希望の党候補者が 「憲法改悪の阻止」 「安保法制の白紙化」 盛り込んだ政策協定書 (7930) |
- 日時:2017年10月21日 (土) 14時17分
名前:童子
産経新聞 10/21 (土) 1:05配信
「改革保守政党」 を掲げている希望の党から出馬しながら投開票日直前になって、地元市民グループと 「憲法改悪の阻止」 「安保法制の白紙化」 などを盛り込んだ政策協定書を締結した候補者がいる。
埼玉10区(東松山市など)の前職、坂本祐之輔氏。 党公約には 「9条を含め改憲論議を進める」 「現行の安全保障法制は憲法にのっとって適切に運用する」 などとあるが…。 坂本陣営は 「公約には反しない」 と主張している。
■候補者アンケートでは 「憲法改正に賛成」
坂本氏は20日、地元市民グループ 「10区市民の会」 と 「憲法改悪の阻止」 「安保法制の白紙化」 などを盛り込んだ政策協定を締結した。 同協定書には 「特に平和主義を破壊する憲法9条の改悪を阻止する」 とあり、坂本氏は産経新聞の同日の電話取材に対し 「9条については慎重に議論すべきだ」 と話した。
坂本氏は産経新聞が今回の衆院選に合わせて行った候補者アンケートで 「憲法改正に賛成する」 と回答していたが、取材に対して 「5年間、時代にあった憲法のあり方を議論すべきと主張していたが、平和主義を脅かす憲法改正には反対で、以前から変わらない」 とした。
公約に沿うと改憲する可能性があることについて坂本陣営は 「一字一句変えないという意味ではない。 地方自治や情報公開など改憲すべき部分については改憲する」 とした。
■共産党も「寝耳に水」
同アンケートでは、安保法制について 「憲法にのっとって適切に運用するべき」 と回答しており、党の公約でも 「現在緊張の高まる北朝鮮への対応やミサイル防衛などを含め、現行の安全保障法制は憲法にのっとり適切に運用する」 とある。 しかし、同協定書には 「安倍政権が (中略) 強行成立させた 『安全保障法制』 は、共に立憲主義と平和主義を揺るがすものであり、その白紙撤回および廃止を求める」 と記載されている。
これについて坂本陣営は取材に対し 「安保法制は憲法にのっとって適切に運用していく」 と繰り返すだけだった。
この選挙区からは共産の候補も出馬しているが、共産に事前の相談はなく荻原初男・埼玉県委員長は 「寝耳に水だ」 として、候補者の取り下げをする予定がないことを明らかにした。
■維新、民進、希望 … 党を転々
坂本氏は東松山市議、市長を歴任し、平成24年に日本維新の会から国政に進出。 28年の民主党との合流で民進党所属となり、今回の衆院選では希望の党との合流により、希望からの出馬となった。
協定書締結について 「党の公約には反していない」 との見解を示す坂本陣営は 「民進に所属している際は民進の枠内でできることをやっていて、希望に移ってからは希望の枠内でできることをやっている。 市民団体にも支援者の方にも、改憲や安保法制に対しての考え方は理解してもらっている」 と話している。
埼玉10区からは坂本氏のほかに、自民前職の山口泰明氏、共産新人の柿沼遥輝氏が立候補している。
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