《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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谷口雅春先生に帰りましょう・伝統板・第二
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「終りなき世」 を寿ぐ国歌・君が代 (4597)
日時:2017年01月17日 (火) 10時00分
名前:童子




 「仰げば尊し」 (文部省唱歌)  は、多くの日本人が小学校や中学校の卒業式で唱ってきた懐かしい歌である。 「今こそ わかれめ いざさらば」 と口ずさめば、今でも、先生や友との別れを惜しんだ、過ぎし日が想ひ出される。 ところが、この歌の歌詞が文語調で児童生徒には解りにくい、といふことで最近は敬遠されることが多いらしい。 それならひと言、解説してやればいい。何故さういふ話にならないのか。 

 また、教員のなかには、第一節の 「仰げば尊し 我が師の恩」 は、子供たちに教師への尊敬を強要するものでをかしいなどと言ふものがゐるといふ。 伝統破壊を意図する日教組イデオロギーそのものだが、お世話になった人に感謝するのは当り前で道徳の基本である もそも仰がれる教師は強制などしないし、子供たちは、先生との日々や友との学校生活を瞼に思ひ浮べながら、素直に、心をこめて 「仰げば尊し 我が師の恩」 と唱ってきたまでである。


 それでは国歌・君が代はどうか。

 いささか旧聞に属するが、一昨年の卒業式では国立大86校の内、国旗掲揚74校、国歌斉唱は14校だったと言ふ。 国歌斉唱は二割にも満たない。 国立大学でありながらいつまでこのやうな異常が許されるのだらう。

 昨年の2月のことだったが、国立岐阜大学の学長が、その春の卒業式と入学式には、国旗掲揚は行ふが、式典ではこれまで通り、大学の愛唱歌 (「我等多望の春にして」 ・旧制岐阜高等農林学校校歌) を唱ひ、君が代は斉唱しないと表明した。 

 この学長は記者の質問に、君が代がふさはしくないとは思はないが、愛唱歌は式典で唱ってきた伝統ある歌で大事にしたい、と答へたといふ。 

 これは本末が違ふ。 君が代は愛唱歌よりもはるかに長く 「式典で唱ってきた伝統ある歌」 である。愛唱歌を大事にしたいといふのは結構だが、さうであれば国歌とともに愛唱歌も唱へばいいだけの話ではないのか。ここには所謂リベラル派の教員たちを抱える学内事情もあるのだらうが、特定の政治的主張にひるむことなく、自国への矜持をうちに秘めたどっしりとした腰構へを見せて欲しいと思ったことであった。


 昨夏のリオ五輪での日本代表選手の活躍は目覚ましいものがあったが、五輪終了直後の讀賣新聞 「読売歌壇」 に次のやうな歌が載ってゐた。


  唇の端まで嬉しさ溢れおり体操チームは国歌をうたう (かな遣ひママ)


 金メダルを獲得した男子体操チームが表彰される時の様子を詠んだ一首である。 「唇の端まで嬉しさ溢れ」 て、口を開けて国歌を唱ふ選手たちの表情は晴々しく、テレビを見てゐる者にも 「嬉しさ」 が真っ直ぐに伝はってきたものだった。


 一昨年10月のラグビーワールドカップでは、日本代表は世界の強豪を相手に大健闘 (初戦では南アフリカを破り3勝1敗の好成績) し、五郎丸歩(あゆむ)選手のキックスタイルとともに話題を呼んだが、この時も選手たち全員が口を大きく開けて国歌を斉唱してゐた。 

 このことを主導したリーチマイケル主将は、当時、「試合の前の合宿中には、必ず全員で君が代の練習をします」 「君が代の中味を自分たちにつなげて、歌詞を理解して唱はないとダメだと思ひます」 と語ってゐた。


 君が代の歌詞を理解すれば、自分たちがどのやうな国を代表して試合に臨んでゐるのかが合点でき、それが力の源泉となるといふことだらう。 平易ながら的確な言葉に感心したものだった。 国歌は口をモゴモゴさせながら唱ふものではない。 国旗を仰ぎ姿勢を正して国歌を唱ふ姿は美しい。



 明治の先人たちは学校での新年祝賀の式で、国歌・君が代とともに 「年の始めの例(ためし)とて終(をはり)なき世の めでたさを 松竹たてて 門(かど)ごとに 祝ふ今日こそ 楽しけれ」 (千家尊福(せんけたかとみ)作詞の 「1月1日」) と唱った。 われわれもまた、「終なき世」 を寿(ことほ)ぎ、祝祭日には国旗・日の丸を掲げ、折々の式典では天皇の御長寿と国家の弥栄を祈念する国歌・君が代を声高らかに唱和したいものである。

 (公益社団法人 国民文化研究会理事長 今 林  賢 郁)



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