。

これが後に大きな問題として浮上すると思ったのは、件の『“新しい文明”を築こう』を読んだからなのです。

総裁が「七重燈」の説明をしている箇所を読んでいて、総裁は、いずれ「實相」額を無くそうとしている、そう確信するにいたりました…。

当該箇所を引きます(175~176頁)。

〈この七重燈に象徴されているのは、「すべての分野のすべてのもの」である。
それらが、中心軸である心柱を共有してバランスよく調和した〝一体〟の姿を現している。
「実相」を形に表すのは大変難しいのですが、これは実相の一表現とも言える。
私は講習会の時に質問されて困るのは、「〝実相〟っていうのを私は見たことがないから、神想観の時に実相を想えと言われてもできません。実相とはどんなものですか?」という種類の質問なんです。
しかし、この七重塔ができたので、これを思い出していただくのも一つの方法です。
これは外見的には七重塔だけれども、そこに象徴され、含まれているすべてのものを理解して見た時には、それは実相世界の一つの表現であるということです。〉

読んでいて、ゾッとしました。

そして、総裁は、案の定、巷間、噂されていたように、『生命の實相』をまともには読んでいないんだということに確信を持ちました。

だって、“講習会の時に質問されて困る”…?

なんで困るんだ、困る方が却ってオカシイ…。

ちゃんと、新編『生命の實相』第35巻「経典篇」に、その答えは書いてあるではないか(20~22頁)。

《「実相を先ず知らしてもらわないと、神想観をして実相を観ずるといっても、実相が何だかわからぬから観ずるわけに行かない」と、昨夜、こういう質問をされた方がありました。
…私はその時、実相というものは、吾々の内性(うち)に既にチャンとあるのですから、あらかじめこういうものじゃと知らしてあげなくとも、こういうふうにして実相を観じなさいと、教えてもらった通りにして観じたらそれで実相を観ずることが出来るのであると、こうお答えしたのであります。
それはちょうど東京から大阪へ行くとして、大阪が仮りに実相であると喩えましたならば、大阪をチャンと、大阪というものはこういう形でこういう具合になっておるということを先ず習わなければ大阪へ行くことは出来ないというわけのものではないでしょう。
大阪は本当にあるのだから…大阪の方を向いてこうして汽車に乗りなさいと、切符さえ買ってもらって汽車に乗ったら、汽車が大阪へ著けば、ここは大阪だという事がわかると同じように、行く方向さえ聞かしてもらって、その方向の汽車に乗れば良いのだから、それでこういう具合に神想観をして実相の方へ向けば良いと教えられたら、その通りにやれば好いのです。
その中にだんだん実相に到達して行きます--と、こう言ってその時お答え申したのであります。
汽車の話は喩えでありまして、この「実相」というものはどこにあるかというと、東京から大阪へ行くような、そういう遠いところにあるのじゃないのであります。
実に近いところにある。
自分が実相である、これが肝腎なことであります。》

総裁も、講習会で、困ってなんかいないで、このように答えたらいいのです。

何の難しいことがありましょうや。

それより何より、一番の問題は、総裁のこの言葉なのです。

“外見的には七重塔だけれども、そこに象徴され、含まれているすべてのものを理解して見た時には、それは実相世界の一つの表現である”

総裁のこの言葉があったからこそ、先の「通達」では“視覚的に”ということが、盛んに強調されたのではなかったか。

つまり、この総裁の言葉に従えば、「實相」礼拝では、実相世界というものがどういうものかイメージできない憾みがある…。

だから、実相世界の一つの表現として「七重塔」を設け、“視覚的に”捉えることのできるようにしていこう…。

ザックリ言えば、これまでの「實相」礼拝では実相世界が杳としてわからない…。

「七重塔」やお社という“視覚的に”捉えられるものを通して、実相世界を“思い出していただく”ようにしよう…。

それが総裁の言わんとするところなのです。

だったら、「實相」額は要らないということになるしかないのではありませんか。

「七重塔」やお社という“視覚的に”捉えられるものがあればいいのですから…。

先の「通達」、そして今回の『“新しい文明”を築こう』を一体として読む限り、残念ながら「實相」額は不要となる…。

いずれ、教化部道場から外される、そういう運命にある…。

そんな予感がするのです。

勿論、それをすぐに撤去するとは思いませんが、それこそ“ゆで蛙”のような状態にして「七重塔」とお社の礼拝になじませていって、いずれはそうする…。

原宿本部会館を壊した総裁のことです、「實相」額外しだってやってしまう、そう思う次第です。





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