| 産経 阿比留論説編集委員が朝日を斬る! (8246) |
- 日時:2017年12月02日 (土) 11時51分
名前:童子
産経新聞 【阿比留瑠比の極言御免】
財務省 「忖度説」 の破綻くっきり 固執する朝日新聞が書くほど浮き上がる別の構図
安倍晋三首相は30日、自身のフェイスブック(FB)上に、自民党の和田政宗参院議員が11月25日にFBに投稿した記事をシェア (共有) して掲載した。 その書きだしはこうである。
「朝日新聞はこのまま開き直るのだろうか」
学校法人 「森友学園」 の小学校設置趣意書が、朝日が報じていた 「安倍晋三記念小学校」 ではなく、「開成小学校」 だった問題に関する感想である。 安倍首相も同感だったのだろう。
和田氏はまた、朝日がすでに信頼性が疑われていた籠池泰典前理事長の証言をうのみにし、報道したことについてこう記した。
「提出した設置趣意書のコピーを籠池氏は持っているはず (当たり前のこと) で、朝日新聞はそれを確認せずに報道した。 まさか 『それでも報道してしまえ』 と、意図的なものでもあったのだろうか?」
■ストーリーに固執
朝日報道の 「意図」 を指摘するのは、別に和田氏に限らない。 紙面をちょっと読めば、火を見るより明らかなことだからである。
例えば11月28日付朝刊1面トップの主見出しは 「録音内容 政府認める」、11月29日付朝刊1面トップのそれは 「森友ごみ協議 音声認める」 だった。
ともに森友学園への国有地売却問題で、財務省と籠池氏側が地中のごみに関して協議した件である。 2日続けて開き直ったように同じ案件を1面トップに据え、同じ 「認める」 との表現で政府が追い詰められたかのように強調した。
さらに11月29日付の社説はこの問題にかかわる衆院予算委員会の質疑を取り上げ、こう書いていた。
「学園の籠池泰典前理事長らと交流があった安倍首相の妻昭恵氏への忖度は、あったのか否か。肝心な点の解明が依然として進まなかった」
相変わらず、財務省が安倍首相側に 「忖度」 して土地を格安で売却したというストーリーに固執している。 だが、朝日が書けば書くほど、国会で野党が追及すればするほど浮かび上がってきたのは、違う構図ではないか。
「0円に近い形で払い下げをしてもらいたい」
「1億3千万がうんぬんよりも、ぐーんと下げていかないかんよ」
朝日記事によると、籠池氏は財務省側にこう強気で要求している。 地中に大量のごみが埋まっていることを、当初はきちんと説明していなかった財務省側がこれをもてあまし、ワケありの場所だったこともあり、ずるずると値引きに応じてしまったのだろう。
昭恵氏への忖度で安く払い下げたというより、籠池氏の 「恫喝」 に、一刻も早く問題物件を売り払いたい財務省が屈したというのが本当のところではないか。 そこがより明確になってきた。 まして安倍首相の関与など、影も形も見えない。
■カケ → モリに重心
朝日はここのところ、森友学園ではなく加計学園の新獣医学部設置問題に執心していた。 それが急に森友問題追及へと重心を移したのはなぜか。
朝日は文部科学省の文書にある 「総理のご意向」 という文言は、飽くことなく繰り返してきた。 一方で、同文書にある 「~ という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか」 という論調に合わない部分は決して報じようとしないことが、広く知られてきたこととの関係が注目される。
読売新聞は11月28日付社説で、自民党の菅原一秀氏が11月27日の衆院予算委でこの部分を取り上げたことについてこう主張した。
「『これは、首相からの指示がないということではないか』 との菅原氏の指摘はうなずける」
財務省の 「忖度説」 をはじめ、朝日による一連のモリカケ疑惑報道の破綻がはっきりしてきたように思える。
(論説委員兼政治部編集委員)

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