《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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谷口雅春先生に帰りましょう・伝統板・第二
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名著『神の真義とその理解−類纂 住吉大~顕斎の意義』の編纂者、伊藤陽夫氏が帰幽されたとのことです (14967)
日時:2024年01月15日 (月) 08時43分
名前:護法の天使

 伊藤陽夫氏のご遺族よりご連絡があり、昨年12月29日、同氏が85歳で帰幽されたとのことです。

 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 故伊藤陽夫氏は、本部旧文化局、総本山、沖縄県護国神社等で奉職されましたが、同氏の最大のご功績は、谷口雅春先生著『神の真義とその理解−類纂 住吉大~顕斎の意義』を編纂され、世に出されたことだと私は思います。

 同書は、龍宮住吉本宮顕斎の直後、その重大な意義について後世に永遠に残すべく出版された聖典であります。

 しかしながら、尊師谷口雅春先生の御昇天後、谷口雅宣氏によって真っ先に事実上の絶版に処せられた聖典であります。

 そのことが決定された会議に出席された方から私が直接お聞きしたところでは、谷口雅宣氏は、「僕は、類纂ものは嫌いだからね。」との発言で決定させたとのことです。

 同書は、谷口雅春先生記念図書資料館において、一般開放日ごとにご自由に閲覧できます。




先神事 後他事 (14968)
日時:2024年01月15日 (月) 19時43分
名前:下総の野人

合掌ありがとうございます

伊藤陽夫先生が明治神宮に居られた時分に一度だけお目にかかったことがありました。その際にご著書『ナショナリズムの季節』のご恵贈に与り、ご署名も頂戴しました。

謹んでご冥福をご祈念申し上げます。再拝


手元にある伊藤陽夫先生のご著書をご紹介させて頂きます。

『動(ゆる)ぎなき天皇国日本』〈てんでんブックレット5〉(展転社、平成19年)
※同書は前掲『ナショナリズムの季節』第六章をブックレット化したもの

『沖縄にそそがれる大御心』(京都通信社、平成28年)

毎朝の水垢離 (14982)
日時:2024年01月29日 (月) 18時52分
名前:下総の野人

合掌ありがとうございます

伊藤陽夫先生のご著書『躾なぜどうする』(展転社、平成四年)を古書にて入手し読みました。同書によると伊藤先生は毎朝風呂場で水垢離を取っておられたそうです。

成人直後から始められたとのこと。読書で知った幕末の志士に倣ってと。
二人の息子さんも父君の真似をしてされていたとか。長男さんは五歳の後半から。次男さんは小一の誕生日後から。

この話の後、次のように書いておられます。

「わが家に宿泊する人は、朝早くからその水垢離をとる水の音に驚く。そして、朝食前に家族揃っての神棚・祖霊舎前での祝詞奏上と般若心経誦唱と真理の言葉の吟唱の手際よい勤行に感心してくれる。親は、それなりの信念や信条でやっているのだから、別段めずらしがられる理由はない。子供が感心だ、といってくれた。舌が廻るか廻らないうちから、一緒に坐らせて毎朝やってきたから、子供たちがまだ幼少のときに、澄んだ清らかな声を合わせて奏上してくれる祝詞や、お経のひびきは、親の身ながら尊いものとして感じてきた。この習慣の原型は、じつは父や私が尊師と仰いだ先生の御一家の家風にあった。そして、わが父の代に行なっていた就寝前の家族揃っての勤行を、わが代で朝に切り換えた格好になっている。師から、そして親から受け継いだ、これも生活文化の一つといえよう。」(74頁)

再拝

阪神大震災が宗教者に投げかけたもの (14991)
日時:2024年02月06日 (火) 19時09分
名前:下総の野人

合掌ありがとうございます

改めまして能登半島地震で帰幽された御霊様のご冥福をお祈り申し上げ、復興が順調に進みますことをご祈念申し上げます。

さて、平成7(1995)年1月17日に阪神淡路大震災が起こりました。その約9ヶ月後の10月8日に国際宗教研究所の主催で京都私学会館にて「阪神大震災が宗教者に投げかけたもの」とのテーマのもとシンポジウムが開かれました。その記録は翌年書籍化され『阪神大震災と宗教』(国際宗教研究所編、東方出版)と題して出版されました。先頃同書を古書店より取り寄せ読了したところです。

このシンポジウムでは10人の宗教者の方々が10分づつ報告を行い、2人の研究者によるコメントの発表を経て、質疑応答がなされました。この報告者の中に伊藤陽夫先生も居られました。先生は震災当時は神戸の長田神社に居られましたが、シンポ時は京都の八坂神社に移っておられました。

