| 【 紹介 】 『 天皇という「世界の奇跡」を持つ日本 』 K・ギルバート著 (10819) |
- 日時:2019年04月03日 (水) 10時31分
名前:明鏡
タイトルを見ただけで読みたくなる本です。
https://www.sankei.com/life/news/190330/lif1903300013-n1.html
『 天皇という「世界の奇跡」を持つ日本 』 外国人から見た「万世一系」 K・ギルバート著
天皇のご譲位と新天皇のご即位が間近に迫っていますが、本書は「外国の目」から改めて 天皇と日本人との関係性を分析した一冊です。
ご存じのように、著者は初来日から約50年、日本に長年住み、全国を飛び回り続けてきました。 各地の多様な伝統文化、他者を思いやる民族性などに魅了されてきた著者は日本を深く知れば 知るほど、その根源に天皇の存在があることを痛感したといいます。
神社はもちろん、元日やひな祭り、結納などの行事、祇園祭やねぶた祭りといった由緒ある祭りの 多くが天皇や皇室の歴史と密接な関係があることを知った著者は、天皇は日本の神話や歴史と一体の 存在であり、日本人の民族性形成にも大きな役割を果たしてきたと分析、外国人ならではの視点で、 日本社会と天皇の繋(つな)がりを論じていきます。
宣教師としての活動経験もある著者は、天皇と西欧の国王との違いや、「 国民の幸せを祈る存在 」 としての天皇と諸宗教の法王との関連性についても解説。
とくに男系男子によって継がれてきた万世一系は世界でも類がなく、中華世界も西欧も王朝交代が 繰り返されてきた歴史のなかで、日本だけが可能だった理由を考察しています。
一方で、戦後、連合国による天皇廃絶の動きをマッカーサーが阻止したこと、その代わりに現在も続く 皇統問題の原因を作り出した事実を指摘、GHQが植え付けた自虐史観から脱却するためにも、 日本人が自国の神話や天皇に対する理解をより深めることの重要性を説いています。
(ケント・ギルバート著/徳間書店・1300円+税)
徳間書店学芸編集部 明石直彦
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