病院船の発想、病院の電源の脆弱さ、課題は予想以上に多い (10173) |
- 日時:2018年09月07日 (金) 12時07分
名前:コスモス
デジタル社会の到来では通信の確保、電源の確保が重要である。
いみじくも、報道では電池切れによる充電器の設置とか、公衆電話の無料開放とかを大きく報じたが、充電設備と公衆電話が不足していることが分かった。
病院船を持たない日本には「移動する病院」という発想がない。
また多くの病院には自家発電設備が脆弱であり、糖尿患者(注 透析患者)などは緊急措置が必要になる。
デジタル文明の下で重要課題は、光ファイバーケーブルの拠点の安全である。
日本の海底ケーブルは、一本の基幹ルートに依存し、補完ルートがない。ここを攻撃されると、ほぼ全ての日本の通信網が破壊される。
関空のケースでは避難ルートが神戸へ向かう高速船が三隻しかなかった。それも定員が110名。
海上の人工島に建てた飛行場は三十年で沈没すると当初から予想されたのに、抜本的な代替プランはなく、鉄道などの沖合島へのアクセスは一本の橋梁に頼っていた。
滑走路が水没したとき、駐機していた飛行機は僅か三機、これは不幸中の幸いだった。東北大地震のおり、仙台空港では駐機していた十数機の自衛隊機が失われた。
もし、空港がミサイル攻撃を受けたときに、短時間で修復工事ができないという、日本の対応力の弱さもやはり深刻な問題である。
北海道地震でも、おどろくなかれ全戸が停電した。
電源を1箇所の発電所に依拠し、補完の選択肢がない。これは安全保障上の手抜かりだろう。
また原発が停止中であることが問題にならなかった。原発が動いていれば全戸停電という事態は防げたのではないのか。
これを通信に置き換えると、通信施設の源を襲撃されたら、ほぼ全ての日本の通信が途絶えるということである。
(つづく)
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