懐古 (11167) |
- 日時:2019年08月12日 (月) 23時53分
名前:立葵
合掌 グレン・グールドさんの演奏を楽しく聴かせていただきました。
高校生の時までピアノを習ってをりましたが、中でもこのトルコ行進曲を第三楽章に持つモーツァルトのk.331 ピアノソナタ第十一番は、第一楽章の主題と六つの変奏曲とから成る美しいメロディーから始まって忘れがたく、ピアノを習はせてもらって一番良かったと思ふ曲です。
ピアノの音が声を出して歌ってゐる、確かにその通りだと思ひました。 ただ、管理人様の感じられた"声"と同じかどうかはわかりません。
私は絶対音感などと云ふ高尚なものではないと思ひますが、幼少の頃より、ドレミの音がそのままドレミといふ語(歌詞?)に聞こえてしまふのです。 ですから、トルコ行進曲も シラ♯ソラド レドシドミ と、音名が歌詞のやうに聞こえてきます。 そしてグレン・グールドさんの演奏は、他の奏者が超絶技巧的なテンポで駆け抜けるのとは一線を画してゐて、一音一音を丁寧に響かせてゐると感じました。
達人が遅めのテンポで聴かせるのとは段違ひで、私は手が小さくてオクターブがやっと届くのが精一杯でした。 そのため、トルコ行進曲がオクターブの連続で盛り上げていく曲であることは、それだけで心が折れさうになり、ともかくも外さないで弾いて先生からマルをいただくために、身の丈に合ったテンポで仕上げることしかできませんでした。 それが、奇しくもグールドさんのテンポに近く、親近感を覚えました。
再拝
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