《祝》新しい元号「令和」を心から言祝ぐ (10808) |
- 日時:2019年04月01日 (月) 17時52分
名前:破邪顕正
新しい元号が「令和」と決まりました。
5月1日から、いよいよ「令和」の御代が始まります。
「令和」の出典は『万葉集』の梅花の歌、三十二首の序文から。
〈初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわ)らぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす〉
この現代語訳を中西進著『万葉集』から引かせていただきます。
〈時あたかも新春の好き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉(おしろい)のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている〉
安倍首相がこの「令和」に決定した意味を次のように説明されています。
〈この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められております。
万葉集は、1200年あまり前に編纂された日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。
悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。
こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。
厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。
そうした日本でありたい、との願いを込め、「令和」に決定いたしました。
文化を育み、自然の美しさをめでることができる平和の日々に、心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を、国民の皆さまとともに切り開いていく。
新元号の決定に当たり、その決意を新たにしております。〉
万葉集を研究している奈良大学の上野誠教授の言葉に共感を覚えましたのでご紹介します。
〈元号は中国が起源で、これまでは中国の儒教に関わる書物からほとんど取られていたが、今回は日本の歌集から取られた。
元号が新しい制度に変わったと思った。
万葉集は日本の情感の大切さを伝えてくれる書物で、それにちなんでいるのは感激だ。
うららかな春の日のような時代がやってきて欲しいという願いが込められているのだと思う。
グローバル化が進めば進むほど、日本人が日本人であることを意識することは難しい。
そんなときに日本の書物から元号が取られたのは意味がある〉
私も、今回の元号はこれまでの慣例を破って、ぜひ日本の古典からと願っておりましたので、出典が「万葉集」と知ったときには、思わず、快哉を叫びました。
来る4月21日開催の「第7回全国大会」を大盛会へと導き、素晴らしい「令和」の御代の幕開けとしてまいりましょう!
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