《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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谷口雅春先生に帰りましょう・伝統板・第二
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昔のてぶりわするなよゆめ(明治天皇御製) ー大嘗宮の茅葺を切望するも (11252)
日時:2019年09月15日 (日) 13時43分
名前:立葵

明治天皇御製
明治四十三年
神祇
わがくには神のすゑなり神まつる昔のてぶりわするなよゆめ

※ 神まつるむかしのてぶり=神祭りの古来のしきたり。
(明治神宮編『新抄 明治天皇御集 昭憲皇太后御集』昭和55年 角川文庫p.148の註)
※ わする=忘れる
※ ゆめ=決して

合掌
この実りの秋、天皇陛下におかせられましては10月22日に即位礼正殿の儀、11月14〜15日には大嘗祭に臨まれますことは誠に慶賀の至りです。

その慶びの中で、ただ一つ遺憾なことは、皇位継承の諸儀式で殊に大切な宮中祭祀である大嘗祭が斎行される大嘗宮(悠紀殿(ゆきでん)、主基殿(すきでん)、廻立殿(かいりゅうでん)の主要三殿)の屋根が伝統に則った茅葺から板葺に変更されたことです。

歴代天皇陛下が御即位にあたり「国安かれ民安かれ」の祈りを古式ゆかしく捧げられる大嘗宮の屋根の仕様は、延喜式に明記されてをり、千三百有余年連綿として受け継がれてきました。

長い歴史の中にはその大切なお祭の中絶や衰微といった畏くも残念な時期もありました。そのやうな状況下においても大嘗祭の心は歴代天皇様に受け継がれ、やがて形と共に再興して参りました。

冒頭に謹掲の明治天皇御製の大御心の如く、「昔のてぶり」を守り伝へて今日に至ったのでした。
その根幹を揺るがす変更が、経費節減といふ、経済大国日本にして納得できない表向きの理由でなされようとしてゐます。
本当に費用が足りなければ醵金を募ればよいことも、この問題を憂へる人々によって提言されてまゐりました。

9月11日付産經新聞オピニオン欄「正論」に小堀桂一郎東大名誉教授が「大嘗宮の建築仕様は伝統遵守で」と題して書かれてゐます。(3箇所引用)
「儀式・典礼の構造も礼一般とよく似たものであり、伝承されて来た型が基本である。人はその『形』を見ていつしかそこに籠る『心』の意味を体得してゆく。」

「平成25年伊勢での式年遷宮の年には神宮参拝者が1千万人を超えた、といふ時代である。多くの人が神宮の荘重な古式の茅葺屋根を強く印象に刻んでゐる。もし大嘗宮の主要三殿が宮内庁の原案の如くに板葺で仕上げてあつたとすれば、伊勢の神殿との違ひに眼を留めて不審を覚える人も多いであらう。」

「板葺、銅葺、瓦葺の神社・神宮が大多数である現代に於いても、悠紀・主基の両国から献納される新穀を、新天皇が神前にお供へになり、只管(ひたすら)国土と蒼生(あをひとくさ)の安寧を祈られる、その国家儀礼の殿舎が今回から茅葺を取り止めたといふ、その不条理に疑惑を覚える人も多いのではないか。」(※「あをひとくさ」の振り仮名は引用者)

小堀氏も同欄で結論されてゐますが、伝統を軽視した姿に皇室の祭祀儀礼の簡略化の意図が看て取れます。

この問題は、勿論そのやうな方針を結論とした宮内庁に重大な責任がありますが、私達とて戦後教育の中で、国民誰もが皇室の「国安かれ民安かれ」の絶え間ない祈りをかたじけなくも被って今日の生を享けてゐることを教へられてきませんでした。
まして、大嘗祭の御儀の意義も、大嘗宮の茅葺屋根の伝統の大切さも、深い神縁あって初めて知ることのできた事実でした。

今後男系継承による永遠の皇位を御守りせんと志すことは、大嘗宮の屋根の仕様に関しては茅葺屋根こそが復活され守ってゆかれるものであることをも心に留めて伝へてゆくことではないかと思ひます。

畏くも谷口雅春先生が今の現し世におはしましたなら、前掲の小堀氏のやうな御発言を必ずなさって、信徒の覚醒を促されたに違ひないと拝察申し上げます。
再拝



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