| 大日本神國觀 (5118) |
- 日時:2017年02月28日 (火) 19時04分
名前:童子
日本教文社第一編集部長 別 府 正 大
わたしたちは一体どこから生れてきたのであるか。 わたしたちは、一体何ものであるか。 わたしたちの真実の父は一体誰なるか。
これは私達の現象の肉体人間のことを言っているのではありません。 私たちの魂の深い奥底からの問いであり、魂の問いかけであります。 これを仏教的に言えば菩提心の動きといいましょう。
私たちは、生命(せいめい)をもっています。 しからば私達を創ったものは生命あるものでなければなりません。 すなわち、私たちの真実の父は、宇宙の大生命であるわけです。
さらに私たちは、人格をもち、意識をもっております。 しからば、私たちを創造したものは、大いなる自覚意識をもち、また人格あるものでなければなりません。 すなわち宇宙の大生命は、また愛の原理であり、神格であるわけです。
私たちは、宇宙の原理の、この人格的な顕れに対して、祈らざるをえないのです。 この生ける神との対話をもち、出会いをもちたいのです。
「神よ、と呼べば神こたえたまう。 我れ神の‘みいのち’のなかに、生かされてあり」 の実感を、しみじみ味わい、身も心も、神との暖かき交わりにて、みち足らしめたいのです。
かくて私達は神をよび、神に祈り、日々の神想観にて神との一体感を深め、たえず神を意識せずにはおられないのです。
むしろ、かの親鸞聖人のおおせの通り、念仏申す心のおこるのは、あの弥陀の衆生を救わんとする本願が、こちらに回向されて、仏がさきにこちらをよびたまうが故にであるともいえるのです。
呼ぶものと呼ばれるものとの一体。 ここに神との一体、仏との一体の救いのよろこびと自覚が体感されるのです。
さらに、ここで、われわれの日本国は、如何なる国であるか。 われらの日本国は一体何ものであるか。 われらの日本国は、一体、どこから生まれてきたものであるか。
わたしたち日本人の血の中には、こう呼ぶものがあるのである。 すなわち、われらの日本国の実相は、いかなるものであるか。
ここに、私達は、日本の国の根源にあるもの、日本建国の理念と、日本国の実相を翹望してやまないのである。
真理は言う。 大宇宙の実相は即ち、日本国の実相なりと。
かくて我らは、その中心帰一金波羅華の宇宙荘厳の蓮華日宝王地にかの大日本神國觀なる神想観を通して参入するのである。
わたしたち日本人の血の中には、こう呼ぶものがあるのである。 すなわち、われらの日本国の実相は、いかなるものであるか。
VANNON32のブログ 『生命の實相』哲學に學ぶ より

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