私が「トキ」さんに関心を抱く理由を書いておきます… (12691) |
- 日時:2020年10月12日 (月) 16時36分
名前:破邪顕正
経済学用語に、「埋没費用」と「機会費用」というのがあります。
前者は、「もったいない」「元をとらないと」「損をしたくない」というような考え方を指します。
例えば、1,800円を払って映画館に入ったとします。
しかし、最初の10分で、これは思っていたような映画ではない、面白くないなと感じたとします。
でも、「もう、お金を払ってしまったのだから損はしたくないし、もしかしたら、これから先、面白くなるかもしれないから、最後まで見よう」という考え方です。
後者は、それとは逆で、映画が面白くないと思ったら、サッと見切りをつけて、映画館を出て、そこで得た時間を別のことに使おうとする考え方です。
どちらを選択するかは、人それぞれだと思います。
一概に、どちらがいいかは言えないと私は思っています。
どうして、この話を紹介させていただいたか。
教団に残っている信徒の中には、案外、前者の考えを持っている人が多いのではないかと思ったからです。
長年、お付き合いしてきた仲間がいるし、それを今更、失うのはもったいない…。
組織の中で築いてきた立場もあるし、それを失うのは誠に損である…。
今はちょっとオカシイと思うことようなこともあるけど、4代目さんになったら変わるかもしれないし、それに期待して、このまま最後まで残り続けることにしよう…。
そういう考え方をもって組織に残り続ける…。
それもまた一つの立場であり、見識であるとは思います。
それに対して、後者は、残り続けた結果、案の定、つまらないものだったと分かったらどうなるか…。
後悔、先に立たず。
あの時間はもう戻ってはこない…。
そういう悔いだけはしたくない…。
何でも、アメリカのある地域では、90歳になると、こんなアンケートが取られるのだそうです。
「90年間の人生を振り返って、もっとも後悔したことは何ですか?」
この問いに対して、なんと9割の人がまったくの同じ回答だった。
「もっと冒険しておけばよかった…」
こういう後悔だけはしたくない。
だから、このまま居残り続けても、時間がもったいないだけ。
その時間を、もっと有意義な、自分の好きなことに活かしていこう。
そう決断して、きっぱりと教団に見切りをつける…。
現総裁の存在は、信徒ひとり一人に、どちらの生き方を選択するのか、それを問うているのではないのか…。
私にとって、「トキ」さんは、好対照な生き方を選択しているということで、一目置かざるを得ない存在になっているのです。
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