あふぐけふこそたのしけれ ー 紀元二千六百八十年をことほぎて (11598) |
- 日時:2020年01月16日 (木) 06時04分
名前:立葵
合掌 新しい年を迎へ、沢山の方々からいただいたカレンダーを掛ける場所を探して嬉しい悲鳴をあげてゐます。 色々なカレンダーには、西暦2020年の表示はほぼ全てになされてをります。 令和二年の元号の有無は各種それぞれです。改元と製作時期とが折り合はず、やむなく書けなかった版元もあるかもしれません。
その中でとりわけ目を引き、爽やかな印象を与へてくれるのは、「皇紀二千六百八十年」が明記されてゐるカレンダーです。 贈り主の会社の理念が伝はって参ります。ある有名な日用品製造販売会社です。
今年は皇紀二千六百八十年の節目の年です。
昨年、天皇陛下には御代替りの諸儀式および大嘗祭を恙なく執り行はせられました。 その御稜威はあまねく輝きわたり、国民はもとより、諸外国の方々もまた、日本の国の神代より連綿と続く伝統、まさに「みやび」の奥深さに感じ入った瞬間ではなかったでせうか。
2月11日の建国記念の日は、占領下の昭和23年に廃止させられた「紀元節」の精神を取り戻すべく、谷口雅春先生のお説き下さる日本国家の理念を学び且つ「限りなく日本を愛す」る御悲願にお応へせんと起ち上がった方々を中心とした尊い実際運動によって昭和41年に制定され、翌42年より実施されました。
この日を迎へるにあたり、私達は、途切れることなく確かに続いてきた皇統(勿論、男系継承を懸命に護り継いで)をいただく我が国の肇(はじ)まりをもっともっと声に出して、形に顕してお祝ひしていきたいものだと切に願ひます。
せっかく制定された建国記念の日の意義は、決してまともに教へられたり伝へられたりしてゐるとは言ひ難いのが残念な現実だと思ひます。 何よりも私自身も何故この日が国の誕生日なのかあまり知らずにゐて平気でした。
幸ひ生長の家の御教へに導かれて共に学ぶ場に入れていただいたり、建国記念の日の奉祝を呼びかけるために街頭に立って一番苦手なマイクでの情宣活動まで経験させていただいたりしたことなどを通して、徐々に内に蘇るものを感じて参りました。
そして初めて、紀元節の歌の歌詞には日本の建国の物語と理念とが凝縮されてゐることにも感動しました。
この歌を掲載してゐる戦後の唱歌集や楽譜類などには、それを台無しにしてゐるかのやうな否定的な解説が多く見られます。曰く、歌はされた、利用された云々。
この歌は決してそのやうな不名誉な曰くつきの唱歌ではありません。 谷口雅春先生のお説き下さる、古事記に顕れた建国の理念をさらに学び続け、神武天皇様が「海道東征」を成し遂げられて橿原の宮に都を開かれた往時を偲びつつ、「仰ぐ今日こそたのしけれ。」と皆で奉唱いたしたいと希ひます。
明治26年8月12日公布 「文部省告示第三號別册・官報第三千三十七號附録『祝日大祭日歌詞竝樂譜』」より (ルビは原文より適宜謹抜萃)
紀元節 高ア正風作歌 伊澤修二作曲
第一章 雲に聳ゆる高千穂の。高根おろしに草も木も。なびきふしけん大御世を。仰ぐ今日こそたのしけれ。
第二章 海原なせる埴安の。池のおもより猶(なほ)ひろき。めぐみの波に浴(あ)みし世を。あふぐけふこそたのしけれ。
第三章 天津(あまつ)ひつぎの高みくら。千代よろづよに動(うご)きなき。もとゐ定めしそのかみを。仰ぐけふこそたのしけれ。
第四章 空にかゞやく日のもとの。萬(よろづ)の國にたぐひなき。國のみはしらたてし世を。あふぐけふこそたのしけれ。
再拝
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