4月25日開催「第8回全国大会」のゲスト講師・藤原正彦先生から「男系」による皇統を護ることの重要性を学びます。 (13244) |
- 日時:2021年02月24日 (水) 15時24分
名前:「谷口雅春先生を学ぶ会」本部
合掌 ありがとうございます。
ここに紹介させていただくのは、小泉内閣の時「女系天皇」が政治課題となった際、フジの「新報道2001」という番組で藤原正彦先生が言われたことを編集したものです。
〈男性司会者 藤原さんは「女系天皇」には反対だということですが、どうしてですか?
藤原先生 どうしてって、あまりにも明らかすぎてね。1+1はどうして2かって言われるようなもんでね。答えようがないですね。…
男性司会者 今回その、議論に出てることはね、このままだと天皇家が途絶えてしまうという…。続けるためにはやっぱり変えなければいけないのかなって言うことで、「女系天皇」が出てきてると思うんですけど、いかがですか?
藤原先生 まあ、皇室典範を変えなければいけないことは当たり前ですね。これは戦後変えられたものですね、今のものはね。あのままでは皇室が危ない。これは変えなければいけない。しかし、皇室典範について討議すべきは「女系か男系か」って言うより、それは討議することすら許されないもんですね。 要するに「いかにして男系をつなぐか、その方法について知恵を集める」こと。これが至急しないといけないことですね。
男性司会者 はあ、はあ。
藤原先生 「男系かどうか」って、これはですね、2000年続いたものを捨てるなんてことはねえ? 国柄中の国柄、万世一系ってことはね。中核中の中核ですね。これを捨てるなんて、議論すること自身が、頭がクラクラするようなことなんですね。
女性司会者 あの、女系天皇を容認する根拠として、有識者会議はですね、「憲法と国民の声をもっとも重視した」とコメントを出してるんですけど、これについてはどうでしょうか?
藤原先生 これも言語に絶する意見ですね。憲法っていうのはですね、「時の流行の主張」に過ぎないっていうことですね。明治時代には欽定憲法があって、戦後はGHQ憲法、平和憲法があったと、それだけのことで、その時の流行りですね。もしも憲法を基準に皇室を考えるんだったら、憲法改正のたびに皇室を変えないといけなくなりますね。これじゃあ伝統も何もあったもんじゃないですね。あるいは、「世論をうかがう」。こんなもの、あまりにもアホくさくてですね。世論なんて何も関係のない話ですね。
女性司会者 あ、そうなんですか?
藤原先生 国民の声なんて聞いてたら国は潰れますからね。
女性司会者 でも(天皇は国民統合の)象徴ですよねえ。
藤原先生 それはですね、そのようにしたGHQが悪かっただけで、「皇室典範を憲法の下に置いた」ってそれ自身が誤ってるわけで。 例えばですね、世論なんて一日で変わるもんですね。憲法は数十年か何年か知りませんけど。一日にして変わる、そのような意見に指針を置いたら伝統は全く保てないんですね。 そもそも現代人、平成の民が、何ゆえにそのような2000年の伝統を変える権利があるかって言うことですね。飛鳥の時代から、奈良、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和ときて、その人たちがみんなでですね、必死の思いで万世一系を繋いできたわけですね。これをですね、なんで平成の民が、自分たちの世論で一気に変えることができるのかと。 これはですね、内閣が変えることも、国会が変えることも許されないこと。天皇陛下ご自身が変えることすら許されないことですね。〉
ここには、伝統を世論で変えていいのかという根本的な問いがあります。
令和の世論、簡単に言うならば、その多数決をもって2681年の伝統を変えてしまったとしたら、令和の民とは何という横暴な権力者であろうかということになるのではないでしょうか。
多数決で決めるのが民主主義というのであれば、令和の御代に生きている者だけではない、この日本という国に生を享けたなべてのそれでなければならないのではないでしょうか。
それであってはじめて伝統を護ることができるのだと思うものであります。
尊師の仰る、伝統を護るという「保守」の精神は、誠に重要なご指摘であります。
《「保守」ということは、時代の変遷でふらつくことなく、真理を保ち守りつづけるという意味でなければならないのである。移り変る現象界の基準や国民の理想も一緒くたに変遷させて行くのが「近代化」であるならば、そんな「近代」は、やがて時代の移り変りに従って、スグもう「近代」でなくなり、「中世」になり古びた「古代」になってしまうであろう。時間未だ発せざる古(いにし)えから変ることなく、常に新しいのが「真理」である。》(『生長の家』誌・昭和51年9月号「明窓浄机」)
全国大会での藤原先生のご講話が今から本当に楽しみでなりません。
どなたでもご参加できます。
お待ちしております。再拝
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