| 「 縦の真理 」 と 「 横の真理 」 ② (4656) |
- 日時:2017年01月21日 (土) 13時45分
名前:明鏡
・・・・・それが ( 註:人の顔の形、すなわち、目、口、鼻、耳 ) みな 一定の形に並んでおるのは その物質の成分を並べるところの 或(あ)る 「 理念(りねん)の力 」 、すなわち 「 精神的模型(もけい) 」 とも 言うべきものの力があって、それが物質の成分を並べたものであると言うことが できるわけなのです。
すべてのものは、物質でできているように見えているけれども、 実は物質で できているのではなくて、神の生命(いのち)が宿って、 神の智慧が それを導いて、そうしてある相(すがた)に現しているのであります。・・・・・
そうして その現れている相(すがた)が みな一様に規則正しく秩序整然としておって、 その現れを見ることによって、その 「 あらわれ 」 の奥にあるところの 「 生命(いのち)の智慧 」 がすばらしい円満な完全なりっぱなものであると いうことが 類推(るいすい)してわかるということになるわけであります。
その生命(いのち)こそが 皆さんのほんとうの実物(じつぶつ)です。 形は 現れにすぎません。皆さんの実物実体は それは 「 神の生命(いのち) 」 が ここに現れているのであります。
これを生長の家では 縦の真理 と言っている。これを悟ったから、阿部定(さだ)さんは 病気が治ったのです。これは 終始一貫してかわることなき真理であります。 それでこれを 縦の真理 と言うのであります。
人間が 「 神の生命(いのち) 」 のあらわれで完全だと云う真理は、 織物に譬(たと)えるとちょうど、経糸(たていと)みたいになっているものであって、 終始一貫 かわることなくまっすぐであります。
永遠にかわらない。古今(ここん)を通じて誤らないというように 永遠にかわらないものであります。その永遠に かわらない真理は、 「 人間の生命(いのち)は 神の生命(いのち)で完全である 」 と云うことで ありますけれども、横の真理 によって その相(すがた)が かわって来るのです。 これは織物の緯糸(よこいと)みたいなものであります。
織物に どんな模様が出て来るかということは、緯糸(よこいと)にいろいろな色が ついておって、それが右に折れ 左に折れて 織物を織(お)って行(ゆ)く、 そうして外の色々の模様を織り出して行くということになっているのであります。 これを 「 横の真理 」 と言うのであるが、それと同じように人間の生命(いのち)の ほんとうの相(すがた)は 織物の経糸(たていと)のようにこれは 終始一貫、 つきつらぬいて かわらない完全な生命(いのち)(神の生命(いのち))であります。
それなのに どうして不完全な相(すがた)が そこに現れて来るのであるかというと、 それは緯糸(よこいと)にあたるところの 「 心 」 に色々の色がついて、 その心に描くものが 形に現れて来るのであります。心に戦争を描けば、 戦争が現われ、心に病気を描けば病気が現れ、心に平和を描けば平和があらわれ、 心に健康を描けば健康があらわれて来るのであります。
新版 『 真理 』 第 5 巻 女性篇 ( 187~189頁 ) 谷 口 雅 春 先 生

|
|