「天皇絶対信仰」思想の系譜 (11428) |
- 日時:2019年10月25日 (金) 07時04分
名前:聖地巡拝参加者
谷口雅春先生の「天皇絶対信仰」思想は、 本居宣長や平田篤胤を祖とする国学思想の完成形として、 昭和初期の日本に出現したのかも知れない、と思うようになりました。 ただし、もちろんそれらの遥か以前、例えば鎌倉時代初期の 順徳天皇による『禁秘抄』など、 天皇そのものの在り方についての考察、思想や、 もっと根本的には『記・紀神話』の世界の神観・天皇観等が 積み重なり、最終的に 雅春先生の『「天皇絶対信仰』思想」に至ったのでは、と思います。 この点で、私の敬愛します三島由紀夫氏は、 文学芸術・現代思想的なアプローチを展開されましたが、 氏の大きな転換点となった 「人間宣言(と言われながら、決してそんなものではなかった)」についての解釈が、 いささか矯激であった、と言わざるを得ないのかも知れません。 返す返すも残念に思いますが、 それこそが「三島文学」だったのでしょう。 以上、練成会を終えての単なる独り言で申し訳ありません。
|
|