《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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榎本恵吾師「無神」抄 (12003)
日時:2020年05月21日 (木) 18時41分
名前:下総の野人

合掌ありがとうございます

岡正章先生が紹介されていて読ませていただきました。以下はその抄録であります。再拝


もしも、神というものがあって、その神に向かって誰かが「神は無い」と言ったとすれば、神は、「その通りである。私は無いのである。」と言われるであろう。

そして逆に、その人に対して、「あなたによって私は生かされているのであります」といって礼拝されるのではなかろうか。

神は全宇宙を創造し給うていながらその姿を消しておられるのであります。

神は、人間を礼拝し給うているのであります。

どこまで消しておられるか。

それは、神がお生みになった人間に「神は無い」といえるようにしておられるまでにであります。

「神は無い」という声も、神のいのちによって人間はそう言っているのであります。

そこまで神ご自身で、無神になっておられるのであります。

「神など無い」と言えば言うほど、そこに、神の無神の聖なる輝きが、証明されているのではないでしょうか。

日本神道の幽の幽なる神とは、ある意味でこのことを言っているのかもしれません。

宗教も、真の宗教はこの神の無神なる輝きをうつしたものであるはづである。

宗教が「この教えがお前たちを救ってやるのである。この教えにふれなければ、あなたは救われない。」というようなものであれば、即、それは神ではなく、愛ではなく、聖なるものであるという訳にはいかないのである。

人前に立って「救ってやった。救ってやった。」というところには、聖なるものはないのである。

説法も、お経も、そこにもし「この説法を聴かなければ救われない」とか、「この本を、このお経を読まなければ救われませんよ」というのを、少しでも残しておれば、それは無我ではなく、愛でもないのである。

おおよそ宗教は、全能なる神を信ずるのである。

その信ずべき全能なるものの、生んだものの中に、これから救って完全にしてやらなければならないものがあると観ることほどの不信はあり得ないのであります。

ただ、もし宗教にゆるされるべき道があるとすれば、それは神の生んだ萬物を拝むこと祝福することのみであります。

救済活動、救済活動と大声でよばわるものもあるが、おおよそ救済活動とか愛の行いとかいうものは、人前に宣伝すべきものではないのではないでしょうか。
 
「私はこれだけの救済活動をしました。」
「私はこれだけの愛の行いをしました。」
と、それを競っているところには、はたして愛なるものはあるのでありましょうか。

誰にも気づかれずにすべてを潤すのが愛であるとすれば、それが深ければ深いほど尊ければ尊いほど、気づかれないところの愛によって私たちはどれほど生かされていることでありましょう。

その意味において、即ち、宗教は萬物を礼拝し祝福するためにのみあるという意味においては、神道の神社には、ご神体として鏡が置かれているのでありましょう。

この鏡は、そこに来る人々の姿を写すのである。
その写った姿をまつっているのが、神社である。
その鏡の前に立った人をご神体としてまつっているのが神社なのである。

そして、その鏡の前に立って人は自分の姿に気づくのである。

自分で自分が甦がえるのである。


鏡がゆがみなく、完全に澄み切っていることが宗教の宗教たる所以なのである。

神は知る必要がないということは、信ずることがいらないということである。

なぜ生まれつき、信仰の篤い者と、信仰のうすい者とがあるのであるか。

もしも、信ずること篤きものをよりよく生かし、しからざるものをより少なく生かすということがありとすれば、これは全能なるものの姿ではあり得ないであろう。

これでは、人間は神を恨まざるを得ないのではなかろうか。

このような神を人間は許すことは出来ないであろう。

それではたしかに創り主である神の方に、責任があるであろう。

そのような神に、感謝と尊祟の心を起こすことは不可能である。

可能なことは、そのような不幸等の世界しか作ることの出来ない神を軽蔑することだけである。

そこには、神と神以外の不完全なるものとの対立がある。

そこに美しさが欠けて来るのである。そこに、神と神以外のものとの戦いがある。

http://misumaru.la.coocan.jp/



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