『神を親とする兄弟』紫雲荘 橋本徹馬先生 (4823) |
- 日時:2017年02月06日 (月) 16時13分
名前:平賀玄米
『神を親とする兄弟』紫雲荘 橋本徹馬先生
この大宇宙に満ちている眼に見えない理法があることを実感体得することを「悟りを 開く」と言います。哲学上ではその理法を実在と言い、仏教上では真如と言います。
それが永久に生きた働きをいるから、神あるいは大生命と言い、または仏というのであります。 それが眼に見える万物の本体であり、主宰統一者であります。
旧約聖書創世記の冒頭に「元始(はじめ)に神天地を創造(つくり)たまえり」というのは、この目に見えない神が天地を創造されたことを説いているのです。日本でも「古事記」の中で万物の創造神のことを「天之御中主ノ神」と言っています。ただ仏教では神と言わずに仏と言っています
ですから目に見える地上の万物は、すべて目に見えない大生命の神の創造されたものであり、この地上に存在しているすべての人間は、皆大生命の御分身であり、神を親とする意味において一体で あり、皆兄弟であります。即ち四海同胞ということが実際に疑う余地なく分って来るのであります。
従って世の中に憎むべき仇とか虐げてよい人間は一人もないことが知られるのです。例えば家族の中に善いことをする人がいれば、本人と家族にその報いが及んで幸せになるように、世界も各国を家族とする大家族の世界ですから、ある国が他の国を喜ばせれば、それは必ずその国の繁栄となって返って来るのは自明の道理です。
従って誰もが共に栄えるように心掛け、どの国も共に栄えることを対外政策の基本とすべきであります。 (紫雲誌 29年2月号 巻頭言より)
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