谷口恵美子先生、編著『こころの旅路』などよい御本を遺して下さりありがとうございます (14897) |
- 日時:2023年11月09日 (木) 20時50分
名前:このご本の「心」が生きていれば…
感謝合掌 『こころの旅路』より少し
昭和十四年十一月五日 名古屋から東京へ 輝子様 雅春 ……吾々の仕事は今破天荒の仕事をしつつあるのです。今まで、生長の家の仕事を、あまりに慣れてさう価値を感じなかつたのですが、一人の人が救はれるさへ大変な大きな仕事であるのに、何万人が救はれてゐるのかわからぬ程の多数の人が無限の感謝の念で私たちを拝んでゐるのです。吾々が幸福なのは当り前なのです。金を儲けるなどの如き小事ではない。永遠に尽きぬ福田が積まれつつあるのである。(59頁)
昭和十七年一月二十四日 福岡から東京へ かあさん エミちゃん 手紙を書いたり、返事をくれたりする人があることは嬉しいことです。吾々は考へて見ると全く幸福なのです。吾々三人の生活は一つに融け込んでゐるのです。恵美子さんと手紙に書いても、輝子様と手紙に書いても、どちらでも一つの感じがするのです。三人別々だとは思はれないのです。その手紙をどちらが開いてくれても好い。私たちは本当に愛し合つてゐるのだと云ふ感じが、離れてホテルに泊まつてゐるとしみじみと一層深く感じられてくるのです。ひとつのいのち、ひとつのいのち、かう考へるだけでも涙がにじんで来る有り難さです。不思議な悦びです。…(87~8頁)
昭和二十三年二月二十三日 京都及び九州中小都市巡講記(一) 輝子様 谷口雅春 …私は二夜つづきの夜行に殆ど眠つてゐないのである。ただ私は終始神様に心のうちで繰返し祈つてゐた。「神よみ心のままになしたまへ、すべての問題を神にゆだねます。」と云ふのが私の祈りであつた。…(237頁)
昭和二十六年二月十五日 佐世保から東京へ 輝子様 雅春 …入浴したら疲労がなくなつて元気になつた。入浴してくたびれる時は、身体が弱つてゐる時だが、この分なら大丈夫である。愛する輝子よ。幸福であれ。清超、恵美子、佳世子、寿美……皆健康であれ。さやうなら、明日は午前八時長崎に向ふ…(262頁)
昭和二十六年十月十日 東京からお旅先へ幸便で おとうさま 恵美子 お元気でゐらつしやる御様子でよろこんで居ります。何かと御不自由なことばかりで本当に大変ですわね。御健康御幸福を毎日お祈りして居ります。(中略) 明日は私の誕生日です。ありがたうございます。自分が親になつてみて子供の誕生日と云ふものは親にとつて何とも云へなくうれしいものだと云ふことが分かりました。… 皆元気で居りますから御安心下さいませ。 お腹の赤ちゃん(雅宣)も八ヶ月に入りました。とてもよく動きます。佳世子も寿美も大変元気で競争してあばれて居ります。寿美もそろそろお話が上手になることと思ひます。…(319~20頁)
昭和二十七年二月十八日 東京から熊本へ お父様 恵美子 お元気でいらつしやいますか。いつも御父様がお元気でいらつしやるやうお祈りして居ります。おかげ様で私達も皆元気で居ります。佳世子もすつかりよくなりました。寿美も日ましに知恵づき大分やんちやになりました。これからが大切だと思ひます。雅宣も大きくなり顔をぢつとみてうれしい顔をして今日は少し笑ひました。…(323頁)
昭和二十七年四月二十四日 岡山から東京へ 輝子様 雅春 …和倉の温泉で二晩殆ど眠れなかつた私は金沢へ来て二晩とも元気よく眠りました。気分爽快、元気を取戻しましたから御安心下さい。しかし出発して既に十日間を経ましたが、東京からお便りがないので、一寸心配してゐます。皆元気ですか。寿美はどうしてゐます。雅宣も元気ですか。貴女も元気ですか。…(288頁)
以上 再拝
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