小さなクモの智慧 (12186) |
- 日時:2020年06月15日 (月) 02時00分
名前:あめのうずめ
ありがとうございます。
こちらのスレッドが、後ろにいってしまったので、投稿させていただきました。
ここからは、コーヒーブレイクのつもりで、ご高覧ください。
二年ほど前の春先の事でしたが、我が家の小さな庭に、クモが住み着いていたんですね。
それはとても小さくて、一センチにも満たない緑色をしたクモでした。
私は、ガーデニングが趣味なので、そのクモと、毎日顔を合わせていた訳なんです(笑)
クモというのは、中々面白い生き物で、頭を逆さまにして巣の中心に陣取っているのですが、30分に一回位は巣のすみっこに行って、休憩したりするのです。
ところが、春先は思いのほか風や雨が多くて、その度に、巣が破れてしまうんですね。
しばらく雨が続いたりすると、どうしたかな?と思うんですが、翌日はまた、せっせと巣作りしていて、とても可愛いものです。
そんな風に観察していくうちに、ある事に気づいたんです。
巣が、破れてしまった時に、巣を修復する時と、新たな巣を作り始める時とがあるんです。
それは、巣の大きさに関係無いので、大変不思議に思いました。
良く観ていくと、クモは、主軸となる縦糸が一本でも切れてしまうと、今迄の巣をあっさりと捨てて、新たな巣を作り始めるんです。
あんなに頑張って作った巣なのにと、こちらは思うんですが、主軸無き巣が、もはや役に立たない事を、知っているんですね。
かと思うと、どんなにズタズタに破れてしまったように見える巣であっても、主軸となる縦糸のしっかりしているものは、どれだけ時間をかけても修理をするのです。
自分の巣を俯瞰できる訳でもないのに、この智慧は、一体どこから来るのかしらと、驚嘆せずにはいられませんでした。
今の教団は、ちょうど主軸となる縦糸を、すべて無くしてしまったクモの巣のようです。
風のような思想に揺れながら、やがてはもつれて消えてしまう他はないように思います。
大袈裟かもしれないけれども、捨ててしまった大きな巣の向こうで、せっせと新しい巣作りに懸命に励んでいるクモに対して、私は神々しささえ感じたのでした。
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