報告された10人の方々は次の通りです。

明石和成(浄土宗済鱗寺住職)
伊藤陽夫(八坂神社禰宜)
小泉 潤(日本福音ルーテル教会京都教会牧師)
薦田裕由(真如苑教学部教学課主事)
野田武志(創価学会兵庫池田文化会館事務長)
三浦義雄(金光教本部教庁教務課長)
水谷庄宏(立正佼成会青年本部次長)
安野嘉彦(天理教表統領室次長)
神田 裕(カトリック鷹取教会神父)
米村龍治(浄土真宗正龍寺住職)

ここに伊藤陽夫先生のご発言をご紹介させて頂きます(22〜28頁)。再拝


長田神社の被災とその後   伊藤陽夫

 八坂神社に奉職しております伊藤でございます。私は八坂神社には六月一日に赴任して
まいりまして、それ以前は今の明石さんのすぐ近くの長田区の長田神社で奉職しておりま
した。ですから、被災状況は非常に近似のものがございます。神社の崩壊事情は、生田神
社が非常に被害が多かったものですから皆さん印象深くテレビで御覧になったと思います
が、あの生田神社の西方に長田神社がございます。

どこかの国の爆撃かと勘違い

 本殿は各柱が礎石からはずれてきしんだ程度で済みましたんですが、神門が少し歪みま
して、幣殿が損壊、蔵、ひさし、屋根崩壊、石玉垣については親石柱が八十二本、柱石が
三百七十一本、計四百五十三本が見事に倒れました。東側にあるスキ塀が倒壊しまして、
また宮司宿舎が全壊しました。もし、宮司がそこに宿泊しておれば命も危ぶまれたと思わ
れますが、幸い神護を得られて不在でしたから助かりました。手水舎が倒壊しまして、さ
らに石灯篭五十七基中八基だけが正常で、大石鳥居が二?ス梹Oメートルの長さでボキボキに
折れて倒れておりましたのには驚きました。
 この瞬間、私はその神社の近くのアパートの一室に居りましたんですが、すでに起きて
雑用をしておりました。ドヵドヵッ、バリバリツといいますから、どこかの国の爆撃だと
勘違いし、今どきどこの国だ!と一瞬思いました。やがて横揺れし始めましたんで、地震
だ、危ないと思いまして、ぼろアパートで、これは潰れると直感したぐらいの大きさでし
たから、ドアを出ましたら電気が消えまして、廊下を手探りで外へ出まして駐車場に逃れ
ました。その一瞬、私はああ、これは人間は地べたが一番いいと思いましたが、その地ベ
たすら揺れ動いておりました。その地べたで百姓でもしておるのが一番いいと、すぐその
ときに強く思ったことが、あとで述べる私の感想と非常に関連があるんですが、そういう
体験をいたしました。
 家族は東灘区に住んでおりまして、これがまた有名な東灘から芦屋にかけての阪神高速道路の橋脚が倒れた場面がテレビによく映りましたが、あのちょうど南百メートルのところに私の住まいのマンションがありました。それもやっぱり斜めに傾きました。このニュースをカナダにおります私の長男がいち早く知ったらしく、またそれから山梨市にいる次男が連絡が取れないまま心配しておりました。震災の様子がテレビに写るもんですから完全にマンションが潰れたと思いまして、男兄弟しか残らないんじゃないかと一瞬お互いにそう思ったということを、あとで述懐しておりました。

