| "僕は育つよ" ー『今を生きるー服部仁郎氏と生長の家ー』 (11012) |
- 日時:2019年06月02日 (日) 00時23分
名前:立葵
合掌 新編『生命の實相』のカバーは、服部仁郎先生が鑿をふるはれ原宿の本部会館に安置されてゐた「神像」の写真で飾られてゐます。
服部仁郎先生の御事蹟は周知の通り『今を生きる』に詳しいです。
『今を生きるー服部仁郎氏と生長の家ー』 初版発行 昭和43年 日本教文社刊 新版初版発行 平成30年 光明思想社刊
全五篇から成る本書全体にわたっての功徳に満ち充ちた言葉の数々の中から、最も心に響いた言葉を敢へて一つだけ挙げるとしましたら、
「僕は育つよ」
を謹掲いたします。
「私の小さいころ『服部家は男の子が育たないんだ』と皆が暗に私の前途を不安がって言うのをよく聞いたが、私はひとり『僕は育つよ』と断言していた。それをまた父が『仁三(にさ)はああ言うけど……』と人に話していたが、本年六十七歳、見事に育ってきた。また私の男の子も三人とも無病息災、すでに五人の男孫がふえている。」 (新版75頁、第三篇「生いたちから廻心まで」より)
病無し、死無しの生命の實相や、言葉の力の大きさを谷口雅春先生がお説き下さる以前のことですから、周りの大人達に無論悪意のあらう筈はありません。
とは申せ、何といふ怖ろしきマイナスの自己暗示を小さな子供に植ゑつけかねない言葉を浴びせられてゐたのでせう。
そこにあって幼い仁郎(仁三郎)少年は、 「私はひとり『僕は育つよ』と断言していた。」
ここに、その後瀕死の病床で生長の家の御教へに出合はれる以前からの、壮絶な逆境を逆境とも思はず、常に困難に戯れるが如く万難を乗り越え、運命を切り拓いてこられた服部仁郎先生をして斯く歩ましめた言葉の力が漲ってゐるのを感ぜざるを得ません。
本書を再読三読すると同時に、努めて次世代の方々にも手に取っていただき、服部仁郎先生のこと、そしてかけがへのない御神像のことなどを共に語り合ってゆく情景をありありと心に描き、出来ることを探して形の世界に顕してゆきたいと思ふ御本でした。
再拝
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