《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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限りなく日本に感謝する ( 本スレッドの最後に 【 日本国史学会 】 を紹介しております )  (11851)
日時:2020年04月26日 (日) 16時49分
名前:明鏡


< 国家の品格は 先祖への尊敬心に始まる >


もと外交官であった岡崎久彦氏は、マスコミの 「 冷戦時代 」 の報道について、

次のように述べている。


< ベルリンの壁が崩れ、ソ連が崩壊したとき 気の早いマスコミは

「 これで冷戦時代は終結した 」 と はしゃぎましたが、冷戦が終わったのは

ヨーロッパだけのことで、極東は 全然違うのです。・・・・・・


極東に関するかぎり、ボーダレスなんて言葉はまったく関係ない。

これまでヨーロッパを主要な舞台としていた国際戦略論の舞台が、

極東に移ってきたと見るべきなのです。>


岡崎久彦氏と言えば、40年間 外務省に勤務し、最後には 特命全権大使に

任命された方である。< 特命全権大使というのは 天皇陛下から認証される

認証官ですので、位階としては 次官よりも上になります。>


岡崎氏は、下記の本を、渡部昇一氏と対談形式で著述されている。

『 賢者は歴史に学ぶ 日本が 「 尊敬される国 」 となるために 』

著者 渡部昇一氏、岡崎久彦氏 クレスト社



( 上記の書籍を改訂・改題したものが、下記の書籍です。

『 尊敬される国民 品格ある国家 』 著者 渡部昇一氏、岡崎久彦氏  ワック株式会社 )



上記の内容で、興味深かったのは、< もし、日本が大東亜戦争に突入していくのを

防ぐとすれば、どの時点までなら可能だったでしょうか。戦争のコースを変える

としたら、いつがラスト・チャンスだったか > という両者の見解でした。


どちらも、 共通するものがありますが、岡崎氏は、< その鍵を握るのは、

日英同盟 です。もし、日英同盟さえ維持していれば、日本は戦争(大東亜戦争)を

しなくとも済んだというのが私の観察です。>


櫻井よしこ氏も、日英同盟の破棄の時点から、「 日本は開戦を避けることができない状況に

陥った 」 と述べている。


一方、渡部氏は、日露戦争後の「 桂・ハリマン仮条約 」 ( 南満州鉄道を日米合併で

経営する) を破棄しなかったら、< 満州事変も起こりえなかったし、また日米関係も

緊張しなかった> という。


わが国の近現代史において、北清事変(1900・明治33年)、日英同盟(1902・明治35年)、

日露戦争(1904〜1905・明治37〜38年)前後あたりから詳しく把握してゆくことは、

とても大事であると考える。



また、渡部昇一氏は上記の本の中で、スマイルズの 『 品性論 』 から下記の文章を引用して

< 国家の品格は 先祖への尊敬心に始まる >と述べている。


< 国としての品格は、自分たちは偉大なる民族に属するという感情から、その支持と力を

得るものである。先祖の偉大さを受け継ぎ、先祖の遂(と)げた栄光を永続させるべきだと

いう風土がその国に出来上がったときに、国家としての品格が高まる >( 渡部昇一 訳 )


なお、わが国の近現代史について、下記の書籍も、貴重な示唆を与えてくれるものである。

『 年表で読む 明解! 日本近現代史 』 渡部昇一著 海竜社 

2回 通読したが、とても読みやすい。





中国、軍事 挑発 弱めず … 1〜3月の 尖閣沖 進入 57% 増 (11852)
日時:2020年04月26日 (日) 17時18分
名前:明鏡


岡崎久彦氏は、前掲書で、< 中国の行動は 単なるナショナリズムから発せられるというよりも

‟ 帝国の回復主義 ” > であると述べ、ここに 国際 摩擦 を惹(ひ)き起こす原因があるという。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200425-00050242-yom-pol

4/26(日) 13:40配信

読売新聞オンライン

 新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、中国が依然として日本周辺での軍事的な挑発を続けている。沖縄県・尖閣諸島の「領有権」主張で譲らず、日本側の即応態勢を試す狙いがあるとみられる。日米両国は共同訓練などを通じて抑止力の強化に努めている。

 防衛省や海上保安庁によると、1〜3月の中国公船による尖閣諸島周辺の接続水域内への進入は289隻と、前年同期比で57%増えた。今月11日には、中国の空母「遼寧」とミサイル駆逐艦など計6隻が沖縄本島と宮古島の間を南下して太平洋に入り、南シナ海にも回って訓練を実施した。

 領空侵犯の恐れがある中国機に対して航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した回数も1〜3月で152回と高い水準が続いている。

