祖国日本の存在理由たる真理を守りつづけるのが保守党の使命 (13221) |
- 日時:2021年02月05日 (金) 17時41分
名前:破邪顕正
表題は、『生長の家』誌・昭和51年9月号「明窓浄机」にあります。
まず、このご文章の背景について書いておきます。
当時、国会はロッキード事件で紛糾していました。
その中で、自民党を離党して、新しい政党をつくろうとしたのが河野洋平氏であります。
河野氏は、ここで、自民党の近代化を提唱します。
その念頭にあったのが、自民党の結党理念ともいうべき「自主憲法制定」という党綱領の削除でありました。
これを受けて、尊師はこう仰るのです。
《「保守」ということは、時代の変遷でふらつくことなく、真理を保ち守りつづけるという意味でなければならないのである。移り変る現象界の基準や国民の理想も一緒くたに変遷させて行くのが「近代化」であるならば、そんな「近代」は、やがて時代の移り変りに従って、スグもう「近代」でなくなり、「中世」になり古びた「古代」になってしまうであろう。時間未だ発せざる古(いにし)えから変ることなく、常に新しいのが「真理」である。その「真理」の実現を期して政策を計画し実践して行くのが保守党である筈である。移り変る新規の風潮を追って変転して行く「近代化」は、やがて「中世化」につながるものに過ぎないのである。》
このお言葉、今の総裁、並びに現教団に聞かせたいところですね。
ご存じのように、現総裁は、時代は替わった、もはや東西冷戦の時代ではない…。
だから愛国書は要らないし、愛国運動も展開しないと言ったわけです。
ところが、今や、どうですか。
脱冷戦で、国家の壁は消えましたか。
米中の対立は抜き差しならないところまできているではありませんか。
今日のコロナ禍、ワクチンを巡って争奪戦だって展開されているではありませんか。
強い国家でなければ生き残れない…。
そんな現実を、私たちは今、目の当たりにしているではありませんか。
尊師の説かれた「真理」を、現総裁は、時代の流れで葬り去ろうとしたわけですが、却ってその時代の流れによって現総裁の「非真理」性が満天下に晒された言っていいのではないでしょうか。
さて、表題のご文章は、更にこう続きます。
《すべてのもの≠ノは中心がある。これが真理である。…日本国が天皇中心を失えば原子が原子核を失い、太陽系が太陽を失ったように、もう吾らの祖国日本は存在しなくなるのである。そして日本民族は、太陽という中心をうしなった遊星のように離散してしまう。だから太陽中心の祖国創立の天照大御神の聖なる理念は失ってはならないのである。この祖国日本の存在理由たる真理を守りつづけるのが保守党の使命であらねばならないのだ。》
尊師が、自民党を支持せられたのは、各政党の中で、最も、ここにいわれる祖国日本の存在理由たる真理を守りつづけるのが保守党の使命≠フ資格を有していると判断せられたればこそだと私は考えます。
常に、尊師のお言葉に従って、判断していくべきであると改めて思うものであります。
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