《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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勅題(お題)に「詠進」するとは、上御一人に詠進すること ー 『週刊新潮』の「『○○さん』に捧げる詠歌」の言辞を憂ふ (13287)
日時:2021年03月27日 (土) 07時28分
名前:立葵

合掌
三月二十六日に令和三年歌会始の儀が無事開催されましたことをお慶び申し上げます。

御製
人々の願ひと努力が実を結び平らけき世の到るを祈る

皇后陛下御歌
感染の収まりゆくをひた願ひ出で立つ園に梅の実あをし

皇嗣殿下
夏の日に咲き広ごれる稲の花実りの秋へと明るみてくる

皇嗣妃殿下
竹籠に熟るる黄色の花梨の実あまき香りは身に沁みるとほる

眞子内親王殿下
烏瓜その実は冴ゆる朱の色に染まりてゆけり深まる秋に

佳子内親王殿下
鈴懸の木から落ちにし実を割りてふはふは綿毛を空へと飛ばす


歌会始の儀についての宮内庁HPでの解説は以下の通りです。
https://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/utakai.html

武漢肺炎禍の収まらない状況下で歌会始の儀が開催されて御製や御歌を拝することができたことは只々「有り難い」ことでした。
しかし、歌会始の儀も、占領政策によってその意義が伝はらなくなって、単に雲の上の人々のみやびな世界であるとか、短歌といふ文芸を趣味とする一部の人々が嗜むに過ぎない他人事であるかのやうに捉へられてきてはゐないでせうか。

歌会始は、宮内庁の解説にもあります通り古くから天皇陛下の催される月例の歌御会(うたごかい)のうち、新年に開かれる歌御会始(うたごかいはじめ)を受継ぐものです。
明治天皇の思し召しにより、明治七年に一般の詠進が許されるやうになり、同十二年には入選歌が選ばれることも定められました。

天皇陛下や皇族の御製御歌の添削や詠進歌の選などの事務にあたったのが明治二十一年に創設された、宮内省に属する御歌所(おうたどころ)でした。初代所長は明治天皇の御製の判者であり「紀元節」の唱歌の作歌者でもあった高ア正風でした。

終戦後に宮内省は宮内庁に格下げされ、御歌所も廃止させられた後、歌会始は式部職が取扱ひ、民間の選者によって継続してをります。
途絶を免れたことは有難いことではありますが、かつて御歌所に拠って我が国の建国以来、否神代の須佐男命の御時から連綿と続く歌の道「しきしまの道」を辿ってきた事実が等閑に付されてしまってはゐないでせうか。

毎年の「お題」は天皇陛下からいただいたものであり、その年はそのお題に心を寄せて天皇陛下に自分なりの三十一文字でお応へ申し上げるのが詠進の営みであると思ってをります。
いつも締切直前に主人に催促されながらといふのが実態ですが、天皇皇后両陛下の御許にお届け申し上げようと、私も拙い歌を詠進して参りました。

(「お題」は本来「勅題」と申し上げてをりました。谷口雅春先生のお書きになられた雅春先生御自身の詠進歌の短冊を所有者から見せて頂いたことがあります。「勅題 若」と記された躍動感溢れる麗しい墨蹟でした。)

さて、畏くもお題には皇族の御方々が詠進されて一般国民もそれに倣って詠進するといふことが忘れ去られ、あらうことか宮様の御詠草を反逆の歌であるとか、「『○○さん』に捧げる詠歌」などと民間人の固有名詞を入れて記事とした『週刊新潮』4月1日号の挙は許し難いことこの上ありません。
歌会始の儀の開催前に御歌が公表されてしまったといふ前代未聞の事態にも言葉を失ひました。

眞子内親王殿下の御詠進歌
烏瓜その実は冴ゆる朱の色に染まりてゆけり深まる秋に

この御歌が、件の意味合ひを籠めた個人的な御恋慕の御心を天皇陛下でない人物に捧げられたものだと主張して、もっともらしく解説する専門家なる人々の言葉を盛り込んだ紙面は見るに耐へません。

お題「実」に寄せて烏瓜の実の色づきをお詠みになられた御歌といふ以上の何を深読みしなければならないのでせうか。
眞子内親王殿下の御結婚の御事は天皇陛下の御宸襟を拝し奉りて良き方向へと進むことをお祈り申し上げるばかりです。
しかし、歌会始の御詠進歌を週刊誌その他の公器が自分達の好きなやうに歪曲して伝へることはあってはなりません。

そのやうな方々やその記事を面白がる方々に申し上げたいことは、あなたも令和四年のお題「窓」に是非詠進なさって歌会始の鴻恩に浴して下さいといふことに尽きます。
再拝



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