 河野防衛相は24日の記者会見で、「世界各国が協調して、いかに(感染症を)封じ込めるかという時期に、軍事的な拡大を図るのは、いつにも増して許されない」と述べ、中国を厳しく批判した。

 中国は、国内で感染症が拡大した1月以降も、軍事的な動きを緩めていない。元海上自衛隊自衛艦隊司令官の香田洋二氏は中国の意図について、「台湾を念頭に、南シナ海での活動も活発化させている。尖閣諸島の『領有権』など従来の主張をコロナ禍でも弱めることはないという意思表示だ」と分析する。

 米軍は太平洋に展開中の空母「セオドア・ルーズベルト」で集団感染が発生。自衛隊も感染防止のため複数の部隊が交流する訓練を当面行わないなど、両国は感染症対策に追われている。

 日米両国は、こうした状況下で相次ぐ中国の挑発行為に危機感を募らせている。

 22日には、航空自衛隊のF15戦闘機など15機と、米本土から飛来したB1戦略爆撃機など5機が、日本海や沖縄周辺の上空で訓練を実施。東シナ海では10〜11日、海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」と米軍の強襲揚陸艦「アメリカ」が共同訓練を行い、周辺海域での即応態勢を示した。24日夜に行われた河野氏とエスパー米国防長官との電話会談でも、新型コロナウイルス問題のほか、中国の挑発行為への対応などを協議したもようだ。

 防衛省幹部は「中国は日米の即応能力を測ろうとしている。感染症のせいで対応できなければ、中国の思うつぼだ。日米の連携強化が不可欠だ」と語る。




情報 と 戦略こそ、外交の要(かなめ) (11876)
日時:2020年04月28日 (火) 20時41分
名前:明鏡


前掲書では、日米戦争の開戦後も < 何らかの講和ができた可能性 > についても、

観察されている。これは、岡崎久彦氏も渡部昇一氏も同じ見解である。


少し長いが、以下に引用させていただきたい。


< 日米戦争は 「 ベトナム化 」 できた


岡 崎  しかも、たとえ真珠湾攻撃が行われたあとでも、まだ日本には リカバリー・チャンスは

残されていたのです。

それは開戦後にハル・ノートを公表するという手段です。つまり、「 日本が開戦を決断せざるを

えなかったのは、アメリカが難癖(なんくせ)をつけてきたからである。日本と日本国民は、

みずからの生存を賭(か)けて、この戦いを始めたのだ 」 ということを、ハル・ノートという

証拠を見せてアピールすればよかった。

そうすれば、日米戦争は 「 ベトナム化 」 できたのです。


アメリカ民主主義の健全さというのは、こういう事実が日本から出された場合、

「 やっぱりアメリカのほうが道義的に問題があるのではないか 」 という議論が出てくる

ところにあるわけです。


ハル・ノートを公開し、日本の立場をアメリカ国民に知らせておけば、硫黄島の戦いあたりで、

幕引きができた可能性は充分にあります。アメリカ海兵隊員二万の犠牲を出した時点で、

反戦・厭戦(えんせん)の世論が出てきたことでしょう。「 これほどの犠牲者を出してまで、

やる戦争だろうか 」 という話がきっと出たと思います。・・・・・・



・・・・・ 日露戦争が始まり、日露間の外交文書が公表されると、国際世論の同情は

みな日本に集まった。「 そこまで日本は低姿勢にロシアと交渉していたのか。それなら、

日本がロシアに宣戦布告するのも理解できる 」 というわけです。これが戦略というものです。

もし、日露戦争当時の知恵が昭和前期の日本にあれば、あんな日米交渉にはならなかった

ことでしょう。


・・・・・・ そして、それでも戦争するのであれば、とことん騎士道的に戦う。

つまり、ことさらにアメリカの捕虜を優遇し、しかも硫黄島のような勇猛な戦いを見せ付ける

わけです。そうすれば、間違いなくアメリカには厭戦(えんせん)気分が満ち溢(あふ)れた―

私はそう思います。>


米国について、岡崎氏は < 世論が最終決定権をもっている >といい、渡部氏も< 「 皆の衆 」

の国 > であるといい、アングロ・サクソン世界との付合いは、情報を公開することで、

米国 国民に語り掛ける外交こそが、日本の課題であると述べている。




国際政治は バランス・オブ・パワーである (11882)
日時:2020年04月30日 (木) 13時00分
名前:明鏡


今、報道によると、北朝鮮と中国の動きが気になるところである。


かつて、もと外交官である岡崎久彦氏は、アジア情勢について、こう述べている。

< アジアの状況というのは、中国を中心とするバランス・オブ・パワーの政治と観念するのが

一番正しい解釈だろうと思います。>


そして、バランス・オブ・パワーについて、

< 国際政治というのは、バランス・オブ・パワー >、 即ち < ものごとを平和的解決以外に

できない形をつくる > ことであると述べている。


<ものごとを平和的にしか解決できない形がバランス・オブ・パワーである>から、

わが国の場合、<日米同盟が非常にしっかりしていれば、平和的解決以外はあり得ませんから、

そういう形をつくることがバランス・オブ・パワーと考えるべきだろうと思います。>



https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200430-00000022-jij-pol