根本的なオプティミズムを自覚

 全国的な正確なデータは神社本庁にあると思いますが、兵庫県下では百八十二社が全半
壊にあっております。神戸市全体でいいますと、数的にはビルや家屋というものが全半壊、
焼失合わせまして十八万戸、六千五十五名の死亡ということになっております。九〇%の
方々が圧死だということがデータとして挙げられておりますが、そういう中で、今回のテ
ーマであります「宗教者に何を投げかけたか」という非常に大きな命題について、私とし
ましては、長田神社に奉職しておりましたものですから、ちょうど先日送られてまいりま
した、その長田神社の社報に宮司の津田信基氏が書いております言葉をもって、神社の公
的な立場の発言とさせていただきたいと思うんです。それは、こういう言葉で終わってお
ります。「あまりにも偉大な自然の威力に対し、防災面での配慮を怠ったことへの反省と共
に、このたびの大震災の教訓を全国民に問題としてとらえ、以前にも増した、豊かで安全
な地域社会作りと、世界に誇れる湾岸都市再建のために役立てていかねばならない。それ
が、多くの貴い生命を失われた人々の無念さに応える道であろう」。
 宗教者の発言としては、あるいは食い足りないと思われるかもしれませんが、最近流行
のオカルト的なハルマゲドンとか、そういう予言的な、あるいは終末論的なものは、神社
神道の立場では一切ございません。
 私は神社の境内の中で、被災の直後、 一月二十四日でございましたが、さつそくアルゼ
ンチンから飛んできた「ヘンテ」という雑誌社の取材班から質問を受けました。神道のこ
とに関しましてもお話しましたが、意外に被災者たちの顔が明るいのには驚いた、どうし
てですかという質問がありました。目の前にいる、神社境内でテント二張り、社務所のロ
ビーに避難しておられた約百名、それらの人々の顔が非常に明るい。見ておりましても、
統制が取れないんじゃないかと思いましたが、自然発生的にやっぱリリーダーが出てまい
りました。それはどういう人かといいますと、日頃声を大きくして市場で魚や野菜を売っ
ているおじさんでございまして、会社勤めしている部長クラスの方々は非常におとなしく、おばさんのような方々を後ろで指図するぐらいで、日頃声を張り上げているようなおじさ
んたちがリーダーになって率先して人の世話をするということで、リーダー集団がおのず
からできあがりまして、和気あいあいと炊き出し等やっておられました。
 私は、神社近くで、役員をしておられたおばあちゃんを助けるために二時間近く救済作
業もしましたが、とうてい救済のレスキュー隊が入れない、倒壊したものが道路をふさい
でおりますから、消防車などはもちろん入れません。そういう状況の中で救済作業をさせ
ていただいた中でも、確かに意外に人々の顔が明るい。それはどうしてかという質問であ
りました。これに対し私は、日本人の基本的な神道的考えというものは、人も自然も神の
命の現れであるから、この自然現象を何らかの意味での神の働きだとして受けとめており、
これまでの物欲に走った現代日本人への戒めと受けとめて、自分たちの心の反省や清めが
なされたら、また新しい神の創造力に支えられまして、自分たちの命の生まれ変わりの力
を発揮して、やり直しの新しい生活を始めることができるんだということを、人々は潜在
意識的直感によって自覚しているからではないかということを中し上げた次第でした。決
してペシミズムに陥らない民族的な、根本的なオプティミズムというものがあるからじゃ
ないかということを話したことでした。

存続し続ける宇宙のなかで

 これは、そのときは言いそびれたんですが、台風をたびたび受ける民族的な宿命を持っ
ております我々は、廃墟の中から立ち上がるという訓練がなされまして、あるいはDNA
の中に仕組まれているのかもわかりませんし、さらに言うならば、この前の戦争の敗戦の
体験、私は小学校一年生でございましたが、そのときの体験からいえば、二度目の軽い経験に過ぎなかったとも言えます。軽いと言えばお叱りいただくかと思いますが、語弊ないように願いますが、そういう二度目の体験という感じで受け止めた人々が多かったと思います。他の地域社会の方々から多数の応援をいただいて、今、神戸市は復興しているわけでありますが、そういう淡い期待もございました、事実。
 ですから、そういう中で、私は、失うものが何であって、得るものが何であったかと言われましたら、私自身は宗教者と言われるほどの者じゃありませんが、「無一物中無尽蔵」を信念としておりますから、失うものはないという自覚を持っております。子供にしましても、家族にしましても、全て神様からの恵みもの、授かりものという自覚を持っておりますし、金銭、物に対しましてもそのような気持ちで生活しておりますから、失う物がないつもりでおりまして、やや稼ぎが少ないもんですから、冗談半分で、たくさんの困っている方々がいらっしゃる中で非常に失礼でございますけれども、私の所得が少ないことを承知している娘に対しまして、持っている方々は大変だなぁと漏らしましたら、お父さん、いい言い訳、理由ができたねときつい冗談で言い返されました。日頃の生活実態は、それほど宗教者と言えるものではございませんけれども、生命永遠生き通しの、生成化育発展していく原理を備えた生命実在の、存続し続ける宇宙の中に我々も同原理で生息しているという自覚に基づきまして、このテーマを受けとめるときには、このことから発展的にいろんなことを申し述べることができますが、どうも他のパネラーの皆さんが用意されているレジュメを見ますと場違いのようですし、時間がまいりましたので、個人的な感想をとりあえず申し上げまして終わらしていただきます。

五十日祭 (15000)
日時:2024年02月17日 (土) 22時31分
名前:下総の野人

合掌ありがとうございます

今日は谷口雅春先生の月命日でした。
ちょうど本日または昨日が伊藤陽夫先生の五十日祭に当たる頃かと拝します。

初期の『谷口雅春先生を学ぶ』誌に伊藤先生の講義録が掲載されています。
以下ご紹介申し上げます。再拝

@「実相神学と神道―(上)」平成15年9月号(通巻第12号)
A「実相神学と神道―(下)」平成15年10月号(通巻第13号)
B「続・実相神学と神道(一)」平成16年5月号(通巻第20号)
C「続・実相神学と神道(二)」平成16年6月号(通巻第21号)
D「続・実相神学と神道(三)」平成16年7月号(通巻第22号)



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