何故、ご譲位をご決断なされたのか?それは宮中祭祀を守るためだった! (10500) |
- 日時:2018年12月28日 (金) 09時40分
名前:破邪顕正
去る12月10日から13日まで、「谷口雅春先生を学ぶ会」として初めて「皇居勤労奉仕」に参加しました。
単に勤労奉仕に参加するのみならず、これを「皇居勤労奉仕練成会」と銘打って、日本橋練成道場にて、早朝の神想観に始まり、勤労奉仕後は、再び道場に戻ってきて、「天皇国日本」の研修を行い、最後は「大日本神国観」の実修で終わるという内容で取り組ませていただきました。
この研修の中で、参考図書とさせていただいたのが、明成社刊『天皇と国民の絆』(勝岡寛次・著)でした。
この本を通して、とても重要なことを学ばせていただきました。
それをご報告させていただきます。
今回の陛下のご譲位に対して、皇后陛下も当初は、反対のお立場で、摂政をおかれたらいいのでは?というご意見だったようなのです。
それに対して、陛下は、
摂政では駄目なんだ
と仰られたというのです。
その理由は?
摂政では宮中祭祀は代行できない
「四方拝」「新嘗祭」等がまさにそれにあたります。
摂政を立てても、いわば、宮中祭祀の核心部分というものが、摂政では代行できないという重大な問題がそこにはあったのです。
陛下が如何に、宮中祭祀を大事にされていたか。
先の皇后陛下のお言葉でも、それを窺い知ることができます。
〈…こちらの御所に移居してすぐ、陛下の御田(おた)の近くに一畳にも満たない広さの畠があり、そこにマクワウリが幾つかなっているのを見、大層懐かしく思いました。
頂いてもよろしいか陛下に伺うと、大変に真面目なお顔で、これはいけない、神様に差し上げる物だからと仰せで、六月の大祓(おおはらい)の日に用いられることを教えて下さいました。
大変な瓜田(かでん)に踏み入るところでした。
それ以来、いつかあの懐かしいマクワウリを自分でも作ってみたいと思っていました。〉
このように、宮中祭祀を大事にされる御心があればこそ、それを「全身」と「全霊」双方をもって務めに当た≠驍アとができなくなることを、大変、ご憂慮なされて、今回のご決断となったのではないのかと拝されるのです。
「天皇国日本」の核心部分とは、まさしく、この宮中祭祀≠ノあると言っても過言ではありません。
ここまでお考えになっての、今回のご譲位であったかと思いますと、その大御心にただただ合掌、感謝あるのみであります。
来年、4月21日(日)に開催される「第7回全国大会」において、今上陛下への限りない感謝・報恩のまごころを参加者全員で捧げさせていただきたいと念願している次第です。
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