「コロナ後」の秩序変化警戒 対中連携、各国に呼び掛け 河野防衛相

4/30(木) 7:24配信

中国による埋め立てが進む南沙諸島の(左上から時計回りに)クアテロン礁、ジョンソン南礁、ヒューズ礁、ファイアリクロス礁=全て2016年5月上旬撮影(フィリピン国軍関係者提供)


 河野太郎防衛相が欧米諸国との「積極外交」を展開している。

 新型コロナウイルスの世界的な流行で、各国との防衛交流が停滞。感染収束後に中国が軍事的、経済的に影響力を増すとの警戒感から、各国に連携を呼び掛けている。

【写真】中国空母が沖縄―宮古間を北上

 河野氏は28日、英国のウォレス国防相と電話会談し、「自由で開かれたインド太平洋」構想をめぐり協力を確認。今月下旬以降、米国、フランス、ドイツ各国の国防相とも相次いで電話会談を行った。

 背景には、新型コロナウイルス感染拡大の中でも、東・南シナ海で存在感を誇示する中国がある。中国は11〜28日、空母「遼寧」など6隻を沖縄本島と宮古島の間で初めて往復させた。

 ベトナム外務省は3日、ベトナム漁船が西沙(英語名パラセル)諸島付近で中国海警局の船舶に追突され沈没したと発表。中国は南シナ海で行政区設置に踏み切り、日本政府は「力による一方的な現状変更」(防衛省幹部)とみて、警戒している。

 さらに、中国は「一帯一路」経済圏構想に参加した国々を中心に、マスクなどの物資や医療を支援。欧州では、中国を念頭に、経済低迷で通信などの重要インフラ買収への懸念も出始めた。

 河野氏は28日の記者会見で「コロナの影響で国際秩序の枠組みにどういう変化が起きるか(各国と)話している」と説明。今後も各国との電話会談を重ね、関係強化に努める考えだ。 




次に、元朝日新聞記者の長谷川熙(ひろし)氏が

『 崩壊 朝日新聞 』 ワック株式会社 (平成30年・2018年6月26日 初版発行・改定新版)の中で、

述べていることを紹介させていただきたい。


< 戦前は 日本の破綻の水先案内のような朝日紙面が目立ち、戦後は、朝日紙の主張とは異なる、

むしろ 逆の道を 日本は歩んで 成功した。>


因(ちな)みに、谷口雅宣総裁のブログ『 唐松模様 』を 「 朝日新聞 」 で検索したら、

「 朝日新聞 」の語が、200ヶ所を超えていた。( 今は 検索機能が表示されていないようである。)






『 History of Japan 』 (11982)
日時:2020年05月16日 (土) 20時33分
名前:明鏡


『 日本の歴史 本当は何がすごいのか 』  田中英道 著  扶桑社 発行


本書の英語版 『 History of Japan 』 がヨーロッパの出版社から発行されており、

著者が < 英語の堪能(たんのう)な岡崎久彦先生(元外交官)にお送りしたところ、

「 感銘を受けました。岡倉天心の『 茶の本 』と同じ意欲を感じます 」 と書かれた

お葉書 > を頂いているという。



田中英道氏は、次のように述べている。

日本の国史を語るとき、< 伝統の力 ( 伝統的価値の尊重 )、美への情熱( 美的価値へ

の注目 )、 宗教( 宗教性への回帰 ) > 、この三つの力を強く感じるという。


<この三つの力が働いているからこそ、日本人の精神は安定しているのであり、それが社会、

政治、経済の基礎にあるからこそ、私たちは、日本人として世界で生きていけるのです。>


本書は、< 通史 > と < コラム > という構成になっており、< コラム > では エピソード等、

内容について踏み込んだ記述となっている。




なお、著者は、日本国史学会 の代表理事でもあります。


本スレッドの最後に、【 日本国史学会 】 を ご紹介させていただきます。

http://kokushigaku.com/contents.html






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